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2023年4月15日 (土)

ダライ・ラマは気味の悪いろくでなし

2023年4月10日
ケイトリン・ジョンストン

 この記事の英語朗読を聞く(ティム・フォーリーによる朗読)。

 (子供に対する大人の不適切な行動に関する議論に敏感な読者は本記事を読まぬようお勧めする。)

 大人の聴衆が肯定的に見守る中、ダライ・ラマが少年の唇にキスし、舌を吸うように言う実にひどいビデオがある。先月のTibet.netのツイートでチベットの精神的指導者と子供の短い動画が表示され、この出会いは「学生やM3M財団メンバーとの会合」中に起きたと述べているがTibet.net動画は、この出会いの性的に不適切な部分を削除している。

 これがこの動画へのハイパーリンクだ。当然ながらそのようなものは見たくはないが文章説明には慣れている人のためには、ここにNews.com.auの新記事がある


 ダライ・ラマは最近の催しで若いインド少年の唇にキスをし、舌を「吸う」よう頼んだ後、眉をつり上げた。

 先月インドのM3M財団の催し中に起きた奇妙なやりとりの映像がソーシャルメディアで広まった。

 チベット仏教指導者であるテンジン・ギャツォは亡命生活を送っているインドのダラムシャーラーにある彼の寺院で学生と財団メンバーを受け入れた。

 映像で、少年がマイクに近づき「抱きしめてもいいですか?」と尋ねる。

 87歳の彼は「いいよ、おいで」と言って壇上に招ねく。

 ダライ・ラマは頬をさして「最初にここ」と言い、少年は彼を抱擁しキスする。

 彼は少年の腕を持って「それならここも良いと思う」と言いながら唇を指さす。

 その後精神指導者は少年のあごをつかみ、聴衆が笑う中、口にキスをした。

 「私の舌をしゃぶりなさい」とダライ・ラマは舌を突き出して少年に言う。

 彼らは額を押し付け、少年は少し舌を突き出してから後退し、ダライ・ラマは彼の胸をふざけて叩いて笑う。

 とにかく権力ある聖職者の児童虐待とは一体何だろう? マイケル・パレンティが2003年に指摘したように、封建的チベットの専制的環境では性的虐待が日常茶飯事で、1950年代に中国に強制的に併合されなければ、ダライ・ラマ14世が支配していた。「自由チベット」というスローガンは、中国、特に共産主義全般に対するプロパガンダの棍棒として欧米諸国が長い間利用してきたが、本当の問題は、「自由」なはずの時代に、チベットが定量的に遙かに専制的で抑圧的な場所だということだ。

 ずっと前ダライ・ラマがメルボルン講演に来た時、ダライ・ラマを見に行ったが、私にとって最も際立ったのが、実に深みや深遠さに欠けていた記憶だ。私が参加したサークルでは、精神性や悟りに強い関心を持っている人として非常に高く評価されている人が、優しくして世界をより良い場所にしようという表面的なセサミ・ストリート・レベルの発言以外そのような問題に関し何も言わなかったことに当惑した。おそらく今日生きている人でダライ・ラマほど仏教や西洋の意識における精神的目覚めに関連する人はいるまいが、私が彼から読んだり聞いたりしたことは全ての他の精神的教師たちの言葉と比較して、下手で、役に立たず、空虚だという印象が残っている。

 その紛らわしい食い違いは、私が政治分析をするようになり、ダライ・ラマはおそらく精神的指導の上で頼るべき人ではなく、実際、人として多くの内面的発展を遂げるには余りに混乱していると知った後、解消された。

 イラク侵攻から6か月後の2003年9月の昔に彼がしたインタビューをご覧願いたい。AP通信に、アメリカのアフガニスタン侵攻は、韓国へのアメリカの残忍な介入と同様「おそらく他の文明を守るはずの」「ある種の解放」で、アメリカのイラク侵攻は「複雑」で、その道徳性が決定されるには更に時間がかかるだろうとダライ・ラマは語った。侵略から数年たった2005年、通常の大半の一般市民が、この戦争が大惨事なことに気づいた後も「イラク戦争? 正しいか間違っているか言うのは時期尚早だ」とダライ・ラマは依然言っていた

