来たるべき戦争:今こそ声を上げよう。
米空軍ボーイングB-52Dストラトフォートレスから投下した爆弾、ベトナム
アリーナ・オンライン
ジョン・ピルジャー
2023年5月2日
1935年、アメリカ作家会議がニューヨーク市で開催され、三年後にも開催された。彼らは「何百人もの詩人、小説家、劇作家、批評家、短編作家、ジャーナリスト」に「資本主義の急速な崩壊」と次の戦争の手招きについて話し合うよう呼びかけた。ある説明によると、それは電気的な催しで、3,500人の一般市民が参加し、1000人以上入れなかった。
アーサー・ミラー、マイラ・ペイジ、リリアン・ヘルマン、ダシール・ハメットは、しばしば偽装されたファシズムが台頭しつつあり、作家やジャーナリストに発言する責任があると警告した。トーマス・マン、ジョン・スタインベック、アーネスト・ヘミングウェイ、Cデイ・ルイス、アプトン・シンクレア、アルバート・アインシュタインの支援電報が読み上げられた。
ジャーナリストで小説家のマーサ・ゲルホーンがホームレスや失業者や「暴力的な大国に脅かされている人々全員」のため声を上げた。
親友になったマーサは恒例の有名なGrouse・ソーダを飲みながら言った。「ジャーナリストとして感じた責任は計り知れなかった。私は大恐慌でもたらされた不正と苦しみを目撃し、私は知っていた、沈黙を破らなければどうなるか我々全員知っていた。」
彼女の言葉は今の沈黙に対して響き渡る。それらは我々が読んだり、見たり、聞いたりするほとんど全てのものを汚染するプロパガンダによる同意で満たされた沈黙だ。一例を挙げよう。
3月7日オーストラリアで最も古い二つの新聞シドニー・モーニング・ヘラルドとエイジは中国の「迫り来る脅威」に関するいくつかの記事を掲載した。彼らは太平洋を赤く塗った。中国の目は好戦的で行進し威嚇的だった。黄禍論は重力で潰れそうだった。
中国によるオーストラリア攻撃の論理的理由は示されていない。「専門家パネル」は信頼できる証拠を示さなかった。そのうち一人はオーストラリア戦略政策研究所元所長で、キャンベラの国防総省、ワシントンのペンタゴンやイギリス、日本、台湾の政府や欧米戦争産業の隠れみのだ。
「北京は3年以内に攻撃しかねない」と彼らは警告した。「我々は準備ができていない」アメリカ原子力潜水艦に数十億ドル費やすことになっているが、それだけでは十分ではないようだ。歴史的にオーストラリアの休日は終わった」それが何を意味するにせよ。
オーストラリアへの脅威はない。皆無だ。遠く離れた「幸運な」国には敵がおらず、とりわけ最大の貿易相手国、中国は敵ではない。しかし長年のオーストラリアのアジアに対する人種差別の歴史を利用した中国バッシングは自称「専門家連中」にとってスポーツのようなものになっている。これを中国系オーストラリア人はどう思うだろう? 多くの人々は混乱し恐れている。
奇怪な特定集団しか理解できない、この文章、アメリカ権力への卑屈な記事の筆者はピーター・ハーチャーとマシュー・ノットで二人は「国家安全保障記者」と呼ばれているはずだ。私はハーチャーがイスラエル政府に支払った遠足から覚えている。もう一人のノットはキャンベラ幹部の拡声器だ。いずれも戦争地帯やその極端な人間の堕落や苦しみを見たことがない。
「どうしてこんなことになったの?」とマーサ・ゲルホーンがここにいたら言うはずだ。「いったい、ノーと言う声はどこにあるの? 同志はどこにいるの?」
そういう声は、このウェブサイトや他のウェブサイトのサミズダート(地下出版)で聞ける。文学では、ジョン・スタインベックやカーソン・マッカラーズ、ジョージ・オーウェルのような連中は時代遅れだ。今やポストモダニズムが仕事を任されている。自由主義は政治的はしごを引き上げてしまった。かつて眠ったような社会民主主義国オーストラリアは秘密主義的で権威主義的な権力を擁護し、知る権利を妨げる新しい法律網を制定した。内部告発者は無法者で秘密裏に裁判にかけられる。特に邪悪な法律は、外国企業で働く人々による「外国の干渉」を禁止している。これはどういう意味だろう?
