ウクライナ状況報告:第3軍の破壊-交渉すべき状況
2023年6月12日
Moon of Alabama
更なるウクライナ攻勢は地雷原で行き詰まった。

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損失:
- フィンランドの地雷除去装置を備えたレオパルト2R 3輌
- 地雷除去装置装備ドイツ・ベルゲパンツァーIII装甲回収車(レオパルト2車体が基) 1輌
- ドイツのレオパルト2M6 2輌
- アメリカのM2ブラッドレー歩兵戦闘車 2輌
- アメリカのMaxxPro装甲輸送車 1輌
- アメリカのハンヴィー装甲輸送車 1輌
- 機種不明車両 1輌
これは他の大きな最近の損失に続くものだ。
上記車両の現在価値の再調達費用は約60〜70万ドルだ。
2022年の春と夏の間に、ロシア軍は戦争前のウクライナ軍を破壊した。それは東ヨーロッパ諸国のソ連時代の資材とウクライナ人徴募兵に置き換えられた。今年初めまでに、その第二軍も破壊された。
我々が現在目撃しているのは、ウクライナ第3軍の非軍事化だ。
1月に私はこう説明した。
ウクライナで、二つの軍隊の完全な資材は、これまでに破壊された。より小規模な第3軍の資源は今後数か月内の次回「欧米」機器送付で提供される。ロシアは第1軍と第2軍を破壊したと同様、ウクライナ第3軍を破壊するだろう。「欧米」にウクライナに第4軍分を提供する十分な機材が残っているかどうかは疑わしい。
その場合、選択肢は二つしかない。彼らが依然持っている装備の「欧米」軍を送るか、勝利を宣言して撤退するかだ。
アメリカやヨーロッパにはウクライナに兵士を派遣する意欲は感じられない。彼らの運命がウクライナ兵士の運命と変わらないのは明らかだ。
そこで唯一の選択肢として交渉が残る。戦争を止めるためロシアが要求する代償は高いだろうから大いに躊躇があるはずだ。
手始めに、ロシアはドニエプル川東全地域の権利を確保し、オデッサの特別な地位の保障を主張するだろうか? そう思う。オデッサは、もはやウクライナに支配されることはない。またロシアは2014年に労働組合会館に避難した42人のロシア語話者ウクライナ人殺害の犯人逮捕と起訴を要求する(交渉の余地はない)と私は予想している。
またロシアは、ポーランドとルーマニアのNATOイージス・ミサイル・システム解体と、ウクライナと国境を接する国々への米軍やNATO軍の駐留禁止も要求すると予想する。非ナチ化というロシアの目標に照らして、ロシアがウクライナに法律を変更し、ナチス関連政党やシンボルを禁止するよう要求しても驚かない。
全ての歴史的ロシア地域、少なくともレーニンとフルシチョフが何らかの理由でウクライナに与えた地域をロシア支配下に戻すのをロシアは望んでいると私は思う。ロシアに対する全ての制裁解除もロシアは要求するだろう。
ウクライナでの戦争に勝利し、国内でも経済的、政治的にも損害を被っていないとロシアが考えている現実を欧米は把握し損ねている。そして国際舞台を考慮すると、この戦争は、ワシントン支配を回避する新たな国際金融/貿易システム構築を進めるロシアの努力に寄与することが証明されている。言い換えれば、ロシアの譲歩が必要な交渉をロシアが受け入れる誘因はほとんどない。
「欧米」大衆が「ウクライナが勝っている」というプロパガンダ信仰から現実認識の方向に動くには、まだ時間がかかるだろう。残念ながらウクライナとロシアの損失も更に増えるだろう。
だが、おそらく余りに希望的かも知れないが、今や戦争終結は見えていると私は強く信じている。
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宗主国メディアは見ないがDouglas Macgregor氏youtubeは毎回納得。大本営広報部大政翼賛会情報と真逆。
今朝の孫崎享氏メルマガ題名 記事結末の支持率・不支持率数値に納得。
韓国過去安全保障で米国と緊密、経済は中国重視という政策。2022輸出は中国22.8%: 米国16.1%。しかし米国は経済面で対中包囲網を意図。韓国に圧力。これ背景に尹大統領は米国に急接近。中国不快感を表明。これに韓国が反発。韓国にとり将来響く多分マイナスの選択。
はじめに~<インタビュー報告>立法事実もめちゃくちゃな入管法「改悪法」が成立!「難民問題は実は人権思想の問題、日本人にとっても『明日は我が身』!「岩上安身による社民党党首 福島みずほ参議院議員インタビュー」をフルオープンで配信しました。
<IWJ号外を出しました>ロバート・ケネディ・ジュニア氏のボストン・スピーチ第3回!
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