« 大統領がエリオット・エイブラムスを雇い続けるのはアメリカ帝国がまさに悪だから | トップページ | アメリカは戦争だ:物語のマトリックスの端からのメモ »

2023年7月14日 (金)

眠そうなジョー・バイデンはヒトラーや歴史を凌駕しようとしているのか?

2023年7月11日
フィル・バトラー
New Eastern Outlook

 クルスクの戦いとウクライナにおける代理戦争

 多くの理由から歴史は最も興味深い主題だ。特に、それが繰り返される傾向があるという事実が。そして、これを知らないことで運が尽きた連中がいる事実は、今日の重要な教訓だ。ドイツ戦車を例にとってみよう。まずロシアと東ウクライナ草原と忘れられた教訓について少し歴史を再検討して見よう。

 1943年7月5日から1943年8月23日まで史上最大の戦車戦が、北のボルヴァ川沿いの小さな町キーロフからロシアのベルゴロド、現在キーウが支配するハリコフまで広がる「クルスク最前線」として知られるようになった地域で行われた。この戦線は、2014年以来ウクライナ・ナチスの敵対行為の焦点であるドンバス地域の奥深くまで達していた。

 ヒトラーのツィタデル(城塞)作戦は、長さ1120キロの前線で実施され、そこで最高のドイツ軍が前進するソ連軍を打倒しようとした。それは史上最大の戦車戦となり、ナチスドイツが持っていた最先端兵器と、準備され掘り下げた優れたソ連の抵抗と戦った。最初の重要目標の一つとしてドイツ最高司令部がベルゴロドを選んだのは興味深いことに読者は気付くだろう。

 クルスクの戦いと現在のウクライナでの代理戦争の間には多くの類似点がある。まず戦車を話題にしたいと思う。1943年、ドイツは第二次世界大戦で最高の中型、重装甲と言えるものを製造した。クルスクでは多くはないが致命的なティーガーが大きな役割を果たした。全く新しいパンターと巨大なフェルディナンド重駆逐戦車はソ連を戦場から吹き飛ばすはずだった。

 皮肉なことに、戦いが終わると、彼らの燃える残骸の多くが地方に散らばっていた。戦いは何ヶ月も激しさを増し、どちら側も明確な優位を獲得しなかった。ソ連は現代のロシア戦線上の部隊と異なり、反撃が決定的効果を得るまで、ドイツ攻撃を弱らせるため大規模防御線を構築した。

 先日ゼレンスキーに送られた大いに喧伝宣伝されているドイツのレオパルト戦車のほとんど全てが破壊されたのを読んで、歴史を学ぶものとして既視感を覚えた。ベルリナー・ツァイトゥング記事は親ウクライナ・メディア・データを使用し、レオパルト2 41輌、T72戦車 49輌、ブラッドレー歩兵戦闘車 31台、マルダー歩兵戦闘車 7台、榴弾砲 23門、MRAP装甲歩兵戦闘車 40台が既にロシアによりスクラップになったと判断したアレクサンダー・ソスノウスキーを引用した。1943年偉大なナチス戦争機械も同様の絶望に直面した。

 しかし、他にどのような類似点が描けるだろう? 次に何が起きるのだろう? ほとんどの専門家に尋ねると、ヨーロッパは弾薬、戦車、内臓が不足している。ドイツは修理不足のため残りのレオパルト2の半分を動かして、走らせることさえできず、パリは燃えており、ドイツはショルツ以外誰でも首相にする準備ができており、ハンガリーはNATO同盟を去る準備ができているようで、ドルは崩壊するかもしれず、アメリカ人さえ負けたチームを応援するのにうんざりしている。

