寄付者に依存する選挙制度は公平ではない
2023年8月8日
Moon of Alabama
「民主主義は暗闇の中で死ぬ」とはワシントン・ポストのロゴ下のモットーだ。
だが、その下の見出しや記事が、アメリカで「民主主義」として売り込まれているものは、人々が一般的に民主主義制度と認めるものではないことを示している。
選挙が平等、自由で公正に基づいているなら、なぜ選挙討論に参加するため「寄付者の閾値」があるのだろう?
今月ミルウォーキーで開催される共和党の最初の大統領選挙討論会参加資格を得るのに十分な寄付者をマイク・ペンスは引き付けたと、この問題に詳しい人物が述べて、元副大統領は要件を満たせないかもしれないという憶測を終わらせた。
共和党全国委員会(RNC)は、候補者が40,000人の寄付者を引き付けることを要求しており、いくつかの基準の中で、20以上の州または準州からそれぞれ少なくとも20人の個人寄付者が必要だ。大統領候補として勢いを増すのに苦労しているペンスは、8月23日の討論会前にその閾値を超えられないリスクがあった。
しかし、公開されていない情報を共有するため匿名を条件に語った人によると、先週のドナルド・トランプ前大統領に対する最新の起訴以来、彼の寄付者は増加した。トランプはペンスに選挙結果に干渉するよう圧力をかけることで2020年の選挙を覆そうとしたと起訴状は主張している。
結構。それは少なくとも(もっぱら)候補者が引き付ける可能性がある寄付金額に基づいているのではなく、寄付者の数と特定の地理的分布に基づいている。だが、そのどちらも正当化できないと私は思う。
そもそも、なぜ寄付者が必要なのだろう? 候補者が獲得する票数に基づく州の資金提供制度は一般的により公正だ。
選挙前のプロセスで、寄付の代わりに有権者署名の数が十分だと計算する制度も、より良い解決策になるはずだ。すると候補者は寄付を引き付けるためだけに「減税」やその他の景品の類いを約束するのでなく、本当の政治的議論をしなければならないはずだ。
多数の有権者がいる大きな州に大きな本拠地を持つ候補者にとって、州外からの寄付要件は不公平だ。
共和党が使用している方法も、操作に対して非常に脆弱だ。
トランプやデサンティスなどの最有力候補は簡単に全国討論会参加資格を得るように見えるが、人気のない候補者は十分な寄付者を獲得するための策略に頼る。
ノースダコタ州知事ダグ・バーガムは選挙運動に20ドル寄付した最初の50,000人に1ドルの商品券を提供した。またマイアミ市長フランシス・スアレスはサッカースター、リオネル・メッシのインテル・マイアミでのデビュー戦切符が当たる籤に参加する機会を提供した。
候補者たちは、より少ない金を引き付けるため自分や大口寄付者の金を費やしているのだ。これはテレビの討論の一部にすぎない。
全く筋が通らない。
そもそも民主主義は存在しないので、そのような制度で死ぬことはあり得ない。
記事原文のurl:https://www.moonofalabama.org/2023/08/a-donor-based-election-system-can-not-be-fair.html
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ハワイ、仕事で数日行ったのみ。大火事が早く収まるよう願うばかり。
アメリカ・メディア、とうとうウクライナの現状について事実を報じ始めた。
今朝の孫崎享氏メルマガ題名
ロシア、GDP4.9%成長 4~6月、5四半期ぶり増(共同)。西側諸国は対経済制裁で露経済の崩壊を意図し経済制裁を課した。ロシア銀行、2026年までの見通し — 原油価格下落にもかかわらず緩やかなGDP成長、2026年までに1.5~2.5%のGDP成長率、長期5.5~6.5%目標
「バイデンの汚職がウクライナの破滅を招いた! 元ウクライナ政府高官『2016年米大統領選挙でトランプ陣営の「汚職」をでっちあげた』!」
■【本日のニュースの連撃! 2連弾!】
■【第1弾! ウクライナ、ロシア軍が占領地域の北方のハリコフ地域に進軍しているとの報告を受け、同地域近郊の主要都市に避難命令!】ウクライナ当局は、ロシアのドネツク人民共和国とルガンスク人民共和国に隣接するハリコフ州の一部で強制避難を発表! この命令は、モスクワの国防省が同地域で部隊が前進したと発表した後に出された(『RT』、2023年8月10日)。
■【第2弾! 西側メディアが変調!?『ワシントン・ポスト』が「反攻が鈍化してウクライナは暗いムードに」「この国は疲弊している」と報じる】(『ワシントン・ポスト』、2023年8月10日)
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