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2023年6月 8日 (木)

いや、そんなプロパガンダ妄想では戦争に勝てない

2023年6月7日
Moon of Alabama

 ワシントンポストのコラムニスト、デビッド・イグナティウスやバイデン政権当局連中が一体どんなヤクを吸っているか知らないが、相当強力なものに違いない

 月曜日、ウクライナ部隊が地雷を多数仕掛けられた地域を突破し、長い前線のいくつかの地域で5〜10キロ前進したため政権当局は予想より良い進展に勇気づけられた。これにより、ウクライナ軍が陸橋を切断して、マリウポリ、メリトポリおよび海岸沿いの他のロシア支配地域に向かって前進し続けられる希望が高まった。

 「攻撃」は、この地図中央にあるヴェリカノボシルカ近くの前線でロシアが占領している突出部に対するものだった。


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 拡大すると親ウクライナLiveUAmapに描かれている現在の最前線が表示される。


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 地図の「時間」機能を使用すると、一週間前の同地域の最前線を確認できる。


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 地図右下の縮尺を使用すると、左上のウクライナ軍唯一の完全な「前進」は幅4キロの前線で約2キロの深さだったことがわかる。彼らは野原の中の2本の樹木限界線を占領した。それら勢力は農村集落を一つも「解放」できなかった。

 これは親ウクライナ・ネオコンの戦争研究所の地図に描かれているのと同じ場所だ。


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 それは同じ物語を示している。繰り返すが、ウクライナ軍の「前進」は平坦な野原のいくつかの樹木限界線に限定されている。

 それには莫大な代償が必要だった

 3日間のあらゆる方面での戦闘作戦中、ウクライナは兵士最大3,715人、戦車52輌、装甲戦闘車両207台の、トラック134台、野戦砲48門、航空機 5機、ヘリコプター 2機、ドローン 53機を失った。

 ロシアの損失は計り知れないほど小さかった。「敵攻撃を撃退する間、合同部隊の兵士71人が死亡し、210人負傷した。戦車 15輌、歩兵戦闘車 9台、トラック 2台、大砲 9門が破壊された。」

 それはロシア・プロパガンダとおっしゃるのだろうか? 実際の数値を得るため、これらの数を半減しても良いかもしれないする。それでも依然多い。

 ウクライナ軍は将軍ではなく広報部が運営しているとギルバート・ドクトロウは述べている。したがってカホフカ・ダム破壊は過去数日間の悲惨な損失に対する陽動作戦だ。

 ダム破壊はウクライナ軍の移動を可能にするために行われたとロシアのセルゲイ・ショイグ国防相は述べた(機械翻訳)。

 「今夜キエフ政権はもう一つのテロ犯罪を行った。カホフスカヤ水力発電所が爆破され、それが広い地域の洪水につながった」と彼は述べた。

 キエフによるカホフスカヤ水力発電所弱体化の狙いは、ウクライナ軍部隊をヘルソン方面から攻撃地域に移動させることだと国防相は付け加えた。

 キエフ政権がカホフスカヤ水力発電所の構造を爆破したと彼は指摘した。「入手可能なデータによると、これら行動の目的は以下のとおりだ。攻撃作戦で成功を収められないため、その可能性を強化するため、敵は部隊と装備をヘルソン方面から、この攻撃作戦領域に移動させるが、それでヘルソン方面の陣地は弱体化する」とショイグは述べた。

 状況について私は別の読み方をしている。ダムが無傷の場合、ドニエプル川下流の大きな渡河点は、敵がダムの水を放出する能力によって危険にさらされる。ダムが爆破されると、洪水は1〜2週間、川沿い地域を沼地に変える。しかし2週間ほど経つと水はなくなり浸水する危険のない大きな渡河点が可能になる。この読みは、フェリーおよび架橋装置がウクライナに送られたという、いくつか報告に基づいている。

 ロシアは安全対策として、橋のない水路や他の地理的特徴に依存してきた。ウクライナの装甲架橋部隊が戦闘で出現し始めると、ロシアは防御の薄い地域で動きの速いウクライナ部隊が突然出現する挑戦を受けることになる。

 架橋装置は、ウクライナが攻撃するのに必要な最後のいくつかの手段の一部だ。そうした装置が現在送られている事実は、ウクライナがついに新たな高度に機動性の高い機器を効果的に、大規模攻撃作戦で使用する準備ができたとアメリカ人専門家が確信しているという兆候としてのみ解釈できる。

 繰り返すが、ショイグは確実に私より戦場情報を入手しやすい立場にある。

 イグナチオ級クラスの妄想に戻ろう。

 ウクライナの作戦結果が明らかになるまで数週間かかるかも知れないが、冬中ずっとグラウンドゼロだった激しく争われた東部の都市バフムートでの膠着状態の戦闘拡大に既にキーウは成功している。

 エヘン! ウクライナはバフムートで完全敗北し、もはやこの都市にいかなる場所も確保していない。

 拡大したいなら、ロシア人は確実にそうするのを歓迎するだろう。

記事原文のurl:https://www.moonofalabama.org/2023/06/no-such-propaganda-delusions-will-not-win-the-war.html#more

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 Max Brumenthalツイッター ドイツのベアボック外相、ブラジルで演説し、ブラジル人は豆の値段を心配するよりウクライナを心配すべきと説教。

 植草一秀の『知られざる真実』

マイナトラブル三流国の証明

 今朝の孫崎享氏メルマガ題名

中東:「さようならアメリカ、こんにちは中国?」アルジャジーラ、2000 年から 2021 年の間に、中東と中国間貿易は 152 億弗→2,843 億弗。米国との貿易は634億弗→984億弗。2022年の世論調査78%がこの地域における最大の脅威と不安定の原因は米国

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