「ウクライナ」ではなく「イラク」と言い間違いし続ける高齢のイラク侵略者連中
2023年6月29日
ケイトリン・ジョンストン
ジョージWブッシュ前大統領が同じ失言をした翌年、マスコミ質問に答える際、バイデン大統領が、うっかりプーチンの「イラク」戦争と言った。二人ともイラク侵略を推進する上で重要な役割を演じていた。
水曜、つかの間のプリゴジン反乱がプーチンが弱体化している兆候かどうか問われたバイデンは「本当に、言うのは困難だ。しかし彼は明らかにイラク戦争に負けている」と答えた。
2020年の大統領選挙中、Current Affairsのネイサン・J・ロビンソンは、イラク侵攻の支持をでっち上げる上でのバイデンの重要な役割について下記のように書いている。
2003年当時、バイデンは「(イラクでの)戦争推進に強気な上院議員で、ブッシュ政権の主張をアメリカ国民に売り込むのに貢献」し「ブッシュ政策に賛成票を投じ、政策推進に貢献した」。彼は、あの戦争の「最も重要な」上院支持者だった。バイデンは、サダム・フセインが大量破壊兵器を持っているという神話を繰り返し「これらの兵器をサダム・フセインから取り除くか、さもなければサダム・フセインを権力の座から引きずり下ろさなけれははならな」と述べた。結果として生じた戦争はアメリカ外交政策史中、最も致命的な大惨事の一つだった。イラク人の死者数は数十万人か、おそらく数百万人で、アメリカ兵4,500人が亡くなった。
バイデンの腐食しつつある脳が「邪悪な政府に不法侵略された国」を意味する言葉を探そうとした際に「イラク」という言葉を見つけたのは確実に、うっかり失言だ。
昨年5月、ダラスでの演説でジョージ・W・ブッシュは同様の、うっかり失言をし「その結果、ロシアには抑制と均衡がなく、全く不当で残忍なイラク侵略を開始するという一人の男の決定がもたらされた。つまり、ウクライナを。」
神経質な笑いで訂正した後、ブッシュは「イラクもだ。とにかく。」それから彼は冗談でごまかし、75歳で、「ああ私は実に間抜けだ」というペルソナに人生でこれまでにないほど強く依存している。
この二つの映像以上にアメリカ帝国の状態を典型的に示すものを皆様は見つけられまいと思う。二人の腐敗しつつある帝国運営者は殺人凶悪犯に侵略された国の名を求めて頭の中を探り、自身が侵略した国名を思いついたのだ。実に目をみはらせる光景だ。
この二人の大量殺戮者が大手を振って歩きながら、プーチンを戦争犯罪で起訴しようとしているのは全くばかげている。アメリカの法学教授デール・カーペンターが言う通り「法律が公平で正直な方法で施行されていると国民が信じられなければ、国民は法の支配の下で生きているとは言えない。そうではなく、国民は法によって腐敗した連中の支配下で生きている。」これは、国家間に存在する法律にも当てはまる。
ブッシュやバイデンのような連中を起訴せずにプーチンを戦争犯罪で起訴するのはばかげていると言うのは「そっちこそどうなんだ論法」ではない。連中の主張に対する完全に壊滅的な主張だ。法律が全ての人に適用されない場合、それは法律ではなく、単なる腐敗だ。それは強力な手段なのだ。
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