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2023年4月 7日 (金)

アラブ世界がシリアに提案している平和と繁栄の架け橋

スティーブン・サヒオニー
2023年4月5日
Strategic Culture Foundation

 5月19日にリヤドで開催されるアラブ連盟サミットに、サウジアラビアはシリアのバッシャール・アル=アサド大統領を招待する予定で、シリアは回復の直前にある。

 アサドとアラブの和解における最も重要な進展となるサミット出席の正式招待状をアサドに手渡すため、サウジアラビアのファイサル・ビン・ファルハン外相は間もなくダマスカスを訪問予定だ。

 シリアの新たな独立した立場を示す外交会議や声明や政策転換の集大成として、リヤドとダマスカスは両国の大使館を再開するための協議を行っている。

 アレッポの人々は、ある夜寝て目が覚めると、オバマ政権、トルコ、カタールに支援された武装戦士の占領下だったと言う。

 2016年12月に、アルカイダと関連組織から解放されて回復を試みてきたが、アメリカとEUの制裁が復興計画に反対しているため回復は遅れがちだ。

 アレッポの人々は彼等の生活が外部勢力によって、あっという間に転覆されたのと同じくらい回復と繁栄への転換が速いことを期待している。今シリアは2100万人の国民に近い将来平和と繁栄をもたらす可能性がある回復の戸口に立っている。

 サウジアラビア–中国–イラン

 先月のサウジアラビアとイランの外交関係の回復は中東新時代の始まりを告げた。

 2月6日にシリアとトルコで発生したマグニチュード7.8の大地震の後、アラブ世界は両国への人道支援を開始した。アメリカはその対シリア政策に従いシリアで最も打撃を受けた地域の二つ、アレッポとラタキアへの援助配布を拒否し、代わりにアルカイダ系テロリスト占領下にあるイドリブに援助配達を厳密に集中させるよう主張した。

 エジプト

 4月1日、シリアのファイサル・メクダッド外相とエジプトのサーミフ・シュクリー外相は完全な外交関係を回復するための事前協議でカイロで会談した。

 エジプトのアブドル・ファッターフ・アッ=シーシー大統領とシリアのバッシャール・アル=アサド大統領はイスラム教の聖なるラマダン月が4月下旬に終わった直後会う可能性がある。

 メクダッドとシュクリーはシリアの統一と全領土にわたる主権回復、地震からの復興、シリアへの外国干渉終結について話し合った。

 シュクリーは2月にシリアとトルコを訪問して地震被災国とカイロの連帯を示し、両国関係の雪解けを示した。

 エジプトのシーシー大統領はカイロの外交政策をリヤドの外交政策と合わせている。2015年のカタール外交危機で、カイロの立場はリヤドの立場と一致していた。

 エジプトとシリアは共に政権転覆を通じて新中東を創造するオバマ・プロジェクトの下で苦しんだ。アメリカ干渉した選挙で選ばれたムハンマド・モルシは米国民主党国際研究所カイロ事務所所長でアメリカ国民のリラ・ジャアファルに5年の懲役刑を与えた。

 エジプトは人々が反乱してシーシー大統領下で国を取り戻すまで、ムスリム同胞団が支持するモルシ政権下でほぼ一年間、殺人と拷問に苦しんだ。トルコとアメリカはアラブの春にアメリカが利用したムスリム同胞団を支援してきた。トルコは最近大統領選挙が近づくにつれムスリム同胞団から離れつつあるが、カタールは、依然アメリカの命令から独立するのを望まず最後まで残って抵抗している。

 アラブ首長国連邦

 2,000トン以上の食料や医療機器や冬服の援助物資を積んだ首長国の船がシリアのラタキアに停泊した。

 UAEの勇敢な騎士2作戦任務はシリアと隣国トルコの地震の影響を受けた人々を支援する人道的活動だ。首長国連邦は以前3月にシリアに1,000トンの援助を送り、サウジアラビアも援助を送った。

 最近アサド大統領と夫人はUAEを訪問し温かく迎えられた。UAEとバーレーンは先にダマスカスの大使館を再開したが、オマーンは一度も閉鎖しなかった。

 トルコ

 アイマン・スーザン外務次官率いるシリア・アラブ共和国代表団は、4月3日から4日まで開催されるシリア、ロシア、イラン、トルコ外務次官四者会議に参加するためモスクワに到着した。