 これは明らかに壊れた道徳的羅針盤の持ち主だ。これは、ある程度心理的、感情的に健全な普通の人なら誰でもすぐできる基本的な最低限の評価で、彼は依然これら問題で、地球上最悪連中の何人かと基本的に同じ側に位置している。

 

 だが、それは文字通りのCIA手先に対し誰でも期待できる最高のものだと思う。彼の政権は1960年代を通じて中央情報局から年間170万ドル受け取り、彼自身何十年にもわたりCIAから年間18万ドルを個人的に受け取っていたと報告されている。

 ニューヨーク・レビュー・オブブックスから


 チベットの多くの友人や、常に非暴力を提唱してきたダライ・ラマの崇拝者は、彼がCIAプログラムについて何も知らなかったと信じている。しかしダライ・ラマの兄の一人、ギャロ・トンドゥプは作戦に密接に関与しており、この作戦に参加した[CIAのベテラン、ジョン・ケネス]クナウスは「ギャロ・トンドゥプは弟のダライ・ラマにCIA支援の一般的な条件を知らせ続けた」と書いている。クナウスによれば、1950年代後半から、この機関はダライ・ラマに月に15,000ドルを支払った。これらの支払いは1974年に終了した。

 現在CIAは世界で最も堕落した機関なので、CIAに深く関わる連中の道徳的発達はいささか発育不全だと期待するのは合理的だ。10年か15年前なら、こうした言葉を自分がタイプするのを知って驚いたろうが、ダライ・ラマは実に不快な人物だとわかっている。

 悟りについて有益なことを言うのに十分意識を内側に拡大した精神的な師を見つけられるのはまれで、そういう人の中で知恵と理解の見地から世界の出来事を議論するのに十分なだけ意識を外側に拡大した人を見いだすのは非常にまれだ。ダライ・ラマは、人々が得られものの中で、これから遙かに離れている。彼は地球上最も賢明でない機関と協力して人生を生きて、皆様が通り過ぎるかもしれないほとんどの人々より内面的に発達していない。

 人々はこの変人を尊敬するのはやめるべきだ。

 更新:ダライ・ラマは「私の舌を吸いなさい」事件に関し声明を発表した。これがその全文だ。


 少年がダライ・ラマ法王に抱擁をしても良いか尋ねた最近の出会いを示す映像が出回っている。ダライ・ラマ法王は、少年とその家族や世界中の多くの友人たちを彼の言葉が傷つけたかもしれないことを謝罪したいと願っている。

 ダライ・ラマ法王は、公の場やカメラの前で、無邪気な遊び心のある方法で出会う人々をからかうことがよくある。彼はこの出来事を後悔している。

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記事原文のurl:https://caitlinjohnstone.com/2023/04/10/the-dalai-lama-is-a-creepy-asshole/

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 ハーシュ報道。アメリカを騙し横領で儲けるゼレンスキー、アメリカはいい面の皮。

 欧米メディアを信じて、ロシア国内でウクライナ侵攻反対運動をしていた女性が、ドンバス現地を訪問した後、ウソをついていたのは欧米メディアだとわかったと告白。本人が英語で語っている。

 INTERVIEW: The Donbas war zone visit changed her life

 Redacted with Clayton Morris

 ウクライナ住民が本当の現地状況を報じているスペイン人記者を「ヘイト」と「偽情報」のかどで調査するようスペイン現地検事総長にメールを送り、記者が捜査されている。記者はスペイン語で問題を説明している。

Hang on! Ukraine did WHAT to a Spanish journalist?


