近頃ホワイトハウスでは便りがないのは良い便り
2023年6月23日
フィル・バトラー
New Eastern Outlook
ワシントンのジョセフ・バイデン政権の周囲で働いていると「便りがないのは良い便り」というレベルに達している。国は壊れている。欧米によるあらゆる努力にもかかわらず、ロシアはウクライナで勝利している。EUは増税寸前だ。BRICSは成長し、ドルを追放するための独自通貨を作りつつある。更にロシアの石油収入を制限する制裁措置は失敗した。アメリカは、ジョー・バイデンとジョージ・ソロスによる失敗の中を泳いでいる。
大企業が所有するCNBCが欧米の対ロシア石油戦争は失敗だと言うのを余儀なくされ、状況は連中が認めているより更に悪いことがわかる。NBCユニバーサルの一部であるNBCは、アメリカ最大のメディア・コングロマリット、コムキャストが所有している。コムキャストは事実上スカッシュが得意なユダヤ人億万長者のブライアン・L・ロバーツが所有している。全米スカッシュ選手は、2005年イスラエルで開催されたマカビア・ゲームズに出場し米国スカッシュチームで金メダルを獲得した。彼は現在「マカビアの伝説」として知られている。更に重要なことに彼は熱狂的ヒラリー・クリントンファンだ。
NEOのまめな読者は、既にこの全ての情報をまとめて明白な結論を出しているのを私は知っている。そう、過去78年間世界を搾取してきたアメリカ民主党とアメリカ覇権支配はほとんど終わっている。十年以上ロシアについてウソをついた後、欧米プロパガンダの中核が真実を認める時期だ。サム・メリディスによるCNBC報道はロシアが再び勝利したことを認めてCentre for Research on Energy and Clean Airを引用している。フィンランドの独立系シンクタンクは現在、価格上限連合計画が「牽引力、完全性、信頼性を失っている」と述べている。ロシアの石油収入は昨年11月以来の最高水準に達している。
Telegramのソーシャルメディアチャンネルを見ていない人にとって、もう一つの素晴らしい新事実はロシアが完全にバフムト/アルチョモフスクを占領したことだ。ウクライナの狂気の指導者ゼレンスキーは70,000人の町の廃墟下にまだ軍団が隠れていると主張している。それでもロシア兵がマシュマロをあぶり、捕獲したアメリカ装甲車に乗っている映像は彼の主張に反している。更にTelegraph紙は既にプーチンによる町名変更について話している。再建されれば、ソビエト時代の名アルチョモフスクだ。
これについてCNBCと他の欧米メディアはほとんど沈黙している。アメリカ国務省が運営するラジオ・フリー・ヨーロッパ/ラジオ・リバティのウクライナ・サービス(ロシア連邦では外国メディアの代理と認められている)は、ゼレンスキーの軍隊が踏みとどまり、しつこいロシアが南部都市ヘルソンの川対岸の子供や老婆にミサイルを向けていると述べている。一方、ウクライナがウソをついており、欧米マスコミもウソをついているのを示すいくつかの真実をガーディアン紙は見逃している。これをお読み願いたい。
何ヶ月もの間、ロシアはマクドナルド・チーズバーガーから極超音速ミサイルやAK-47弾薬まで、ほとんど全て使い果たしている。変だ、ガーディアンから引用しよう。
「ウクライナ参謀本部は巡航ミサイル、イスカンデル-M弾道ミサイル、S-20対空ミサイルを使用して、ドニプロペトロフスク、ザポリージャ、ハリコフ州に対し300回のミサイル攻撃を行ったと報告したばかりだ。ロシアはシャヘド・ドローンを使用して48回の空爆を開始し、多連装ロケットシステムを使用して最大90回の攻撃で民間と軍の両方の標的を狙ったとも主張している。
私の好きなロシア指導者の一人、ドミトリー・メドベージェフが一年前にこれら全ての兵器製造施設を視察したことを思い出す。それはロシアが多数の軍用品を持っているのを確認する彼の本物の写真と映像だった。そしてメドベージェフが先日「バルト諸国はロシアに属する」と言ったので、欧米人がナンセンスをやめなければ、これが全てどこに向かっているか我々のほとんどが理解していると思う。これはウクライナが国でさえない古い地図をプーチン大統領が見ているのを想起させる。時間切れと限られた選択肢について話そう。ジョー・バイデンは世界舞台でアメリカを永久に滅ぼすため大統領に立候補しなければならない。バナナ共和国や砂漠の遊牧民を打ち負かせないだけでなく、新ナチス帝国に適切に供給することさえできないのだ。
最近のキーウでのパトリオット・ミサイルシステム破壊をご覧願いたい。ウクライナとアメリカ人ハンドラーは、このシステムがロシア極超音速ミサイルを撃墜したと言うが、テレグラム映像は、最大1億7000万ドル相当のミサイルを使ったシステムがロシアのスーパーロケットに粉々に爆破されたのを示している。我々は自分の目を信じないよう期待されている。ピノキオ以来最大のウつきの全ての発言を信じなければならないのだ。
「真実」の対極で、東側マスコミはロシア自慢のS-350ヴィチャス防空システムは他のシステムがこれまで実現したことのない「自動モード」でウクライナ航空機を撃墜したと報じている。パトリオット・システムは100メートル以下の高度で飛行する標的は撃墜できないが、ヴィチャスは地表10メートルで低く飛行する標的を撃墜する。イギリスの別報道によるとロシアは電子戦(EW)措置で一日あたり約300機のウクライナ無人機Uを撃墜している。
バイデン政権がこのニュースを受け取っていないのはありがたいことだ。アメリカは来年、ウクライナ防衛のため百万の無人機を約束する費用を負担しなければなるまい。バイデンの徒党が、ロシアが月に20発のカリブル弾道ミサイルを製造できるのを認める最近のウクライナのマルチメディア・プラットフォーム放送(Ukrinform)報告を読んでいないことを願う。何年にもわたって欧米プロパガンダを分析して得られた数式を使って、プーチンの工場は月に約120機生産できると私は主張できる。ウクライナのニュースや政策立案者は通常少なくとも6倍以上の率でウソをついている。私の推測が間違っていない限り、ロシアのジルコン極超音速海軍ミサイルがまもなく配備されると報じているエルサレム・ポストのコピーを自由世界の指導者が渡されることは決してない。決して。確かにエリート体制が全てを失うことに関するニュースは良いニュースではない。
フィル・バトラーは政策研究者、評論家、政治学者で東ヨーロッパ専門家で「Putin’s Praetorians(プーチンの近衛兵)」という最近のベストセラーや他の本の著者。オンライン誌New Eastern Outlook独占記事。
記事原文のurl:https://journal-neo.org/2023/06/23/at-the-white-house-no-news-is-good-news-these-days/
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今のロシアの出来事、ウクライナ、NATO、アメリカには「最良の便り」
Scott Ritter Extraに今回の事件に関する最新記事がある。
日曜版「号外を出しました! ワグネルが軍事クーデター! ウクライナ幹部は『我々のシナリオ通り』! プリゴジン氏はウクライナと内通?」
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