「我々はロシアと戦争している」という以前の声明を覆したヨーロッパ
2023年6月15日
Eric Zuesse
The Duran
2023年1月24日、ドイツ外務大臣でドイツ国家安全保障戦略責任者のアナレナ・ベアボックは、ストラスブールで開催された欧州評議会で「我々はロシアと戦争している」と述べた。
2023年4月5日、欧州連合軍参謀本部長のエルヴェ・ブレジェアンは、今後、NATOはEUの軍事決定を完全に管理すると述べた。
2023年5月9日、NATOのイェンス・ストルテンベルグ事務総長は「すべてのNATO加盟国は、ウクライナがNATO加盟国になるのに同意している」と述べ、これはロシアがウクライナで敗北するだろうし敗北すべきだと同盟全体が満場一致で示していることを意味する。
翌日2023年5月10日、EUのトップ外交官ジョセップ・ボレルが遙かに簡潔でないが本質的に同じことを言った。
その後、2023年6月14日、ブレジェアンが2023年4月5日に述べたことを直接覆し、代わりに「ウクライナに地上部隊を派遣するのは、戦争当事者となり、ロシアと戦争をすることで、EUもNATOも誰もそれを望んでいない。我々はロシアと戦争をしていない。」と述べた。
EUとNATOの対ロシア戦争を逆転させ、中止する非常に重要なことが起きた。しかし誰も変化の原因も、また変化したことさえを報じていない。
これは、アメリカと全てのヨーロッパの戦争まで行かずに、ロシアとの戦争が終わったというEUの最初の声明だった—。むしろ、それはそうなるはずだでとでもいうかのような時期尚早な発言だった。
しかし2023年6月14日、ドイツ政府がついに戦争を推進する国家安全保障戦略を打ち出したため、アナレナ・ベアボックとドイツ政府全体が、以前よりロシアとの戦争に更に肩入れしている。ドイチェ・ヴェレは「ドイツ政府、最初の国家安全保障戦略を提示」という見出しで、ベアボック大臣は「ウクライナに対するロシアの残忍な侵略戦争で、自由と平和は天から落ちてこないのを我々全員学ばなければならなかった」と述べた。ドイチェ・ヴェレのニュース報道は国家安全保障戦略の内容について事実上何も述べていない。ロシアのRTの方がその点、より有益だ。同日「ドイツは「平和と安全」に対する最大の脅威を挙げた。ベルリンは戦略的安定を危険にさらしているとモスクワを非難した」という見出しで「ロシアはドイツの最重要戦略政策文書で最大の安全保障上の脅威と宣言された。水曜日に発表されたドイツ初の国家安全保障戦略は、モスクワを地域の秩序と世界秩序両方を脅かす勢力だと説明している。領土内に231の米軍基地があり、アメリカが押しつける経済制裁や、ロシアからドイツへのノルドストリーム・ガス・パイプラインの物理的破壊や、その他、アメリカが課した経済的負担によって破壊されているドイツは、この「同盟国」が何をしようと、アメリカの奴隷国家または「同盟国」であり続けるだろう。
「全くもって、この男が権力の座に居続けることなどできない」というジョー・バイデン大統領の約束に今後肩入れするのはアメリカ政権とドイツのような国々だ。もしアメリカの対ロシア戦争が今後他のヨーロッパ諸国を巻き込まなければ、おそらくロシアは他の国々を何千もの核兵器の標的から排除するだろう。いずれにせよ、アメリカは確実にある種の国際的指導力を発揮している。第三次世界大戦に向かって。しかし、そうすることで「同盟諸国」の一部を失うかもしれない。
—————
歴史研究家エリック・ズッセの新刊「AMERICA’S EMPIRE OF EVIL: Hitler’s Posthumous Victory, and Why the Social Sciences Need to Change(アメリカの悪の帝国:ヒトラーの死後の勝利、そしてなぜ社会科学を変える必要があるのか)」は第二次世界大戦後、アメリカと同盟諸国の億万長者の奴隷にするため、アメリカがどのように世界を乗っ取ったかに関する本だ。連中のカルテルは連中の「ニュース」メディアだけでなく、社会「科学」を支配することで世界の富を搾取し、大衆を騙している。