 今朝の孫崎享氏メルマガ題名

安倍元首相のウクライナ問題関連発言(当時日本でほとんど報道されず)英エコノミスト「戦争を回避することは可能だったかもしれません。ゼレンスキーが、彼の国が NATO に加盟しないことを約束し、東部の 2州に高度な自治権を与えることができた(22年5月)。

 日刊IWJガイド

「アフリカのメディアが脱欧米・親ロシア路線に全面転換! アフリカの欧米メディアは閉鎖や放送停止に追い込まれている!」

はじめに~アフリカのメディアが脱欧米・親ロシア路線に全面転換! アフリカの欧米メディアは閉鎖や放送停止に追い込まれている!「西側諸国は、『いつもアフリカの問題に干渉したがる、つまり、君たちは我々の資源を盗みに来たのだ』」!

IWJは創業以来、最大の経済的危機に直面しています! 3月のご寄付件数は132件、175万5400円でした! 月間目標額390万円の45%に相当します! 毎月、累積赤字が増え続けている状況ですが、4月こそは少なくとも月間目標額390万円を達成できますよう、また累積の不足分を少しでも減らせますよう、緊急のご支援・ご寄付・カンパのほど、どうぞよろしくお願いします!

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コメント

              ウクライナ代理戦争の停戦条件について       

  日本国内では壺問題も首相暗殺も一段落が付き,野党議員の発言が与党を有利にしている日本の政治状況を観るにつけ,やはり真の野党不在が投票者数の減少を招いているものと思われる。しかし近いううちにG7諸国がバラバラになりそうな状況である。なぜならウクライナ代理戦争によってゼレンスキー・ネオナチ軍が降伏すれば,ゼ・ネオナチ軍を支援してきたG7は国民の税金を無駄に使った責任を追及されるだろうから,「バイ,バイ,バイデン」となりそうである。もちろんそうはさせじと英軍は軍事顧問団をウクライナに派兵し,アメリカの後ろで糸を引いている。ボリス・ジョンソンがウクライナに乗り込んで徹底抗戦をゼレンスキ-に主張させたように,この戦争はイギリスに大きな利益をもたらすのであろう。もちろんアメリカも武器を売り付けコロナ・ワクチンを売りつけ石油を高い値段で売り付け儲けをねん出している。しかし小生の水晶玉によれば,アメリカより大きな利益を得ようとしているのはイギリスである。しかしそれが何であるかは,政治の素人である小生・水晶玉には分からない。

 イギリスは高インフレに苦しんでいるようだが,実は何らかの実利,大きな利益を狙っているように思えてならない。それはノルド・ストリームⅡパイプラインの爆破によってドイツを含めた全欧州が弱体化することをイギリスは狙っているような気がするからである。例えば,ウクライナへの兵器供給が遅れているが,真っ先に手を上げて高性能武器をウクライナに提供するような提案をするが,その納入期日は他の欧州各国より遅く,あるいは延期されイギリス軍が一番遅い。つまり竜頭蛇尾。
 スクリパル親子毒殺事件の時も同じであった。その親子はまだ生きているはずだが,まだ表舞台に出てこない。文芸評論家の故加藤周一が言ったように,イギリスには幽霊の話が多い。それとも親子は本当に幽霊になったのであろうか。
  
  閑話休題。先月6日,ウクライナ停戦の条件を挙げてその可能性を探ったが反応はない。小生の提案など取るに足らないから無視されたのであろうが,誰も反応しないというのも不思議なものである。あちらこちらのブログへの書き込みを嫌々ながらやっているが,黒田元日銀総裁の退職金がいくらになるかなどと問いを投げかけたことがある。しかしこれにも反応がなかった。十数億円になるのかもしれない。おそらく小生のツブヤキや愚痴は聞くに堪えないのであろう。
  とはいえ,ウクライナ停戦合意について本ブログでも毎日紹介されている孫崎享氏が小生の疑問に答えてくださっている。鳩山由紀夫氏主宰の東アジア研究所でのお話を始め,孫崎氏の講演(YouTube映像)を伺うに,停戦合意の条件として①NATO加盟はしない,②ウクライナ東部2州に高度の自治を認める,という二つの条件を挙げられておられる。ウクライナ側もロシヤ側もこの二つの条件で停戦合意をしてはどうかというご提案だと思われる。