民主主義は今や名目に過ぎない。国家と合併した企業の全能エリートと「アイデンティティ」要求がある。アメリカ人提督は「助言」のためオーストラリア納税者から一日数千ドル支払われている。欧米全体で我々の政治想像力はPRで鎮静され、腐敗した超ふしだらな政治家連中の陰謀に気をそらされている。ジョンソンまたはトランプまたはスリーピー・ジョーまたはゼレンスキー。
2023年の作家会議は「崩壊する資本主義」や「我々の」指導者連中の致命的挑発について懸念していない。これら指導者中最も悪名が高いのはニュルンベルク基準では明白な犯罪人トニー・ブレアで自由で金持ちだ。読者に知る権利があることを証明するため敢えてジャーナリスト活動をしたジュリアン・アサンジは投獄されて10年を越える。
ヨーロッパにおけるファシズム台頭は議論の余地がない。または「ネオナチ」または、皆様のお好みで「過激民族主義」。現代ヨーロッパのファシスト蜂の巣ウクライナは、1万人のウクライナ系ユダヤ人を虐殺したヒトラーの「ユダヤ人政策」を称賛した情熱的反ユダヤ主義者で大量殺戮者ステパン・バンデラ・カルトの再出現を見ている。「我々はヒトラーの足元にお前たちの首を置く」とバンデラ主義者パンフレットがウクライナ・ユダヤ人に宣言した。
今バンデラは西ウクライナで英雄崇拝されており、彼と仲間のファシストの何十もの彫像がEUとアメリカに資金提供され、ナチスからウクライナを解放したロシアの文化的偉人や他の人々の像に取って代わった。
2014年の「親モスクワ」と非難された選挙で選ばれた大統領ヴィクトル・ヤヌコーヴィチに対するアメリカが資金提供するクーデターでネオナチは重要な役割を演じた。クーデター政権には著名な「過激民族主義者」つまり事実上のナチスが含まれていた。
当初、これはBBCとヨーロッパとアメリカのメディアが詳細に報告した。2019年、タイム誌はウクライナで活動する「白人至上主義民兵」を特集した。NBCニュースは「ウクライナのナチス問題は現実だ」と報じた。オデーサの労働組合会館における人々の焼き殺しは撮影され文書化された。
ドイツSSで悪名高い記章「ヴォルフスアンゲル」をつけたアゾフ連隊率いるウクライナ軍は、ロシア語を話す東部ドンバス地域に侵入した。国連によると東部では14,000人が殺された。七年後、アンゲラ・メルケルが告白したようにミンスク和平合意は欧米に破壊され、赤軍が侵攻した。
こういう形の状況説明は欧米では報じられない。それを口にすることさえ(私のような)著者はロシア侵略を非難したかどうかにかかわらず「プーチン擁護者」だと虐待・鎮圧される。NATOが武装した国境地帯、ヒトラーが侵略した同じ国境地帯ウクライナがモスクワに対する極端な挑発だという考え方は忌み嫌われる。
ドンバスを訪問したジャーナリストは自国で沈黙させられたり追い詰められたりした。ドイツ人ジャーナリストのパトリック・バーブは職を失い、若いドイツ人フリーランス記者アリナ・リップは銀行口座を差し押さえられた。
イギリスでのリベラル知識人の沈黙は脅迫の沈黙だ。ウクライナやイスラエルのような国が支援する問題は大学の職や在職期間を維持したい場合避けるべきなのだ。2019年にジェレミー・コービンに起きたことが、アパルトヘイト・イスラエルに反対する人々が反ユダヤ主義だと気軽に中傷されることがキャンパスで繰り返されている。
皮肉なことに、現代プロパガンダに関する第一人者デビッド・ミラー教授は、イギリスにおけるイスラエルの「手先」とその政治ロビー活動が、世界中に不釣り合いな影響を及ぼしたと公に示唆したため、ブリストル大学に解雇された。
大学は、事件を独自に調査するため一流の女王の顧問を雇った。彼の報告書は「学問的表現の自由の重要な問題」についてミラーを免罪し、「ミラー教授の発言は違法な言論にあたらない」と認定した。それでもブリストル大学は彼を解雇した。言いたいことは明白だ。どんな罪を犯してもイスラエルは免責され、批判者が罰せられるべきなのだ。
数年前、当時マンチェスター大英文学教授だったテリー・イーグルトンは「二世紀で初めて、西洋の生活様式の基礎に疑問を呈する準備ができている著名イギリス詩人、劇作家、小説家がいない」と考えた。
貧しい人々のために語るシェリーはおらず、ユートピアの夢を語るブレイクはおらず、支配階級の腐敗を非難するバイロンはおらず、資本主義の道徳的災害を明らかにするトーマス・カーライルやジョン・ラスキンはいない。今日ウィリアム・モリス、オスカー・ワイルド、HGウェルズ、ジョージ・バーナード・ショーに並ぶ人々は皆無だ。ハロルド・ピンターは当時生きており「声を上げた最後の人」だとイーグルトンは書いた。
