我々が怪物に支配されていなければハイテクは素晴らしいはずなのだ:物語のマトリックスの端からのメモ
2023年4月20日
ケイトリン・ジョンストン
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軍隊化したロボットは反ギロチン対策だ。古来の「支配者の人数よりも我々の方が人数がずっと多い」という問題の最終解決策なのだ。富と権力を持っている全員、大いに関心をもってロボットの漸進的投入に注目しながら、冷静に振る舞おうとしている。
もし支配者がそれほど悪辣でなく、体制がそれほど圧制的でなければ、多くの未来技術は祝典の理由になるはずだ。健全な社会なら、益々豊かさと自由な時間を与えてくれるオートメーションやAIを祝っているはずだ。ところが我々は警察ロボットとテクノクラシー・ディストピアを恐れているのだ。
社会病質的な諜報機関がすぐさまそれらの技術を採用すると知らなければ、神経学と技術の絡み合いは信じ難い結果をもたらすはずだ。現実の世界を破壊しながら、資本主義が拡張し続けられるよう、人々が偽の商品を購入する偽の世界を作るために使われていなければ、バーチャル・リアリティーは素晴らしいはずだ。
未来学者たちは我々が今目にしているイノベーションの多くを正確に予測したが、概して彼らが予測しなかったのは、それら技術が権力者に更に権力を与えるために使われ、非常に不公平な文明社会の中で、他の全員がもがき苦闘し続けることだった。
我々が専制君主に支配され暴君的システムに圧迫されるから、全てこういう事態になっているに過ぎない。実際には、我々にはこれを変える能力があるのだ。
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最近国家安全保障会議戦略広報調整官ジョン・カービーはアメリカとヨーロッパの歴史を丸ごと無視した場合のみ辻褄があう反論で「アメリカとヨーロッパがどういうわけか平和に関心がないと示唆する」ことに対しブラジルを酷評した。
https://t.co/i7eHRmLUXW pic.twitter.com/YzDVcvJsdA
— Caitlin Johnstone (@caitoz) April 18, 2023
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アメリカと同盟諸国は自国民が自由になるのを望んでおらず、「自由がない」と外国を攻撃するのを正当化できるよう、自分は自由だという物語を好んでいるだけだ。それで連中は、この物語を維持しながら、できる限り多く欧米の自由を侵害しようとして綱渡りをしている。
「我々はまだロシアや中国より良いと言いながら、どれだけ自由を我々の国民から奪えるか?」という際限のない計算があるのだ。そして最近連中は限界まで進んでいる。ジャーナリストの投獄、反体制派分子の起訴、インターネットなどの検閲。人々から自由を奪う願望は権力者連中にとって非常に魅惑的なので、連中は自由を侵害しながら、自由だという物語を維持する、きわどい境界線上を歩くのに苦労している。これが帝国の偽善が益々明白になっている理由だ。
連中は言論の自由や民主主義を健全な社会の兆候と見ているふりをしているが、連中は実はそうではない。実際連中は可能な限り、わずかしか自由と民主主義を与えず、それらを連中の敵に対し使用する言論操作の武器と見なしている。我々は、政府は社会が奉じている価値観のために我々の自由を守ると学校で教えられる。現実に目覚めると、政府は全くそれら自由を高く評価せず、単に連中自身の権益を推進するためのプロパガンダ武器と見なしていることが分かるのだ。
ところが欧米人は依然この言説を信じ込んでいるの滑稽だ。ウクライナでの戦争は、独裁国家が自由な民主主義国家への攻撃だが、イラク戦争は自由な民主主義国家による独裁国攻撃だったからイラク侵略は全くウクライナ侵略と違っていると人々は私に言う。
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政府の秘密を暴露したかどで人々が罰せられるべきではなく、秘密を国民に隠したかどで政府こそ罰せられるべきなのだ。
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それが二大政党が実際意見が合わないことの一つなので、アメリカ政治は益々トランスジェンダーの人々に親切にすべきかどうかを巡る討論を中心に回っている。戦争や独裁主義や資本主義搾取に完全に同意するなら、残された討論すべきことは多くない。
本当の権力者の権益に悪影響を及ぼす全ての問題に関し、関係者は事実上完全に一致しており、他方全ての激しい感情的討論は権力者連中が何らかの形で気にしていない問題に向けられる。これが偶然の一致で起きていると信じるのはばか者だけだ。チョムスキーの言葉を引用すると「人々を受動的で従順にしておく賢明な方法は、許容できる意見の範囲は厳密に制限するが、その範囲内では非常に活発な討論を許すことだ」。