 しかしこの二条件で本当に停戦となるのであろうか。もちろん米英がこの二条件に賛成するとは考えられないが,孫崎氏のお話に出てこないのは「ネオ・ナチ党をどうするか」という視点である。喧嘩両成敗なのかどうか。
  プ-チン大統領がウクライナへの特別軍事作戦を実行した理由は周知のように,❶ウクライナの非武装化であり,❷脱ネオ・ナチ化である。この2条件は必須だと思われるが,停戦交渉だから恩讐を越えてプ-チン大統領は孫崎氏の二条件まで譲歩するのであろうか。しかしそれだけではない。

  もし英米が同意してウクライナ西が停戦してもウクライナのNATO加盟論は消えない。焚火に水をかけて火を消した積りでもウクライナ国内の戦乱がおさまれば,ウクライナのNATO加盟論議は再び沸き起こる。しかし今度はウクライナへの特別軍事作戦の口実はなくなる。これをロシヤ側は「絶対」認めないだろう。すなわち単なる停戦では不十分である。ウクライナ西がNATOに加盟しないという保障以外の合意が必要であろう。それはウクライナの「非武装化」である。単なる中国和平案や安部提案では役に立たない。
  今や超音速ミサイルは「極」超音速ミサイルの時代になった。ロシヤの潜水艦からキンジャ-ルミサイルが発射されれば米英軍はこれを撃墜できない。もちろんこれは現在の話である。しかし将来は米英も(密かに)開発するはずである。軍拡競争は止まらない。その結果,ウクライナはまた再び戦雲に巻き込まれるであろう。したがって以上のような条件を鑑みたとき,、ウクライナ西の非武装化は必須である。もちろんウクライナ東と西との境界線は交渉の余地はあるだろうが,ワサビ抜きの寿司が考えられないように,西の非武装化なしの停戦合意は考えられない。
 
追記: スペインの検察が動いているようだが,他国の住民の訴えによって調査するのは公安でも警察でもあり得るだろうが,ウクライナ憲法の法律違反でスペイン国民が調査されるというのはどう考えても可笑しいだろう。ならば逆にスペイン人がゼレンスキ-政権を訴えたらウクライナ検察はどうするのだろうか。それともゼレンスキ-魔法がスペイン検察には呪いのように掛かっているのかもしれない。魔女(男)狩りの様相を呈してきた。いずれにしてもアゾフ大隊の中核であるネオ・ナチの蛮行は消えない。
 
追記2: 昨年だったかハインリッヒ13世一派が逮捕された。その結果が分からないのが残念だが,レオパルト戦車の提供も関連しているのではないだろうか。ゼレンスキ-の腐敗政権に優れたドイツ軍戦車を渡すのは自国を売り渡すようなものではないのか。国を弱体化する行為である。ドイツは武器を売らなくても経済的にも軍事的にもやっていける。しかしその前に米軍がドイツに駐留するのにも賛成できない。サウジを見よ。神聖な土地,アラビアに米軍が駐留することに反対する。同様に神聖ロ-マ帝国の後継ドイツは奴隷国家にはなりたくない。アメリカの従属国日本とは異なる。13世らはそう考えて政変を狙っていたのかもしれない。詳しいことは調べが済むまで待つほかに手段はないでしょう。

追記: Wikiなどを見るとハインリッヒ13世らの行動は革命を目指していたという報道が大半を占めるが本当にそうなのかはわからない。信用できない。ウクライナ政府を支援するために13世らの反政府運動を政治的に抹殺しようとしているのかもしれない。トランプが再び大統領に選ばれるのは御免だが,彼も政治的に抹殺されようとしているのだから応援したくもなる。

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