全ての道は北京に通ず
ペペ・エスコバル
2023年4月15日
Strategic Culture Foundation
これは21世紀初頭、本当に重要な道をたどる二人の巡礼者の物語だ。
これは21世紀初頭、本当に重要な道をたどる二人の巡礼者の物語だ。一人はNATOスタンから、もう一人はBRICSから来る。
小さな王様エマニュエル・マクロンから始めよう。広州で習近平と散歩しながら顔に作り笑いを浮かべる彼を想像願いたい。古典的な「高山流水」の長く穏やかな音に続いて、彼らは白雲星空観覧ホールに入り、 1000年前の古琴(美しい楽器)が演奏する音楽を聞く。彼らは1000年前の茶の香りを味わい、新しい千年紀における大国の興亡を黙想する。
習は小さな王様に何を言うだろう? 彼は、この永遠の楽器に演奏される永遠の音楽を聞く時は、心の友と一緒にいたいものだと説明する。人は高山や流水と同期するのだ。それが25世紀前の楚王国の音楽家、伯牙と鍾子期のいにしえの物語のより深い意味だ。本当の友情。親友だけが音楽を理解できる。
中国の学者が説明したように習は知音という概念を持ち出す。鍾子期が亡くなった後、伯牙は自分の古琴を壊した。他の誰も自分の音楽を理解できないと思ったのだ。彼らの物語は「知音」という言葉を生み出した。音楽を理解する人、お互い完全に理解できる親しい友人という意味が加わった。
マクロンのようなナルシスト操り人形が習主席の微妙で洗練された「本当に理解する人々は真の心の友だ」という真意を理解するほど十分な文化的だと期待するのは無駄だ。しかも、マクロンは魂の交流をするために、彼の主人によって北京や広州に派遣されたのではなく、ロシア/ウクライナ紛争で習をNATO側に変えようとしていたのだ。
退屈を示す腕組みする彼のボディーランゲージが決定的証拠だ。そもそも彼は真の友情には相互理解と感謝が必要だという考え方に通じていなかったのかもしれない。
しかし、その後並ならぬことが起きた。習主席の言葉がナルシストの小さな王様の苦悶する内面の琴線に触れたのかもしれない。国際関係において、相互理解と感謝が、国家が共通基盤を見つけ、共通目標に向かって協力するための鍵だとしたらどうだろう。
なんという革命的概念だろう。覇権国が課する「ルールに基づく国際秩序」とはいささか違っている。
あなたは本当に主権者ですか?
小さな王様を中国に招待し、自ら客と6時間以上過ごした習近平は何千年もの歴史を持つ外交を最高の状態で展開したのだ。彼は客にフランスとアングロサクソン勢力間の激動の歴史を思い出させた。そして彼は主権について話した。
重要な微妙な脇筋。「ヨーロッパ」は覇権国に従属することについて真剣に考え、アメリカとの対決の日が到来した時の大規模経済的混乱を可能な限り最小限に抑えた方が良いでしょう。中国を包囲しようとするアメリカの増大する試みを打ち破る北京の優先事項が暗示されているのだ。
それで習主席はフランスをEU下でさえ本当の主権者の可能性があるものとして扱ったのだ。あるいはEU教義から多少分かれるものとして。
もちろんこの儒教的な認識論的成長への呼びかけには別の重要な意図が含まれていた。複雑な地政学的条件のため、中国に対し友好的になろうとしない人々に対して、必要とあらば、中国という国家のあまり「友好的」でない面を示すのが北京にとって遅すぎることは決してない。
翻訳:欧米が完全なマキャベリ主義で行くなら、中国は完全に孫子の兵法で行く。たとえ北京が「あなたは我々の味方か、我々の敵かのいずれかだ」やテロ戦争と制裁認知症より、美、善、真実の下で国際関係を維持したいとしても。
すると小さな王様は「人生における突然の転機」の瞬間に出会ったのだろうか? 評決は不明だ。彼は文字通りヨーロッパは「アメリカの追随者」にさせる圧力に抵抗しなければならないという激しい言葉で覇権国を驚かせた。これは北京とパリが合意した「すべての当事者の正当な安全保障上の懸念」に重点を置く51項目とかなり同期している。
ヨーロッパは独立した「第三の超大国」になるべきだとマクロンが主張した時、アメリカは更に驚いた。小さな王様は、(確実に財政上の彼のご主人の監督下で)脱ドル化を支持し、永久戦争を支持せず、いくつか少し前進したのだ。
それでアメリカはパニックに陥り、小さな王様の感情激発を元に戻すためワシントンが命じるブリュッセル公式言説を再確認すべく、ドイツ人第五列アナレーナ「360度」ベアボックを北京に急行させざるを得なかった。誰も、どこでも少しも注意を払わなかった。
物語全体に最も目立つ脇筋の追加が起きた。欧州委員会女帝ウルズラ・フォン・デア・ライエンは北京によって、どうでも良いものより酷い扱いを受けたのだ。ある中国人学者は彼女を「ポチのような組織の歯がない代弁人にすぎない」と痛烈に表現した。彼女の吠え声さえ末期症状で安楽死されようとしている犬のクンクンという鳴き声のようだ。」
「末期症状の犬」は出国審査と税関を通らなければならなかった(「申告するものはありますか? 外交特権はありません。公式招待はありません。主権はありません。いいえマクロンと一緒に特別高速列車で広州に行くことはできません。するとここに別の真意があるのか? これは余りにどぎつい。3,000年前の中国王朝の精神を台無しにしないで欲しい。
