ウクライナ反攻開始
2023年6月5日
Moon of Alabama
長く報じられていたウクライナ反攻が始まった。これまで見たことのない新しいウクライナ部隊が前面に出ている。
攻撃は「欧米」スポンサーの圧力下、政治的理由でウクライナが開始したものだ。軍事的に成功する可能性は低いが、残されたウクライナ軍事力を食い尽くすだろう。
攻撃は前線のいたるところで起きている。北はベルゴグラードに向けて、東と、かなりの勢力で南に向けて。これまでのところ、どの攻撃もほとんど、または全く成功していない。
ロシア国防省による日報は、過去24時間のウクライナの損失として、兵士910人、戦車16輌、装甲戦闘車両/歩兵戦闘車33輌、およびトラック約30台を列記している。
これまでのところロシア軍の最前線陣地のみ攻撃されている。それらの背後には2〜3のよく組織された防衛線がある。ロシア側は必要な際はいつでも後退し、砲火と空軍で迫り来る敵を破壊できる。
トクマクとメリトポリ方面への攻撃については以前書いた。
戦略的価値の観点からは選択された標的は正しい。しかし、それはロシア軍が最強の防衛線を準備した場所でもある。
出典: @Inkvisiit, Scribblemaps - 拡大する
軍事書では、これは「階層防衛」として知られており、互いに10km離れた3列のよく準備された陣地がある。各防衛線は、戦車障害物、地雷原、侵攻の試みを監視し対抗するため準備された対戦車陣地、および次の防衛線の背後からの十分準備された支援砲火で構成されている。
上空援護なし、相当な砲火優位なしで、そのような相手を打倒するのはほぼ不可能だ。
他方向へのより大きな攻撃がまだあるかもしれない。だが、いくつあり得るだろう?
元スウェーデン将校が指摘している。
6月4日、ウクライナ軍は南部戦線での攻撃作戦を拡大したが、損失は大きすぎて長期間成功することはできない。初期作戦は主に小隊と中隊規模の戦闘集団による偵察だった。昨日ウクライナ軍は大隊規模の戦闘集団のようだった。ロシア国防省によると、八つのウクライナ軍大隊が、マラ・トクマチカ南東(1)、ヴレミフカ突出部(2)、ヴェリコノヴォセロフカに面したヴフレダールの東(3)の攻撃作戦を行った。戦闘は激しかったが、ほとんどの場所で、主に激しいロシア砲火と空襲によりウクライナ軍は阻止された。いくつかの場所でウクライナ軍は数百メートル前進するのに成功した。
...
[ロシアの数字が本当なら]ウクライナ反攻の見通しは非常に暗いように見える。これは、ウクライナ軍の集中、弾薬、燃料貯蔵所に対する進行中の激しいロシアの航空機および砲兵攻撃を考慮に入れない場合でもだ。
1000人以上の戦死と戦傷の損失で、4000人のウクライナ旅団は人員の少なくとも25パーセントを失うことを意味する。それは旅団が戦えなくなくなる寸前だ。そのような損失で24日間戦うと旅団の戦闘能力が破壊される。そのような損失を伴う12日間で、事実上、ウクライナ軍が反攻のために集めた12個旅団全体を破壊するだろう。約12旅団、250,000人の戦死/戦傷、戦車 250輌、歩兵戦闘車/装甲兵員輸送車 1000台の損失によりウクライナ軍が過去10か月間に構築した全ての戦略的備蓄はなくなる。引き換えに、ウクライナ側は、いくつかの場所で約10km、より一般的には南戦線半分に沿って2〜3km前進した可能性がある。またしても、ロシア側の主張が事実である場合、ロシア軍は安心し、ウクライナ軍は6月4日の南部戦線での戦闘結果を非常に懸念しているに違いない。
ロシア軍はウクライナ攻撃はなりゆきにまかせた後、弱体化したウクライナ防備に対して独自の大規模攻撃を開始すると私は推測している。
記事原文のurl:https://www.moonofalabama.org/2023/06/ukraine-launches-its-counterattack.html#more
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Moon of Alabama 既にカホフカ・ダム破壊について書いている。ノルドストリームと同じで、ロシアが自分で自分を攻撃するわけがない。宗主国もウクライナも見え透いたウソを言い立てている。劣等列島大本営広報部大政翼賛会も言い立てるだろう。テロ帝国の属国はテロ属国。
Nova Kakhova Dam Breach - Updated (12:15 UTC) June 06, 2023
Moon of Alabamaは 6月3日記事で、ウクライナ軍の状況はまずいと論じていた。
Andrei Martyanovはyoutube番組でLarry Johnson記事 UKRAINE IS GOING KAMIKAZEを取り上げている。また上記Moon of Alabama中のWar on the Rocksにも触れている。彼のアメリカ軍部の無能さ批判は強烈だが正論。張り子の虎。マグレガー氏の評価と全く同じ。
Fairy Tales Operations. 37:18
《櫻井ジャーナル》もウクライナ軍による破壊の可能性を指摘している。
「ロシア国内での相次ぐテロ攻撃は、ウクライナがロシア国内の親ウクライナ派工作員を養成し、無人機を提供して攻撃を仕掛けさせていた!」
ウクライナへ送る米軍のTNT火薬の日本調達問題で、防衛装備庁よりIWJによる質問への回答が届きました!「防衛装備移転三原則」の「抜け道」を「大通り」にする目論見が防衛省で進行中!!
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