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2023年8月30日 (水)

ウクライナ状況報告 - 代理戦争を長引かせるアメリカ

2023年8月28日
Moon of Alabama

 ミリーは勘違いなたわ言を言っている。

 アメリカ統合参謀本部のミリー大将、ウクライナ反攻は「飛躍的前進」だと言う。

 両国の南部戦線に沿った場所でウクライナ軍がロシア防衛の第一線に侵入したとアメリカ統合参謀本部議長マーク・ミリーが金曜、ヨルダン報道機関のテレビ・インタビューで述べた。

 「特に(ウクライナ軍が)現在攻撃している前進軸で(ウクライナ軍は)主要防衛帯を通って攻撃した」とミリーはアルマムラカ・テレビに語った。


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 竜の歯の障壁に取り組むウクライナ戦車の写真を表示する。


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 何もない? すると、あなたは第一防衛線にさえ到達していないのだ。

 ウクライナは、かつて480人が暮らしていた廃墟の集落ロボタインを占領した。そのためにウクライナ軍は少なくとも、大隊丸ごと、兵士500人と装甲車両30台を犠牲にした。

 CIAのメディア要員デビッド・イグナティウスはウクライナに関する最新のホワイトハウスメッセージを伝えた。最後のウクライナ人まで、戦いを推進し続けている。

 バイデン政権当局者は、この夏の反攻におけるウクライナの遅い進展を評価する際、彼らが「学んだ教訓」と見なすものをキーウと率直に話し合っている。政権にとって肝心なのは、この戦争はおそらく来年まで続き、アメリカと同盟諸国は、ウクライナが前進し続けるのを支援する上で確固たる姿勢を保たなければならないことだ。

 最近私はアメリカ政府の全てのレベルでこれと同じ感情を聞いた。夏は苛立たしく、ある意味、ウクライナと欧米支援者にとって失望だった。しかし大半のアメリカ高官は迅速な外交的出口を探すのでなく、キーウと断固共に立つ必要性をこれまで以上に確信しているようだ。彼らの見解では、アメリカは同盟国を放棄するのだと見られてはならない。

 現実主義のきらめきが現れつつあるが、それはロシアを行き詰まらせる可能性に関する空想と混ざり合っている。

 しかし、ウクライナはおそらく年末までに決定的な打撃を与えることはあるまい。それは、この過酷な戦争が2024年以降も続くことを意味し、双方にとって増大する犠牲者と感情的トラウマが続くことを意味する。戦略的忍耐こそが、ウクライナと西側よりも長く持続できると考えているロシアのウラジーミル・プーチン大統領に対する最良の武器であり続けるとアメリカ当局は信じている。

 そう、その通り、ロシアはウクライナや欧米より長く耐えられる。欧米がウクライナに与えている愚かな助言をご覧願いたい。

 ソ連戦術をエミュレートする弾幕を粉砕するためウクライナは砲弾を浪費するとアメリカ司令官は長い間信じてきた。あるアメリカの推計によると、ウクライナは戦争が始まって以来、約200万発の155mm砲弾を発射し、欧米の備蓄をほぼ使い果たした。アメリカ当局は、そうではなく、砲撃を最も重要な標的に重点を置き、それを使用して目的に向かって迅速に前進するようウクライナに促している。

 国防総省当局者は、ドローンには、戦場の認識で依存するのではなく、ロシアの立場をよりよく評価できる地上偵察用に依存するようウクライナに促した。そして彼らは、広大な前線に沿った機会を利用するため下級将校により多くの自由を与えるようにキーウに圧力をかけた。これら全ての点で、アメリカ当局はウクライナは前向きに対応していると信じている。しかし、ここ数週間、議論は厄介だった。

 上記は健全な軍事的助言ではないが、ウクライナが前進する砲弾とドローンを欧米が十分製造できないことを認めている。

 最近のロイヤル・ユナイテッド・サービス・インスティテュート(RUSI)報告によると、2022年にロシアは1200万発の砲弾を発射し、2023年には700万発発射すると推定されている。これはソ連時代の備蓄が減少しているのを示す可能性がある。それでも報告は、北朝鮮とイランからの軍需品輸入に加えて、ロシアは年間250万発の砲弾を生産していると指摘している。

 全く対照的に、1月、ロシアが戦略国際問題研究所(CSIS)は、アメリカは年間93,000発の155mm砲弾しか生産できず、その全てが演習に費やされると推定した。軍が加速された生産計画を達成した場合、年間240,000発の砲弾を生産するが、これは現在のロシア生産の10%未満だ。ウクライナ砲兵は一日8,000発を発射し、現在のアメリカ軍需品生産の丸一ヶ月を消費している。国防総省が2025年度までに月90,000発の砲弾を製造する目標を達成したとしても、それは依然現在のロシア生産レベルの半分にすぎない。

