バイデンはウクライナ戦争から抜け出す準備をしているのだろうか?
マーティン・ジェイ
2023年7月3日
Strategic Culture Foundation
バイデンが交渉を開始するのは非常に理にかなっているとマーティン・ジェイは書いている。
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バイデン陣営とプーチン陣営間で舞台裏交渉が行われているのだろうか? アメリカ・マスコミの多くの記事がこれをほのめかしているにもかかわらず、そのような問題を注視している多くのロシア専門家は、この考えを厳しく否定している。連中の主張は、一言で言えば、余りに多くのレベルでプーチンが非常に強い立場にあるので、そのような考えを受け入れる可能性はなく、そうした報道は捉えどころがなく不透明だが、ウクライナでの大詰めを見ていない欧米連中が点をつなぎ合わせた希望的観測に他ならないというのだ。
それでも、おそらくはこの出来事の周辺で活動している連中が、そのような話し合いが行われているか、始まろうとしていると主張している。世界の出来事に関する著者で、多くの世界指導者の顧問エドワード・ルトワクは、せいぜい少々風変わりな人物としてロシア専門家に切り捨てられることがよくある。しかし彼の最近のインタビューは、そのような話し合いはまだ始まっていないにせよ、差し迫っていると要約できる。更に彼は誰がそれに関与しているか知っていると主張している。CIA長官と彼のモスクワの相手役だ。
ルトワクは中国と欧米間の差し迫った戦争の考えに取りつかれており、バイデンは中国との紛争を懸念しており、アメリカを準備させるため、できるだけ早くウクライナから出たいのだと、彼を真剣に受け止めないロシア人ハッカーは主張している。学者生活で20冊以上本を書いたこの地政学専門家は、中国との戦争は避けられないと考えているが、欧米は独自軍隊を派遣せず、大砲の餌食の相手としてロシアを選ぶだろうというのは余りに論理の飛躍だ。
そう、それはかなり狂っており、笑い転げた後で、ふとわれに返る人もいるかもしれない。しかし最近の習主席演説に対し、より脅迫的で好戦的なバイデン政権の口調に日本人から中国専門家と見なされているルトワクが注目しているのは確実なので、第一訴因としては正しいかもしれない。
バイデンが本当に中国の脅威を真剣に受け止めているなら、確かに彼がウクライナから脱出したい考えを説明するだろう。
ウクライナについて「プーチンは終わった」をオウム返しするバイデンやサリバンやカービーなどの間抜け連中の一団が提供するばかげた物語に我々は大いに懐疑的でなければならない。実際連中は、これがアメリカ国民だけでなくプーチン自身に対しても平静を装うためでっち上げ茶番劇だと知っている。プーチンへのメッセージは「たとえウクライナでうまくかなくとも、メディア戦争では勝つぞ、おまえ」だ。
だが、これさえ本当だろうか?
過去二週間、ウクライナでの戦争が欧米にとって全くうまくいっていない、いくつかの現実をジャーナリスト連中は受け入れ始めた。ウォールストリート・ジャーナルとニューヨーク・タイムズどちらも最近記事で認めており、これは画期的出来事だ。しかし更に悪いことに、連中は最後の戦略としてウクライナ予備兵の利用さえ提案している。
これら全ての中で、バイデンが交渉開始するのは非常に理にかなっているはずだ。彼がそうしているという考えや、彼が実際戦争の出口戦略を望んでいるという考えを切り捨てる前に強調する必要がある二つの利点がある。第一に、ウクライナは、国防総省やNATOのボスがそれがいつ起きるかを知らない間に、弾薬を使い果たした可能性がある。そうなる正確な月をバイデンは知っていたが、穴を塞ぐため世界中の第二世代の兵器をかき集める措置を講じずに、戦争を突然終わらたいと望んだのだ。一体なぜだろう。
またウクライナのNATO加盟承認を拒否したことについても多くのことが語られ、それはいくつかの理由に帰着するが、どれも特に説得力がなかった。本当の答えは、彼はウクライナのNATO加盟を交渉の切り札として維持したいのだろうか? そして彼がウクライナ軍が弾薬を使い果たすのを認めて、双方に交渉開始するための完璧な一息つく機会を作り出したのだろうか? ルトワクの中国理論が正しければ、多くのことが辻褄が合う。しかし実際、ハンター・バイデン・ラップトップ報道の正常化を目の当たりにすると、我々が知っている中国危機、つまり紛争は、実際異なる形で現れる。捜査が進むにつれ、ウクライナでの彼の汚い取り引きについて、もっと汚れが掘り起こされるのをバイデンは懸念しているのだろうか? FBIが現在少なくとも詳細を報告し、支持している議論の対象、ウクライナ寡頭政治家とバイデン一家による少なくとも500万ドルの賄賂は氷山の一角に過ぎず、通常どこかでの戦争を意味する新たな大規模な気晴らしがメディアには必要だ。なぜ中国でないのだろう?
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