ポストモダニズム(実際の政治の拒絶と本物の異議申し立て)はどこから来たのだろう。1970年、チャールズ・ライクのベストセラー「緑色革命」出版は手がかりになる。当時アメリカは激動状態にあった。ニクソンがホワイトハウスにいて「運動」として知られる市民的抵抗は、ほとんど全ての人に触れた戦争の真っ只中、社会の片隅から飛び出した。公民権運動と同盟し、一世紀間でワシントン権力に対する最も深刻な挑戦だった。
ライヒの本の表紙にはこういう言葉がある。「革命がおきつつある。それは過去の革命とは違う。それは個人から生まれる。」
当時私はアメリカ特派員だったが、イェール大学の若い学者ライクが一夜にして教祖の地位に昇格したのを思い出す。ニューヨーカーは彼の本を扇情的に連載したが、その内容は1960年代の「政治的行動と真実を語ること」は失敗し「文化と内省」だけが世界を変えるというものだった。まるでヒッピー族が消費者階級になったように感じた。そしてある意味そうだった。
数年のうちに「自己中心主義」カルトは、多くの人々の協同行動や社会正義や国際主義の感覚をほとんど圧倒した。階級、性別、人種は分裂した。個人は政治で、メディアはメッセージだった。金を稼げと言っていた。
この「運動」や希望や歌は、ロナルド・レーガンとビル・クリントンの時代がそれらすべてに終止符を打った。警察は現在、黒人と公然戦争をしている。クリントンの悪名高い福祉法案は、それが刑務所に送った主に黒人の数で世界記録を破った。
9/11が起きた時(アメリカ新世紀プロジェクトが世に呼びかけた)「アメリカのフロンティア」での新たな「脅威」の捏造は、20年前なら激しい反対を形成したはずの人々の政治的見当識障害を完成させた。
それ以来アメリカは世界で戦争をしてきた。社会的責任を果たすための医師団、グローバルサバイバルのための医師団、ノーベル賞を受賞した核戦争防止のための国際医師団によるほとんど無視された報告によると、アメリカの「対テロ戦争」でアフガニスタン、イラク、パキスタンで殺された人の数は「少なくとも」130万人だった。
この数字にはイエメン、リビア、シリア、ソマリア、その他でのアメリカが主導して煽った戦争の死者は含まれない。報告書によると、真の数字は「一般市民、専門家、意思決定者が認識し、メディアや主要NGOに広められている数値の200万人を遙かに超えるか、約10倍の可能性がある」。
イラクでは「少なくとも」100万人または人口の5%が殺害されたと医師たちは言う。
この暴力と苦しみの巨大さは欧米の意識には存在しないようだ。「誰にも何人かわからない」というのがメディアの口癖だ。ブレアとジョージ・W・ブッシュ、ディック・チェイニー、コリン・パウエル、ドナルド・ラムズフェルド、ジャック・ストロー、ジョン・ハワードらは決して起訴の危険にさらされなかった。ブレアのプロパガンダの巨匠アリステア・キャンベルは「メディアパーソナリティ」と称賛されている。
2003年ワシントンで、私は高く評価されている調査ジャーナリスト、チャールズ・ルイスとのインタビューを撮影した。我々は数ヶ月前のイラク侵攻について話し合った。「もし世界で憲法上最も自由なメディアが粗雑なプロパガンダだと判明したものを広めるのでなく、ジョージ・W・ブッシュやドナルド・ラムズフェルドに真剣に異議を唱え、連中の主張を調査したらどうなったでしょう?」と私は彼に尋ねた。
彼は答えた。「我々ジャーナリストが仕事をしていればイラク戦争はしなかった可能性が非常に高い。」
有名なCBSアンカー、ダン・ラザーにも同じ質問をすると同じ答えをした。サダム・フセインの「脅威」を宣伝したオブザーバーのデビッド・ローズと当時BBCのイラク特派員だったラゲ・オマールが同じ答えをした。「だまされた」ことに対するローズの見事な悔悟は、そう言う勇気にかけている記者連中について多くを物語っていた。
彼らの主張は繰り返す価値がある。ジャーナリストが仕事をしていれば、プロパガンダを増幅するのでなく、疑問を呈して調査していれば、百万人のイラク人男性、女性、子供たちは今でも生きていたかもしれない。何百万人もの人々が家から逃げなかったかもしれない。スンニ派とシーア派間の宗派間戦争は起きなかったかもしれず、イスラム国も存在しなかったかもしれない。
アメリカとその「同盟諸国」に始められた1945年以来の強欲な戦争全体にその真実を投げかけて頂きたい。結論は息を呑むほどだ。これはジャーナリズム学校で育てられたことがありますか?
