ノヴァ・カホフカ・ダム破壊-更新(12:15 UTC)
2023年6月6日
Moon of Alabama
全体的に更新 (12:15 UTC)
数時間前、爆発とされるものでウクライナのノヴァ・カホフカ・ダムが爆破された。
破壊は爆発か、以前の攻撃による構造的損傷のどちらかだ。
ジェフ・ブルンフィール @gbrumfiel - ・2023年6月6日 6:31 UTC
ダムは既に大きな負荷を受け、損傷を受けていた。
その後、事態は悪化した。6月2日、ダム上の道路が決壊したようだ。これは、より大きな構造的破壊を示している可能性がある。
...
その結果、ダムの背後にある巨大貯水池の水はは現在ヘルソン(Xepcoh)南部の低地で氾濫している。写真は違反による潜在的な洪水の前後を示している。
以前ロシア軍は、ダム決壊が補給路を危険にさらすため、ヘルソン州北部から軍隊を撤退させていた。
ダムの被害程度はまだ不明だ。そこからどれだけ水が流出するかは現在の水位より下にある壁次第だ。
注目すべきは、ウクライナが以前ドニエプル川上流のダムを満杯にして被害の可能性を高めていたことだ。これらの水は5月上旬に放出された。下記ツイートの日付に注目願いたい。
ゾカ@200_zoka - ・2023年5月4日 14:12 UTC
ザポリージャ地域のカホフカ貯水池の水位は17m上昇し、ほぼ臨界水位に達した。ドネプロフスカヤのカメンカ・ダム破壊の脅威の下、数十の村が浸水する可能性がある。
キーウはドネプロペトロフスクとザポリージャの水門を開いた。
埋め込みビデオ
ウクライナのプロパガンダ屋はロシアがダムを爆破したと主張している。しかし、それはありそうにない。
2022年10月21日、国連常駐ロシア代表ヴァシリー・ネベンジャは、カホフスカヤ水力発電所を破壊するキエフ政権計画について国連事務総長に書簡を送っていた。
昨年ヘルソン反撃に関する報道で、ワシントン・ポストはウクライナの計画とダム爆破の企みについて報じていた。
[少将のアンドリー]コヴァルチュクは川を氾濫させることを思いついた。ノヴァ・カホフカ・ダムの水門の一つをHIMARSランチャーで実験攻撃し、ロシアの渡河を阻止するのにドニエプル川水位を十分上昇できるかどうか確認するため金属に3つの穴を開けたが、近くの村を氾濫させなかったとThe Ukrainians誌で彼は述べた。
実験は成功したとコヴァルチュクは言うが、この措置は最後の手段だった。彼は実行を控えた。
自国インフラの破壊はウクライナ軍人にとって目新しいことではない。2022年4月、ニューヨーク・タイムズはすでにこれを指摘していた。
デミディフで起きたことは異常なことではなかった。戦争初期から数と武器で優位なロシア軍を阻止する方法として、ウクライナはしばしばインフラを破壊により自国領に大混乱をもたらすのに迅速で効果的だった。
軍隊が近くのダムを開き、田園地帯に水を送り込んだ際、デミディフは洪水に見舞われた。ウクライナの他の場所では軍はためらうことなく橋を爆破し、道路を爆撃し、鉄道と空港を使用不能にした。狙いはロシアの前進を遅らせ、敵軍を罠に導き、戦車列を好ましくない地形へ強いることだった。
上記ワシントン・ポスト記事を引用して、アンドリュー・コリブコは今日のダム破壊の考えられる動機を指摘している。
ロシア国防省によると、NATOが支援するキエフ反撃の最初の段階が月曜日に完全に失敗したことを考えると「この措置は最後の手段であり続けた」という[コヴァルチュク]発言は現時点で想起するのに相応しい。ウクライナがアルチョモフスクの戦いでの敗北から目をそらすため5月下旬にロシアへの代理侵攻を開始したように、この最近の気まずさから目をそらすためコヴァルチュクが計画した戦争犯罪も認められたように見えるかもしれない。
最近の気まずい事態はノボダロフカとレバドノエ付近での昨日の攻撃の失敗だった。ロシア国防省が特別声明でこう述べた。
勇気と英雄的資質を示したボストーク軍の積極的かつ自己犠牲的な行動の結果、敵は阻止され、意図された任務は達成されなかった。ウクライナ軍編隊と軍部隊は重大な損失を被った。