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Mountains of weapons sent to be used by CIA-trained fighters backed by US military intelligence and US special ops forces in a war that US officials openly say advances US strategic interests? Uhh, yeah, that's a proxy war. There's nothing "intellectual" about disputing this. pic.twitter.com/1n1dvrWyuu
— Caitlin Johnstone (@caitoz) April 18, 2023
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現代論じられることが最も少ない政治情勢の一つは、一般に精神的目覚めとして知られている変化が(A)世界中で起きている、はっきり文書化された現象だという事実で、(B)広範に理解されたら、我々の全ての世界問題が解決するはずなことだ。
これは「宇宙人が来て我々を救うかもしれない」という命題のような並外れた疑似科学ではない。ジェフリー・A・マーティンのような研究者が冷静にこの現象を研究し、これが我々の人類に存在するまさに本物の潜在能力であることを示すデータの山を集めた。
それがまさにそうなので私はこれを政治的現実と呼ぶ。今我々の政治に影響を与えているのは現実だ。我々人類は精神的言説との機能不全な関係から抜け出す能力を持っているが、まだそうしていないことが我々の世界の全てに影響を与えている事実だ。
精神的物語との我々の機能不全な関係がなければ、プロパガンダが機能するのはずっと困難なはずで、我々は恐れという心理的な糸や、プロパガンダが引き寄せる貪欲や不満を持たないはずなのだ。プロパガンダで動かされるモデルは機能を停止するだろう。再びチョムスキーの言葉を引用すると「全体主義国家にとってのこん棒は、民主主義国家にとってのプロパガンダだ」
もちろん問題は目覚める可能性は常に人類に存在しているのに今まで周辺の少数派にしか理解されないことだ。今違っているのは、我々が種として適応するか絶滅するかの時点にいることだ。我々は目覚めるか、恐竜の道をたどるかなのだ。
全ての種は最終的に変化する環境に適応するか絶滅するかという時点に達する。我々の場合「変化する環境」と絶滅の脅威の両方とも我々の心から生まれる。資源配分生態系破壊モデルか核戦争への突進か。我々は精神的言説と我々の機能不全な関係から移行することで、この惑星に住み続けるために必要な適応をするか、しないかだ。全員この試験に合格するか落ちるか、完全に我々の自由だと私は個人的に考えている。
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Redacted with Clayton Morris タッカー・カールソンもインタビューしていた。
Tucker Carlson: If I get fired for telling the truth then so be it 26:18
The Jimmy Dore Show 敵はロシアでも中国ではない。軍産複合体。
Tucker Carlson SILENCED For Telling These Truths About The War Machine 16:42
《櫻井ジャーナル》
今朝の孫崎享氏メルマガ題名
国防省情報総局のトップであるブダノフ少将はウクライナ国外での軍事行動の責任者。ロシア侵攻記念日にロシア国内で大規模攻撃を計画。ロシア側の過激な報復を懸念し米国が阻止に動く。米はブダノフ少将の動きを監視。ウクライナ軍の行動は米側の承認後実施
「ロシアではなくG7に停戦を訴えるのはウクライナ紛争が『米国の代理戦争』だからだ! 今こそ停戦を。
はじめに~<IWJ取材報告>ロシアではなくG7に停戦を訴えるのはウクライナ紛争が「米国の代理戦争」だからだ!――4.24 今こそ停戦を。ceasefire now ! 停戦の呼びかけ~その後~記者会見―登壇:伊勢崎賢治氏(元アフガン武装解除日本政府特別代表)、羽場久美子氏(世界国際関係学会(ISA)アジア太平洋 会長)ほか
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