「・・・だと見せるように作られた情報」
2023年8月26日
Moon of Alabama
昨日、CNNは、もう一つのロシア・ゲート風たわ言を発表した。
うっかりした欧米人を利用してロシアはプロパガンダを実行していると新たに機密解除されたアメリカ諜報情報が主張
新たに機密解除されたアメリカ諜報情報によると、ロシア諜報機関は、ロシア工作員と、うっかりしたアメリカや西欧の人々間の私的関係を通じて、親クレムリン・プロパガンダを推進する体系的計画を運営している。
ケイトリン・ジョンストンが、それをたたきのめしている。
彼女は次のように結論付けている。
今日世界で起きている最も異様なことの一つは、欧米人が、来る日も来る日も氾濫する膨大な欧米プロパガンダを見逃し、代わりに、欧米で決して意味ある存在ではない「ロシア・プロパガンダ」に集中するよう教え込まれていることだ。イギリスでRTが閉鎖される前の2017年、RTはイギリスの総テレビ視聴者の0.04%でしかなかった。今年初め発表されたニューヨーク大学調査によると、2016年選挙に先立ちロシアのTwitter影響力キャンペーンが何年にもわたり見出しになっていたが「考え方を変えたり、有権者の行動に影響を与えたりする上で測定可能な影響はなかった」ことが分かった。以前の調査によると、その間Facebookニュースに表示された疑わしいロシア・アカウントは「23,000のコンテンツ中、ほぼ一件」だった。アデレード大学の調査によると、昨年ウクライナ侵攻が始まった後、ロシア・ボットがオンライン言説を操作する大規模な波を警告する見出しが次々とあったにもかかわらず、彼らが調査した偽アカウントの圧倒的多数(90%以上)は親ウクライナ・アカウントだったことが判明した。
この微視的な影響力の断片と、ニュースを装うCIA報道発表を公然と報じる欧米プロパガンダ機関から、頻繁にニュース報道を欧米人が絶えず受け取っている事実と対比しよう。プロパガンダと影響力作戦によって我々は絶えず攻撃されていると連中が言う際、絶対に真実を語っている。誰が本当に我々にそうしているかについて連中はウソをついているだけだ。
愚かなCIA報道発表をしつこく売り込んだだのはCNNだけではなかった。ニューヨークタイムズもそれを載せ、報道はもう少し示唆に富んでいる。
愚かな偽情報記事を読んでいると、この文章に出くわす。
金曜日、アメリカが発表した情報は、インターネット上で意見の対立を招く取り組みよりも、ロシアの影響力作戦は遙かに本格的だと示すよう作られている。
それはかなり本質をついている。CIA発表に含まれる情報は、特定のプロパガンダ言説をでっち上げるよう「設計」または構成されている。記者が見つけたり観察したりできる情報だけでなく、特定効果を生み出すためまとめられた厳選された内容の集積だった。
少し考えれば、我々が読む「ニュース」のほとんどがこのように作られているのに気が付くはずだ。
誰かが特定の効果を生み出す必要があると主張しているのだ。その効果をもたらす可能性がある言説が考え出される。事実やウソのいくつかの断片が収集され、選別され、濾過され、構築された言説が、望ましい効果を生み出す可能性が高いと考えられるような報道が書かれるのだ。これが機密解除された「製品」となり、そのようなものを流布するのをいとわないメディアに供給される。
ノルド・ストリーム・パイプラインに対するアメリカ攻撃に関する現在の非常に長いシュピーゲル記事は、そのような「製品」の好例だ。
ドイツ政治家はあまりに臆病で、アメリカを攻撃のかどで非難したり必然的帰結を議論したりできない。連中には違う言説が必要なのだ。
「ロシアがやった」と宣言しようとした際、国民は騙されなかった。ウクライナを非難するのは好都合な言い訳だ。なぜなら、ウクライナは必要だと思うことをするし、ロシアがウクライナを攻撃していたので、それをしたからだと言って、後で許される。
それがこの物語の望ましい効果なのだ。シュピーゲル記事の情報は、適切な物語をでっち上げるため意図的に「作られた」のだ。
シュピーゲルが記事を書くために19人の著者が必要だったのは、そのような過程の複雑さについて何がしか物語る。依然偽情報だが大規模だ。
記事原文のurl:https://www.moonofalabama.org/2023/08/information-designed-to-show-.html
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The Duran
UK Telegraph; Ukraine running out of men. NATO, all resources 24:01
耕助のブログ シーモア・ハーシュ記事翻訳
今朝の孫崎享氏メルマガ題名 納得。
WP[音楽はセラピーとして役立つ。血圧を下げ、ストレスを軽減し、気分や幸福感に影響を与える神経伝達物質であるドーパミンの放出を促すことで、私たちの身体的および精神的健康を改善することが研究で示されています。]
「本日午後6時から、岩上安身による桃山学院大学法学部教授・松村昌廣氏へのインタビューを撮りおろし初配信します!」
【本日のニュースの連撃! 2連弾!】
【第1弾! トランプ氏、マグショットでツイッター(X)復活、いきなり2億回超のビューを獲得!】トランプ氏は逮捕写真を逆手に取り、「決して降伏しない!」とメッセージ(『X』25日、ほか)
【第2弾! 日本政府はコミュ障!? あれだけ強く中国政府から警告されていたのに、「想定外」で危機管理能力ゼロ! 野村農林水産大臣が記者会見で、中国による全面的な日本の水産物の輸入禁止は「全く想定外」と自身の無能を暴露!】萩生田光一自民党政調会長は「外交交渉で解決したい」と、はからずも、今までは中国と外交交渉をする気もなかった腹の中をぶちまけ! 海洋放出反対国は中国だけではなく、ロシアや太平洋の島嶼国も懸念! 2021年の清華大学の汚染水の拡散研究の重要性が再浮上!(『農林水産省』、2023年8月25日)
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