ルーラと「知音」
25世紀前に非常に有用だった外交戦略を、現在多極化へ向かう道の世界舞台で再度実行した習主席に中国のトップ学者連中は完全に釘付けになった。
一部の人々は、21世紀のために書き直された新たな「戦う国々のための戦略」を要求している。中国の外交儀礼によって設置された巨大な円卓会議では、中央に「ジャングル」があり、マクロンとフォン・デア・ライエンが就職面接のように配置され、WeiboとWe Chatで大ヒットだった。それは中国がとうとう「野蛮人にくさびを打ち込む」ことができる方法に関する無限の議論につながった。
この全ての騒動と比較すると、ブラジルのルーラ大統領が上海と北京に来た物語は、まるで「知音」の図解のようだ。
BRICSの銀行であるNDB新総裁としてジルマ・ルセフ元大統領を任命した際の最初からルーラは正しかった。
サハラからシベリアまで、誰でも理解できる単純で直接的な言葉でルーラは言った「毎晩、なぜ全ての国が貿易でドルに縛られる必要があるのか自問している。なぜ自国通貨で取り引きできないのか? なぜ我々本気で革新しようしないのか?」
直接暗示されているのは、拡大するBRICS+が自国通貨での取り引きを可能にするのに加え、独自通貨を設計し促進する必要があるという事実だ(長く複雑な過程は既に始まっている)。
ルーラの力強い発言はグローバルサウス全体に向けられていた。ブラジルの例は、中国のICBCがブラジルに手形交換所を設立し人民元とレアルの直接交換を可能にすることだ。
CIA公式のぼろ屑ワシントンポストが激怒し即座に闇の国家の評決を下したのも不思議ではない。ルーラは「ルールに基づく国際秩序」の命令に従っていないのだ。
つまり闇の国家はルーラと彼の政府を追いかけ、どのような手を使ってでも不安定化させるつもりだ。ルーラが言ったことは、サダム・フセインとカダフィ大佐が過去に言ったこと、実行しようとしたことと全く同じなのだから。
したがって、ルーラは彼が得られる全ての助けを必要とするだろう。もう一度「知音」と入力しよう。
これが習主席が北京でルーラを公式に歓迎した方法だ。中国人以外の世界中のほとんどの人は、習近平のような人物が、あなたの目の前で、あなたは「中国の古い友人」だと言う時、まさにそうであることを理解する。
全てのドアが開いている。彼らはあなたを信頼し、あなたを抱擁し、あなたを守り、あなたに耳を傾け、必要な時あなたを助け、友情を気にかけて常に最善を尽くすのだ。
とりあえず、北京への道を歩む「親友」に関する我々の物語を終えよう。BRICSの友人は確かに知っておくべきことを全て理解していた。本当の主権を持った指導者になるのを夢見ているNATOスタンの小さな王様のドアを決定的瞬間がノックしている。
記事原文のurl:https://strategic-culture.org/news/2023/04/15/all-roads-lead-to-beijing/
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George Gallowayの番組にJimmy Dore出演。「軍の機密情報を漏洩した兵士は営倉入りではなく、国のウソを暴いた功績で、ピューリッツァ賞こそ相応しい」
INTERVIEW: The 21-year-old secrets leaker should get a Pulitzer prize, not a cell 19:25
Chris Hedgesa氏新記事 キリスト教会の偽善
View this post on the web at https://chrishedges.substack.com/p/listen-to-this-talk-the-hypocrisy
今朝の孫崎享氏メルマガ題名
読み人知らず。論考「ウクライナ戦争にどう向き合うか」惨劇には言葉を失う。国そのものが廃墟になり、その出口が見えない。この戦争に日本がどう向き合うべきか、言い換えれば、「東のウクライナ」にならないためにはどうするか、日本の幸せの思想が出発点、
昨日藤原直哉氏講演を拝聴した。徳川幕府を打倒した後、政府の学問所は昌平黌から東大に変わった。そこに所属する軍事評論家「劣化ウラン弾の害については承知していない」と発言したと、あるブログで読んだ。どちらが陰謀論?
「軍事評論家の小泉悠氏が『(シーモア・)ハーシュが言っていることは極めて陰謀論的な話が多い』と断言! 知的にどれだけおぼこいのか!?」
はじめに~東京大学先端科学技術研究所の軍事評論家・小泉悠氏が、米国がノルドストリームを爆破したという「スクープ」を放ったシーモア・ハーシュ氏に対し、「(シーモア・)ハーシュが言っていることは極めて陰謀論的な話が多い」と断言! その根拠は「ウクライナ紛争に対するハーシュ氏の姿勢」と、「アメリカがそんなに汚いことをやるとは思えない」という盲目的で幼稚な米国への信頼!! どれだけおぼこいのか!?
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