今日メディアによる戦争は、1945年にニュルンベルク検察官が説明したことを彷彿とさせる、いわゆる主流ジャーナリズムの重要な任務だ。「それぞれの本格的侵略の前に、いくつかのご都合主義的例外を除き、彼らは犠牲者を弱体化させ、ドイツ国民を心理的に準備させるために計算した報道キャンペーンを開始した...プロパガンダ・システムで最も重要な武器は毎日の新聞とラジオだった。」
アメリカの政治生活における永続的障害の一つはファシズムに接近するカルト過激主義だ。トランプはこれで高い評価を得たが、アメリカ外交政策がファシズムと本気で浮気したのはオバマの二期目の任期中だった。これはほとんど報じられなかった。
「私は全身全霊でアメリカ例外主義を信じている」とオバマは言い、最初の冷戦以来、決して他の大統領がしなかった「特殊作戦」として知られる大統領のお気に入りの娯楽である爆撃、暗殺部隊を拡大した。
外交問題評議会の調査によると、2016年にオバマは26,171発の爆弾を投下した。それは爆弾一日72発だ。彼はアフガニスタン、リビア、イエメン、ソマリア、シリア、イラク、パキスタンで最も貧しい人々と有色人種を爆撃した。
ニューヨーク・タイムズが報じたが、毎週火曜、彼はドローンから発射されるヘルファイア(地獄の火)ミサイルで殺害される人々を自ら選んだ。結婚式、葬式、羊飼いが攻撃され「テロリスト標的」を飾りにするため人体部分を集めようとした連中も攻撃された。
オバマの無人機が4,700人殺したと共和党有力上院議員リンゼー・グラハムは満足げに推定した。「罪のない人々を殺すこともあるが、私はそれが嫌いだ」と彼は言った「だが我々はアルカイダの高級幹部を何人か殺害した」。
2011年、リビアのムアンマル・カダフィ大統領が自国民に対する「大量虐殺」を計画しているとオバマはメディアに語った。「あと一日待てば、(ノースカロライナ州)シャーロットほどの規模の都市ベンガジが地域全体響き渡り、世界の良心を汚す虐殺に見舞われるはずだと知っている」と彼は言った。
これはウソだった。唯一の「脅威」はリビア政府軍による狂信的イスラム主義者の来るべき敗北だった。その全てがリビアの石油に資金提供される独立した汎アフリカ主義、アフリカ銀行、アフリカ通貨の復活という彼の計画で、カダフィはリビアが二番目に近代的な国家であった大陸での西側植民地主義の敵として描き出された。
カダフィの「脅威」と彼の近代国家を破壊するのが狙いだった。アメリカ、イギリス、フランスの支援を受けて、NATOはリビアに対し9,700回の出撃を開始した。三度<目はインフラと民間標的を狙っていたと国連は報告した。ウラン弾頭が使用された。ミスラタとシルテは絨毯爆撃された。赤十字は集団墓地を特定し、ユニセフは「(殺された子供の)ほとんどが十歳未満だった」と報告した。
オバマの国務長官ヒラリー・クリントンが、カダフィが反乱軍に捕らえられ肛門にナイフを突っ込まれたと聞かされた際、彼女は笑ってカメラに向かって言った。「我々は来た、我々は見た、彼は死んだ!」(訳注:Veni, vidi, vici 「来た、見た、勝った」というカエサル発言の卑劣なもじり)
2016年9月14日、ロンドンの庶民院外交委員会は、ベンガジ虐殺の話を含む「一連のウソ」と表現したリビアに対するNATO攻撃に関する一年にわたる調査結論を報告した。
NATO爆撃はリビアを人道的災害に陥れ何千人もの人々を殺し、更に数十万人を避難させ、リビアをアフリカで最高生活水準の国から、戦争で荒廃した破綻国家に変えた。
オバマ政権下で、アメリカは秘密「特殊部隊」作戦を138カ国、つまり世界人口の70パーセントに拡大した。最初のアフリカ系アメリカ人大統領はアフリカへの本格的侵略を開始した。
