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2023年8月15日 (火)

致命的なイスラエル空爆とアメリカ制裁の間で苦闘するシリア民間人

スティーブン・サヒオニー
2023年8月9日
Strategic Culture Foundation

 アメリカは薬局や病院がアメリカやヨーロッパの製造業者に特別な薬を注文するのを阻止してきた長年の制裁でシリアの民間人を絞め殺している。

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 シリアに対するイスラエル空爆は日常的で致命的だ。月曜、現地時間午前2時20分イスラエルがダマスカスを空爆し、シリア兵士が四人死亡し、四人負傷した。

 ダマスカス住民は、攻撃による音と明るい光の閃光で眠りから覚めた。多数の攻撃にかかわらず、過半数を貧困ラインに押しやった潰された経済で生き残ろうとしながら、自分の家で眠っている無辜の民間人に精神的苦痛を起こすイスラエルの軍と連中の容赦ない攻撃の人質にされている。

 薬局や病院がアメリカやヨーロッパの製造業者に特別な薬を注文するのを阻止する長年の制裁でアメリカは、シリア民間人を絞め殺している。たとえば先月シリア人女性が眼ヘルペス(ヘルペスウイルスによる目への攻撃)症なのに、アメリカとEUの制裁により、必要なフランス製の薬の注射が利用できなかった。

 アメリカの制裁がシリア民間人から医薬品を奪う一方、米軍はシリア北東部を占領しており、最大の油田井で生産された石油を没収している。これは慢性的ガソリン不足と時に数日間も続く給油ポンプの長い列をもたらしている。

 何十年にもわたりトルコで30,000人の死者を出した非合法テロ集団PKKとつながっているとトルコが見なしているクルド民兵であるシリア民主軍SDFとクルド人民防衛隊YPGをアメリカは支援している。アメリカ政府は反共産主義だが、シリア北東部のクルド人政権は厳格な共産主義政治イデオロギーで運営されており、ホワイトハウスとアメリカ議会に支持されている。

 月曜日の攻撃をシリア政府は非難し、シリアに対するイスラエルの更なる攻撃を防ぐための行動を取るよう国連安全保障理事会に要請した。

 世界最古の首都ダマスカスに対するこの最新攻撃は、ダマスカス国際空港、ディマス空港、キスウェ付近の地域を標的とし、死傷者、物的損害をもたらした。

 国際協定上はシリア領だが1967年以来イスラエルに占領されているゴラン高原から攻撃は開始された。現地住民は長期にわたる残忍な軍事占領下で暮らしている。トランプ政権中アメリカは国連決議に反しイスラエルによるゴラン高原併合を認めた。

 シリア防空はイスラエル・ミサイルを迎撃し、いくつか撃墜したとシリア軍事筋はシリアアラブ通信社(SANA)に報告している。

 7月イスラエル軍はダマスカスで7つの標的を攻撃した。それらにはレバノンのレジスタンス集団とシリア軍の他の同盟者が使用する倉庫が含まれていると言われた。

 イスラエルは長年にわたり何百回もシリアを攻撃してきたが、全て主権国家に対するいわれのない攻撃だった。一件だけを除き、シリアは報復でイスラエルを攻撃したことはない。実際シリアはイスラエルの安全を脅かす可能性のあるテロリストと戦っており、シリアはイスラエルとの国境を安全に保っている。しかし、2011年にシリアで始まった武力紛争で、失敗したアメリカ-NATO政権転覆計画で、アルカイダ関連組織アル=ヌスラ戦線と組む武装イスラム過激派テロリストがゴラン高原からイスラエルに渡り、ベンヤミン・ネタニヤフ首相自らが負傷したテロリストのベッドを訪問したイスラエルの公立病院で治療を受けた。

 2015年までに、テロリストはシリアの広大な土地を占領した。イラン、ロシア、レバノンのレジスタンス集団は全てシリア解放と、ISISを含むテロリストとの戦いに参加するよう求められた。

 トランプ大統領は彼の政権がイラクとシリアでISISを打倒したと信じさせようとするが実際この集団を打倒したのはイラク、イラン、ロシア、シリアによる大規模国際努力だった。

 7月19日、ダマスカス近郊のイスラエル空爆でシリア兵が三人死亡し四人負傷した。

 7月14日、イスラエルはダマスカス近郊を空爆し、兵士を負傷させた。

 5月下旬、イスラエル空爆がダマスカスを襲い、5人負傷した。

 以前のイスラエル攻撃によりダマスカス空港とアレッポ空港両方が使用できなくなっている。どちらの空港も、世紀の地震と呼ばれた2月6日のマグニチュード7.8の地震後、人道支援のための重要な国際ライフラインだ。これら空港は出入りするシリア人や国際支援団体代表や国際外交代表団用の商業旅客ターミナルだ。イスラエルが空爆で満員の商用旅客機を撃墜した可能性があることに専門家は衝撃と懸念を表明している。

記事原文のurl:https://strategic-culture.org/news/2023/08/09/syrian-civilians-struggle-between-deadly-israeli-air-strikes-and-u-s-sanctions/

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 Alex Christoforou ボルトン、WSJでウクライナ支援強化を主張 載せるWSJがすごい。

Germany, cancel AfD. Bolton WSJ: Putin is bluffing, call his bluff with nukes, sanction China. 15:15

 その記事は下記。

Blame Biden’s Hesitancy for Stalling Ukraine’s Offensive

 デモクラシータイムス

橫田一の現場直撃 万博 維新は無責任 1:00:40

 今朝の孫崎享氏メルマガ題名 『同盟は家臣ではない』は8/24刊行

『同盟は臣下ではない』で安倍殺害をどの様に記載したか①山上氏の銃で安倍氏を殺害していない②安倍氏の発言「UがNATO拡大とU東部対応で戦争は避けられた」③安倍発言を封じ込めた日本社会④安倍発言に憤りを感じていた岸田政権の知米派④ノルドストリーム爆破の意味

 日刊IWJガイド

「致死性合成麻薬フェンタニルの恐怖! 米国はフェンタニルなどの致死性合成麻薬で滅びつつある!?」

紛争前、米国に次ぐ世界2位だったウクライナの代理出産ビジネスが、紛争下で急成長!? コロナ禍に続き、ウクライナ紛争であぶり出された国境をまたいだ代理出産ビジネスの問題点!「ウクライナでは赤ん坊や小児売買の闇市場も隆盛を極めている」という話も!!

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