 会議はシリアにおけるトルコ軍事占領の終結、テロとの闘い、シリアにおける外国干渉の終結に焦点を当てる。

 トルコのメヴリュット・チャヴシュオール外相は、ロシアのセルゲイ・ラブロフ外相が4月6〜7日にトルコを訪問し、シリア問題について話し合うと述べた。

 トルコのタイイップ・レシップ・エルドアン大統領は来月最後の選挙に臨み有権者は300万人以上の難民がトルコに殺到したシリア危機における彼の役割を評価することになる。

 アメリカークルド人ーISIS刑務所

 ロンドン滞在中「我々は正常化するつもりはない」とバーバラ・リーフ国務次官補は述べた。

 リーフは最近ヨルダン、エジプト、リビア、レバノン、チュニジアを訪問したが、ダマスカスを訪問する予定はない。

 カナダ人もシリア北東部でクルド人勢力が運営するシリア人キャンプにいる多くの外国人の中にいる。アメリカはクルド人の軍事パートナーで、約900人のアメリカ兵がシリアの主要油井を占拠し、シリア国民が自国エネルギー資源を利用するのを妨げている。

 カナダと本国送還合意に達した後、カナダ人女性19人と子供13人がシリアからカナダに行くと期待されている。捕虜収容所はテロの危険な温床で、人にとって安全ではない。外国人ジャーナリストがよく訪れる不潔なキャンプは食料や水がなく、コレラが蔓延している。アメリカが支援するクルド人が運営しているが、資金不足か米軍提携相手の腐敗が住めない状況をもたらしている。

 多くの欧米民主主義国はシリアでテロリストとして戦うべく若い男女性を送りこんだ。アメリカ、カナダ、イギリス、オーストラリア、フランス、ドイツ、ベルギーは、シリア北東部のクルド人捕虜収容所に多数囚人がいる国だ。最終的にアメリカはシリアを去らざるを得なくなり、クルド人はダマスカスとの関係を修復しなければなるまい。その時点で、外国人テロリストや妻や子供たちに対処する必要があるだろう。

 沖合ガス田

 2011年の紛争直前、シリアで巨大な沖合ガス田が発見された。これは紛争のためまだ採掘されていない。ガス田の収益で病院や学校を建設できる。12年間の紛争の後でも、シリアは依然無料医療と教育を提供している。

 2011年、アラブ指導者の大半はアメリカ大統領執務室から指示される命令に従っていた。サウジアラビア、カタール、UAE、エジプト、レバノンとヨルダンは全て政権転覆のためのアメリカ-NATOによるシリア攻撃で、オバマ政権と、しっかり歩調を合わせていた。

 時代は変わり、中東における最大の変化の一つはムハンマド・ビン・サルマーン皇太子(MbS)下のサウジアラビアの方向性だ。この地域最強国の若き指導者にはビジョン2030があるが、これはリヤドとワシントン間の以前の関係逆転を含む重要な変化をおこしている。MbSはバイデンの命令を受けず、サウジアラビアの国益に基づいて決定を下している。

記事原文のurl:https://strategic-culture.org/news/2023/04/05/bridge-peace-and-prosperity-proposed-from-arab-world-to-syria/

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 The Jimmy Dore Show オイルダラーの終焉 サウジアラビアの石油を中国は元で購入。

America’s Economic Empire Is Done 6:57

 ARAB NEWS

4月5日 ロシア海軍のフリゲート艦、アドミラル・ゴルシコフ、ジェッダに寄航。

 今朝の孫崎享氏メルマガ題名

論評「ウクライナ戦争の勝者は米国だけ」「目の当たりにしているのは、露に対する米国の30年間の攻勢の結果。1.対ロ制裁、2. Nord stream2 遮断3. 代替ガス供給。4. プーチン拡張主義者のイメージ形成、5欧州への統制の強化。6武器供与で欧州の戦争継続

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「『ウォール・ストリート・ジャーナル』がロシア産石油の対露制裁・上限価格超えで日本が購入している点を批判! 岸田政権は抗議すべきでは!?」

はじめに~『ウォール・ストリート・ジャーナル』がロシア産石油の、対露制裁の上限価格を超えた価格で日本が購入している点を批判! 石油は日本の生命線! 言いがかりともいえるその内容に岸田政権は強く抗議すべきでは!? 他方、サウジアラビア主導のOPECプラスが追加減産決定! 反欧米、ロシア支援の姿勢を鮮明に! OPECプラス加盟20か国はすべてグローバル・サウスの国々! 日本はこれらの国々に9割以上の石油を依存している! 対米追従一本槍で日本はサバイバルできるのか!?

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