19世紀のアフリカ分割を彷彿とさせるアメリカ・アフリカ軍(Africom)は、以来アメリカの賄賂と兵器に熱心な協力的なアフリカ政権の中に懇願者ネットワークを構築してきた。アフリコムの「兵士から兵士へ」教義は将軍から准尉まで、あらゆるレベルの指揮官にアメリカ将校を組み込んでいる。欠けているのは探検帽だけだ。
それはまるで、パトリス・ルムンバからネルソン・マンデラに至るまでのアフリカの誇り高い解放の歴史が、新しい白人ご主人の黒人植民地エリートによって忘却の彼方に消え去られるかのようだ。このエリート連中の「歴史的使命」は、ものを知るフランツ・ファノンが警告した通り「それと分からぬよう偽装されているが、すさまじい資本主義」の推進だ。
NATOがリビアを侵略した2011年、オバマは「アジア基軸」として知られるようになったものを発表した。国防長官の言葉を借りればメリカ海軍のほぼ三分の一が「中国の脅威に立ち向かう」ためアジア太平洋に移される。
中国の脅威はなかった。アメリカからの中国に対する脅威があった。約400の米軍基地が中国の産業中心地の縁に沿って弧を描き、国防総省当局は「首つり縄」と肯定的に表現している。
同時にオバマはロシアを狙うミサイルを東ヨーロッパに配備した。ノーベル平和賞で列福された受賞者は核弾頭支出を冷戦以来どのアメリカ政権より高水準に増しながら、2009年プラハ中心での感動的演説で「核兵器の世界をなくすのを支援する」と誓った。
オバマと彼の政権は、2014年にウクライナ政府に対するクーデターを監督するためヴィクトリア・ヌーラントを派遣したことが、ロシアの反応を引き起こし戦争につながることを十分に知っていた。そしてそうなった。
私がこれを書いているのは、私が報じた20世紀最長のベトナムでの戦争最終日の記念日、4月30日だ。サイゴンに到着した時、私はとても若く実に多くを学んだ。私は雲の上から大虐殺の爆弾を投下し、何も誰も容赦しない巨大なB-52エンジンの独特のうなりを識別することを学んだ。私は人体部分がこびりついた焦げた木に直面した時に背を向けないことを学んだ。私はかつてないほど優しさを大切にすることを学んだ。見事な「キャッチ22」でジョセフ・ヘラーが正しかったことを学んだ。戦争は正気の人々には相応しくない。そして私は「我が国の」プロパガンダについて学んだ。
あの戦争中、ベトナムの勝利は共産主義病をアジアの他地域に広め、北の黄禍の到来を可能にするとプロパガンダは言っていた。諸国は「ドミノ」のように倒れるはずだと。
ホーチミンのベトナムは勝利したが、上記のどれも起きなかった。その代わり、彼らが支払った代償にもかかわらず、ベトナム文明は驚くべきことに開花した。300万人が亡くなった。そして傷ついた人々、奇形になった人々、麻薬中毒になった人々、毒をもられた人々、亡くなった人々。
今のプロパガンダ屋が中国との戦争を実現した場合、これは今後起きることのほんの一部になるだろう。今こそ声を上げて頂きたい。
著者について
ジョン・ピルジャー
ジャーナリスト、作家、映画監督のジョン・ピルジャーはジャーナリズムの英国最高賞を2回受賞し、アメリカの「エミー賞」と英国アカデミー賞など、作品で多くの賞を受けている。彼の完全なアーカイブは大英図書館に保管されている。彼はロンドンとシドニーで暮らしている。
@johnpilger
記事原文のurl:https://arena.org.au/the-coming-war-speak-up-now/
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肝心な悲惨な元画像リンクが消えてしまっている。幸なことに、下記魚拓で元画像もご覧いただける。
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