南ドネツク方面でのウクライナ軍の総損失は、ウクライナ軍人1,500人以上、ドイツ製のレオパルト戦車8輌を含む戦車28輌、フランス製AMX-10装輪装甲車3輌、および装甲戦闘車両109台だった。
(破壊されたAMX-10装輪装甲車の写真は見たことがあるが破壊されたレオパルトの写真はまだ見ていない。)
興味深いことに、ウクライナ政府に遵守を強制された「欧米」マスコミは、ダムが決壊した際のこの問題に関する親ウクライナ報道に感謝された。
マイケル・トレーシー @mtracey - ・ 2023年6月6日 9:42 UTC
本日ゼレンスキーの最高顧問、ノヴァカホフカ・ダム爆破をめぐる「外交的、情報的戦い」にウクライナ政府が勝つのを助けてくれたジャーナリストに前もって感謝する。これらジャーナリストが順守するよう期待されている国家義務の注意喚起メッセージだ。
最高顧問のTelegram投稿の添付画像には、3:03の時刻印がある。
ダム破壊は確かにロシアとって有利ではない。「欧米」に歩調を合わせるモスクワ・タイムズが半年前に、こう指摘していた(リンクは修正):
壊滅的シナリオでは、ダムを破壊すると、ドニプロ川に極めて破壊的な洪水の波が送られ、ウクライナ南部の広い地域で深刻な洪水が発生する可能性がある。また水位の高まりはドニプロ川の支流であるインフレッツ川を氾濫させる可能性がある。
しかし地形はロシアが占領しているドニプロ川左岸で洪水が激化する可能性が高いことを意味し、ダム爆破はモスクワにとってありそうもない動きだ。
先月「(ダム破壊は)本質的にロシアが自分で自分を傷つけることを意味する」と軍事評論家のマイケル・コフマンがWar on the Rocksポッドキャストで語っていた。
「[それは]ヘルソン[地域]のロシア支配地域を氾濫させるだろう。ウクライナが解放する可能性がある西部より遙かに広い。」
そしてダム破壊の二次的影響は、ロシアにとっても同様に深刻な可能性がある。
ダム背後の川の水位が下がると、モスクワに併合されたクリミアへの水供給を脅かし、ウクライナのザポリージャ地域にあるロシアが管理する原子力発電所の冷却水利用も遮断するリスクがある。
ダムの水は、ヘルソン州南部の灌漑にも使用されていた。水不足は南部に供給するダム発電を不可能にする。
洪水は一週間か二週間で消える可能性が高いが、それはロシアが自国だと主張する部分への大きな被害を変えるものではない。
更に水は(水源から見て)川左岸にあるロシア地雷原を破壊する。これによりウクライナ軍が川を渡り、ヘルソン州南部をクリミアに向け攻撃するための経路が開かれる。ウクライナがまさにこの目的のため架橋装置とフェリーを受け取ったという報告が以前あった。
記事原文のurl:https://www.moonofalabama.org/2023/06/nova-kakhova-dam-breach.html#more
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案の定、大本営広報部大政翼賛会が登用する太鼓持ち全員、ロシア実行説。といっても、どれもまともに見聞きしていない。
Alex Christoforou氏のyoutubeで、ショルツはドイツ史上最悪首相、党集会でブーイングされやじられたと聞いた。マグレガー氏もドイツとフランスの幹部は最悪で命脈はつきているという説。
今朝の孫崎享氏メルマガに、ショルツの話題を書いたRT記事リンクと翻訳があった。
自分の犯罪ノルドストリーム破壊を傀儡ザルジニーになすりつける宗主国。死人に口なし。
「『ワシントン・ポスト』のスクープを『ニューヨーク・タイムズ』が無検証で後追い! カホフカ・ダム爆破テロはロシア? ウクライナ?」
はじめに~本日未明に、【号外】「米『ワシントン・ポスト』が、『米国はノルドストリーム・パイプラインを攻撃するウクライナの詳細な計画の情報を持っていた』とスクープ! IWJは記事を全文仮訳!」を出しました。本日の日刊IWJガイドの『ニューヨーク・タイムズ』記事と、カホフカ・ダム爆破テロの記事と合わせてお読みください。
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