記事原文のurl:https://theduran.com/europe-reverses-prior-statement-we-are-at-war-against-russia/
----------
マグレガー・セレンテ対談 属国大本営広報部大政翼賛会の与太話と対照的。2014年のポール・クレイグ・ロバーツ記事が紹介された。バイデンは周囲のハンドラー連中が書いたシナリオを読むだけの人形。今の二大政党制は救いようがない。平和希求を綱領とする第三政党が必要だが、民衆がパンを食べられなくなってフランス革命が起きたように、アメリカは一度崩壊しない限り、まともになれないとマグレガー氏は悲観的。
Douglas Macgregor: 1,000,000 Russian troops all the way around Ukraine | ZELENKY'S MARCH TO CRIMEA 31:49
耕助のブログ ありがたいことに、これから読もうとしていた記事の翻訳
デモクラシータイムス
【横田一の現場直撃 No.220】◆マイナ河野 馬耳東風 ◆誰が担うか?!野党再生 ◆日銀植田 20230619 1:04:00
「『アフリカ諸国首脳の平和使節団がキエフ訪問時、ロシアのミサイル攻撃で一行が地下壕に避難』は、ウクライナの自作自演だった!!」
はじめに~「アフリカ諸国首脳の平和使節団がキエフ訪問時、ロシアのミサイル攻撃で一行が地下壕に避難」は、ウクライナの自作自演だった!! ロイターもこの情報操作に加担!? 南アフリカ大統領報道官が「サイレンも爆発音も聞こえなかった」とツイート! 西側要人がゼレンスキー大統領を訪問すると、ミサイル攻撃がなくても空襲警報が鳴る!?
« ナチス・バルバロッサ作戦の木霊を超えるNATOのドイツ空軍 | トップページ | クリミア攻撃に許可が出ない4つの大きな理由 »
「アメリカ」カテゴリの記事
- トランプ大統領の対中国「貿易戦争2.0」は過酷なものになるだろう(2024.12.06)
- 欧米帝国主義は常に嘘の溜まり場だったが、今やメディア・トイレは詰まっている(2024.11.30)
- 熟練専門家を前線に派兵して、戦争遂行努力の失敗を示しているウクライナ(2024.11.26)
「ロシア」カテゴリの記事
- 対シリア戦争を再燃させるアメリカと同盟諸国(2024.12.02)
- ロシアとの戦争でアメリカが負ける理由(2024.12.04)
- ロシア新形ミサイルが、いかにゲームを変えつつあるのか(2024.11.29)
「ウクライナ」カテゴリの記事
- 対シリア戦争を再燃させるアメリカと同盟諸国(2024.12.02)
- ロシアとの戦争でアメリカが負ける理由(2024.12.04)
- ロシア新形ミサイルが、いかにゲームを変えつつあるのか(2024.11.29)
- 欧米帝国主義は常に嘘の溜まり場だったが、今やメディア・トイレは詰まっている(2024.11.30)
「ドイツ」カテゴリの記事
- ロシア新形ミサイルが、いかにゲームを変えつつあるのか(2024.11.29)
- ドイツを消滅させたいと願うEU精神病院院長(2024.12.01)
- トランプの「嵐」に対抗する反乱鎮圧作戦「開始」(2024.11.28)
- ロシアの新型ミサイルが、なぜ本当に形勢を一変させるのか(2024.11.24)
- ウクライナ紛争や国内政治崩壊の損失によりドイツは崩壊しつつある(2024.11.23)
« ナチス・バルバロッサ作戦の木霊を超えるNATOのドイツ空軍 | トップページ | クリミア攻撃に許可が出ない4つの大きな理由 »
コメント