« スラヴァ(栄光)? いや栄光どころでなく、恥を知れウクライナ! | トップページ | 欧米の極めて複雑な中国分析の世界を理解する »

2023年5月18日 (木)

ウクライナ状況報告:フメリニツキーでの爆発-バフムート待避-長距離ミサイル

2023年5月15日
Moon of Alabama


 先週土曜日早朝、二つの大爆発(ビデオ)がウクライナ西部フメリニツキー市付近の大規模弾薬庫を破壊した。


拡大する


 この写真は攻撃前の弾薬庫を示している。


拡大する

 爆発は弾薬庫全体を破壊した:


拡大する


 弾薬庫は市の中心部から西約5,000メートルの線路脇にあった。爆発は大量の弾薬だけでなく市内の多数の窓も破壊し、何人かの死傷者が生じた可能性もある。

 人口270.000人のフメリニツキー市は、ウクライナ西部を支配していたポーランド・リトアニア連邦に対して、1648年に立ち上がった有名なコサック首長(選出された軍事指導者)にちなんで名付けられた。

 この軍事作戦は決定的ではなく、決定的瞬間にタタール人の支援が期待できないことが明らかになったため、フメリニツキーは他の同盟者を探し始めた。

 彼はモスクワで同盟者を見いだした。

 フメリニツキーはロシア・ツァーリへの忠誠と引き換えにツァーリの軍事保護を確保した。コサック・ヘーチマン国家指導者によるロシア君主への忠誠の誓いが立てられ、その後まもなく他の役人や聖職者やヘーチマン国家住民が忠誠を誓った。ヘーチマン国家とロシア間の合意によって規定された関係の正確な性質は学術的論争の対象だ。ペレヤースラウ会議に続いて公式文書交換が行われた。(コサック・ヘーチマン国家の)三月の条々と(モスクワ大公国の)皇帝の宣言。

 会議にはヴァシリー・ブトゥルリーン率いるモスクワ代表団が出席した。この会議直後、ロシア国家内でのヘーチマン国家の自治的地位を規定したいわゆる三月の条々がモスクワで採択された。この協定はロシア・ポーランド戦争(1654–67)を引き起こした。最終的な法的和解はロシアとポーランドが締結した1686年の永遠平和条約で行われ、ザポリージャ・シーチと左岸ウクライナの土地およびキエフ市に対するロシア主権を再確認した。

 この都市はポーランド国境から約200キロだ。この弾薬庫はウクライナ東部の最前線に送るため「欧米」からの弾薬を備蓄している可能性がある。弾薬庫はチャレンジャー主力戦車用のイギリス砲弾を保管していたというがある。砲弾は劣化ウランでできている。その地域のガンマ線急増を示すと主張するいくつかの図が出回っている。


拡大する

 しかし関連地図が読み込めず私には確認する方法がない。グラフはガンマ線の増加を示しているようだが、増加は爆発が起きた5月13日早朝ではなく、5月11-12日に起きた。増加も非常に小さく、合計は正常で危険ではない。民間航空機で飛行すると、通常、毎時約2000ナノシーベルト[nSi/h]にさらされる。小さなバックグラウンド放射の変動は常に発生するため、この図は実際には何の参考にもならない。

 他のニュースではウクライナ軍はバフムート市に残されたものを全て放棄しているようだ。

 今日の攻撃成果報告でロシア国防省は防空システムによるイギリスのストーム・シャドウ巡航ミサイルの迎撃を報じた。これは、これらがなんらかの新たな魔法兵器でないことを裏付けている。(ルハンシク市での最近二回のストーム・シャドウ攻撃は無防備な標的に対するもので、おそらく防空レーダーを混乱させる可能性があるアメリカが放った電子戦ミサイルも伴っていた。

 また昨日撃墜されたものにはアメリカ製HARM対レーダー・ミサイル7発とHIMARSミサイル10発があった。

 非常に多くのHARMミサイル使用は珍しく、非常に誇大宣伝された反攻に備えた新たな作戦であることを示している。

記事原文のurl:https://www.moonofalabama.org/2023/05/ukraine-sitrep-explosion-in-khmelnytsky-bakhmut-evacuation-longer-range-missiles.html#more

----------

 The Jimmy Dore Show EUのジョセップ・ボレルが欧米支援がなければ数日でウクライナは崩壊すると発言。

“Ukraine Would Collapse In Days” w/o Western Support says Top EU Diplomat 6:17

Top European Union diplomat Josep Borrell admitted during a recent interview that if the flow of money from NATO countries to Ukraine dried up, the Ukrainian military would collapse in a matter of days.

 孫崎享氏もIWJも、日本メディアのひどさを指摘しておられる。

 今朝の孫崎享氏メルマガ題名

日本は激しい統制社会になった。象徴は「報道の自由度」。日本は世界の68番目。 何故こういう国に。近現代日本社会を支配してきたのは垂直統合の原理、右も左も。 権力はここを統制すればいい。人々は垂直統合からはみ出されるのを恐れ従順になる。

 日刊IWJガイド

「日本の大手メディアは米国に隷属したチンドン屋! ローマ法王による仲裁申し出をゼレンスキー大統領が『拒否した』ことをまったく伝えず!」

はじめに~日本の大手メディアはどこまでも米国に隷属した、米国の政策とプロパガンダとして流す、アメポチのチンドン屋! ローマ法王による仲裁申し出をゼレンスキー大統領が「拒否した」ことをまったく伝えず! ゼレンスキー大統領のバチカン訪問をイタリアの日刊紙が辛辣に批判!

<IWJ号外を出しました!>シーモア・ハーシュ氏の新記事「ウクライナ難民問題」をIWJが仮訳! ウクライナから近隣国への難民の問題が、停戦に静かな圧力をかけている! 他方、バイデン政権内に2つの情報の流れが存在することが明らかに! 情報の偏向ぶりと情報の取り扱いのいい加減さも暴露!

« スラヴァ(栄光)? いや栄光どころでなく、恥を知れウクライナ! | トップページ | 欧米の極めて複雑な中国分析の世界を理解する »

ロシア」カテゴリの記事

Moon of Alabama」カテゴリの記事

ウクライナ」カテゴリの記事

イギリス」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く

コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。

(ウェブ上には掲載しません)

« スラヴァ(栄光)? いや栄光どころでなく、恥を知れウクライナ! | トップページ | 欧米の極めて複雑な中国分析の世界を理解する »

お勧め

  • IWJ
    岩上安身責任編集 – IWJ Independent Web Journal

カテゴリー

ブックマーク

最近のトラックバック

無料ブログはココログ