 製造能力の欠如は「どれだけ有用かどうかはさておき、持っているものは何でも送る」という態度で、ごまかされている。

 戦争が来年以降も続く可能性を評価するにつれ、バイデン政権当局者は欧米支援のいくつかの重要な新たな増強を検討している。例えばアメリカが先月供給開始した砲弾より深く攻撃できるロケット発射クラスター爆弾提供に対する支持がワシントンで高まっている。

 ホワイト・ハウスはウクライナがロシア国内でテロ攻撃を増やすことも望んでいる。

 ウクライナ軍が現地で窮地に立たされているため、ウォロディミル・ゼレンスキー大統領がロシア領と占領下のクリミアに益々戦いをしかけるとアメリカ当局は考えている。金曜日に報じられたウクライナ攻撃、ロシア報告によれば、クリミアへの42機のドローンと、モスクワを狙ったミサイルは、今後起きることの予兆だ。バイデン政権の立場はロシア領へのウクライナ攻撃は奨励したり可能にしたりしないというものだが、当局はそれ以上に期待している。

 彼らは無辜の振りをしているが、実際はエコノミストが報じている通り、これら攻撃の標的設定は欧米諜報機関が行っている。

 ロシアの広範な防空と電子戦能力は、ウクライナの攻撃には綿密な計画が必要であることを意味する。ウクライナは機能するように見えるアルゴリズムを開発した。オペレーターは(防御側の集中力が低下している可能性がある)早朝に打ち上げ、防空を忙しく保つよう設計された攻撃順序を使用する。彼らは、レーダー、電子戦、防空資産に関する情報を(多くの場合、欧米の同盟諸国から)収集している。

 これらはけん制攻撃で、戦争を決定するものではない。

 戦略的優位は明らかにロシア側にある

 ドイツ統一の軍事建築家で、史上最も有名な軍人の一人、陸軍元帥ヘルムート・フォン・モルトケなら、ウクライナの不満なこの夏の状況を即座に把握するはずだ。キーウと西側の支援者がロシアに対する春の反攻の可能性を誇大宣伝した後、反攻は今日まで断続的進展を記録している。モルトケは、この期待外れの結果を、ウクライナ軍が最強の形態の戦争をしている敵と対峙している事実に帰するだろう。

 戦術的防御と組み合わせた戦略的攻撃。

 モルトケは論理を簡潔に説明している。「戦術的防御はより強力な[戦争形態]で、戦略的攻撃はより効果的な形態で、目標を実現する唯一のものだ。」言い換えれば、領土のある区画を捕獲または占領し、それを戦術的に防御している相手は、戦略的に、そして最終的に、政治的成功のために準備を整える。わかり易く言えば、何かをつかみ、それをしっかり維持し、あえて敵に、それを奪還すべく、ひるませるような不利な戦いをけしかけるのだ。要するに、このドイツの賢人にとって、防御を通じて攻撃することが勝利への道を切り開くのだ。

 優位はロシアにある。

 戦術防衛はロシアが過去数か月にわたり行ってきたことだ。ロシアは攻撃するウクライナ軍を利用可能なあらゆる手段で鎮圧した。それを終えるとロシア軍は戦略的攻撃作戦を開始する。その後、彼らは弱くなったウクライナ戦線を通って急速に前進する可能性がある。

 違法なクラスター爆弾もF-16もロシアへのテロ攻撃も、それを防ぐことはできない。

 ウクライナは、間違った理由で、間違った戦争を戦っているに過ぎない。

イワン・カチャノフスキー @I_Katchanovski -2023年8月27日  14:49 UTC

ウクライナ軍最高司令官や人気ウクライナ人作家が赤と黒の旗を掲げてポーズをとり、人気のウクライナ新聞がこれを広める。これはナチス・ドイツと協力し、ユダヤ人、ポーランド人、ウクライナ人の大量殺戮に関与した極右OUNとUPAの旗だった。この旗は極右セクターに使用された。OUNとUPAの象徴の主流化とごまかし、例えば連中の旗や「ウクライナに栄光あれや、英雄に栄光あれ」の挨拶は続いている。https://life.pravda.com.ua/culture/2023/08/27/256152/


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  その旗とその背後にある考え方こそ、ロシアがウクライナとアメリカの勝利を許さない理由だ。

記事原文のurl:https://www.moonofalabama.org/2023/08/ukraine-sitrep-us-to-prolong-its-proxy-war.html#more

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