 クルスクの失敗後、何が起きたのかを思い出せば、ジョー・バイデンのロシアに対する戦争がどれほどばかげているか理解できる。ドイツはソ連が構築した防御線を通して戦いを進めていた。挟み撃ちの北正面は行き詰まり、南正面は激しいソ連の抵抗により止められた。伝説のハインツ・グデーリアンがシタデル作戦に反対し警告したが、ヒトラーは、決定的勝利できず失望し、他の場所に焦点をあてた。一方、ソ連は地上戦で勢いを増し、クルスクの後も勢いを失うことはなかった。

 ご存知の通り、枢軸国がクルスクから撤退を開始すると、ソ連と欧米同盟諸国はヨーロッパ中心部に行進し、ベルリンを占領し、少なくとも当面ドイツ生存圏の夢を破壊した。今日、ドイツ最高の戦車がロシアに奪還された地域の戦線全体に散らばっているのを我々は目にする。もちろん彼らは伝説のティーガーやパンターではない。クルスクでは4輌のティーガー戦車がロシア戦車旅団を阻止した。今や軽量ドローンが戦車を破壊できるように見える。同じことがNATOにも当てはまるようで、ロシア征服は言うまでもなく、ぬれた紙袋からさえ抜け出られないほど頼りない軍事同盟だ。

 バルバロッサ2作戦を立案し天才的計画を考案した人は誰であれ、最悪の日々に薬物に溺れていたヒトラーほど賢くはない。起きたのはロシアは再び準備しているということだ。工場は豪華なラダ14x4の代わりにT-4アルマタ戦車製造に移行している。戦線から遠く離れた場所で、ロシアは以前と同じように軍産複合体を強化している。西洋人として、彼らが攻撃作戦ではなく防衛作戦のためそうしていることを我々は願うばかりだ。パリでは不満の火が燃えており、ロシアが快適に呼吸できる十分な空間を広げると決めた場合、ドネツク川の背後にはロシアを止めるものが何もないのは確実だ。

 歴史がいかに繰り返し、同じ場所で同じばかげた間違いが犯されるというのは滑稽ではないだろうか?

 フィル・バトラーは政策研究者、評論家、政治学者で東ヨーロッパ専門家で「Putin’s Praetorians(プーチンの近衛兵)」という最近のベストセラーや他の本の著者。オンライン誌New Eastern Outlook独占記事。

記事原文のurl:https://journal-neo.org/2023/07/11/is-sleepy-joe-biden-trying-to-outdo-hitler-and-history/

----------

 Alex Christoforou、YouTube、一週間禁止!

Alex Christoforou of The Duran is Banned from YouTube for One Week

 デモクラシータイムス

迷走岸田・硬直河野 <マイナ・万博・NATO>【山田厚史の週ナカ生ニュース】 1:40:40

 今朝の孫崎享氏メルマガ題名

露学者の解説「米国はウクライナのNATO加盟に今何故逡巡か」を解説。 これまでの旧東欧等のNATO加盟に露は激しい反対示さなかったが、今回は露が加盟に強く反発。ウクライナを米国が勢力下に置こうとすれば、米ロ直接軍事対決の可能性。米この危険性を今認識。

 日刊IWJガイド

「クラスター爆弾徹底特集! ついにウクライナ軍が実戦でクラスター弾を使用!? 渾身の全5連弾!」

« 大統領がエリオット・エイブラムスを雇い続けるのはアメリカ帝国がまさに悪だから | トップページ | アメリカは戦争だ:物語のマトリックスの端からのメモ »

アメリカ軍・軍事産業」カテゴリの記事

NATO」カテゴリの記事

ロシア」カテゴリの記事

ウクライナ」カテゴリの記事

バイデン政権」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く

コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。

(ウェブ上には掲載しません)

« 大統領がエリオット・エイブラムスを雇い続けるのはアメリカ帝国がまさに悪だから | トップページ | アメリカは戦争だ:物語のマトリックスの端からのメモ »

お勧め

  • IWJ
    岩上安身責任編集 – IWJ Independent Web Journal

カテゴリー

ブックマーク

最近のトラックバック

無料ブログはココログ