戦争への助言のためワシントンの沼地怪物に謝礼を払うオーストラリア
2023年4月27日
ケイトリン・ジョンストン
この記事の英語朗読を聞く(ティム・フォーリーによる朗読)。
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オーストラリアは、オーストラリア軍の運営の仕方に関する助言のためにアメリカ戦争機構部内者に金を支払っているが、ワシントンが対中戦争の思惑における役割のために、オーストラリアを手懐けていることを考えれば、これは大規模な利益相反だ。
ABCは「防衛コンサルタントとしてオーストラリア納税者に毎日数千ドル請求する退役米海軍大将」という題の記事で、国防総省が先月議会に提出した文書によると「2012年以来、数十人の退役米軍人がオーストラリアで働くことを許可された」と報じている。
帝国主義言語を理解しない人々のために説明すると「退役米軍人」というのは一般的に「かつてアメリカ帝国の利益を推進するためアメリカ政府に雇われていたが、現在はアメリカ帝国の利益を推進するため企業と/または外国政府に雇われている人」を意味する。これら腐敗した戦争屋は、政府から、軍需産業の職、片手間の評論家、影響力あるシンクタンク、そして再び政府に戻るという具合で、ワシントンDCの沼地を出入りし、アメリカ帝国の利益を益々推進し、その過程で裕福になるのだ。
この動態のおかげで、選挙政治で誰が当選するか大統領の座から追放されるかに関係なく、信頼できる帝国管理者連中の恒久的集団がアメリカ帝国を支援するため世界で継続的に影響力を行使できるのだ。選挙で選ばれた政府を誰がワシントンで公式に運営しているかと無関係に、アメリカ外交政策が変わらな大きな理由で、アメリカの戦争機械を支持するメディアと武器産業も同じ調子で活動し続けている大きな理由だ。
“Former US director of National Intelligence James Clapper, who resigned after Donald Trump's election as president in 2016, was then paid to work for Australia's new Office of National Intelligence” https://t.co/gx0LptU5zR
— Andrew Greene (@AndrewBGreene) April 26, 2023
オーストラリアがコンサルト代を支払ったアメリカ沼地怪物の中には、アメリカ帝国の利益を推進するためウソをつき操った実績があるオバマ政権の国家情報長官ジェームズ・クラッパーもいる。
- 2013年、クラッパーは上院で宣誓した上で、国家情報長官は何百万人ものアメリカ人に関するデータを故意に収集していないと述べて偽証罪を犯したが、数か月後エドワード・スノーデンの漏洩によってそのウソが暴露された。
- 2016年、クラッパーはロシアによる選挙干渉疑惑に関する膨大な欠陥 だらけの薄っぺらな国家情報報告書で、アメリカ国民の対ロシア・ヒステリーを助長する上で基本的役割を果たした。彼は後にロシア人は極悪非道で破壊的行動に「ほとんど遺伝子的に駆り立てられている」という意見を繰り返し表明し続けた。
- 2020年、クラッパーは、ハンター・バイデンのラップトップの話はロシアによる偽情報作戦である可能性が高いと述べ、元諜報機関部内者の悪名高い今や全く信頼性が損なわれた書簡に署名し、その話は「典型的なソ連のスパイ活動ノウハウが働いており」ラップトップの電子メールには「メタデータがない」とCNNに偽って言っていた。
オーストラリアに雇われたアメリカ軍事コンサルタントの中には先日論じたばかりのウィリアム・ヒラリデスという男がいるが、その仕事ができるオーストラリア人が居ないので、彼はオーストラリアに海軍を再構成する方法を教えるのだ。公開されたペンタゴン文書によると、キャンベラは2016年以来ヒラリデスのコンサルティング業務に既に約5万ドル支払ったことがわかっている。
この情報は昨年、スティーブン・ジョンソンという元アメリカ海軍大将が実際にオーストラリア海軍副長官を務めていたという驚くべき話も暴露したワシントン・ポストのクレイグ・ウィットロックとネイト・ジョーンズにもともと報じられたものだ。
これは、アメリカの軍事的手先としての我々の立場を益々奉じる2023年の国家戦略見直しから、オーストラリア国防長官リチャード・マールズがオーストラリア国防軍が米軍との「相互運用性を超えて互換性」に移行していると述べたことや、先のアメリカ訪問で彼のゴルフ仲間が誰だったかに関する疑わしいほどの秘密主義や、アメリカがオーストラリアに核兵器を持ち込んでいるかどうかを調べる試みをオーストラリア当局が怒って却下したことや、現在アジア系オーストラリア人に行われるヘイト・クライムを見るほどまでオーストラリア・メディアがオーストラリア人の意識に反中国ヒステリーを叩きこむことに至るまで、オーストラリアがアメリカ戦争機械に織り込まれつつある多くの方法の一つにすぎない。
A shocking and vile attack of racism on Anzac Day has been caught on camera, with a man filmed yelling and attacking a group of people fishing off a Newstead dock on the Brisbane River overnight.#9News | WATCH LIVE at 6pm for the exclusive interview with the victims. pic.twitter.com/0561r0xMNW
— 9News Queensland (@9NewsQueensland) April 26, 2023
ワシントンの次の軍事代理の情報環境を内部から目撃するのはどういうことか、2014年のクーデターや何やらに至るまで、社会の動向に注意するウクライナ人になるとはどういうことか私は常に疑問に思っていた。今や私は知っている。今社会の動向に注意する全てのオーストラリア人は知っている。
私の関心の中心は人類全体が向かっている大災厄に抵抗することで、ワシントンへの無力な服従のため、オーストラリアは常に世界舞台では相当どうでも良い関係者に見えるので、私はここに暮らしているにもかかわらず評論活動のほとんど全てでオーストラリアの問題を全般的に無視してきた。しかし、まさにワシントンへのオーストラリアの盲目的服従のせいで、その関係が我が国に第三次世界大戦の戦場で最前列の席を与えることになるかもしれないため、オーストラリアに注意を払う価値は益々明らかになっている。
我々に対して行われていることや、我が国がアメリカの前進のため悪用されている忌まわしい狙いにオーストラリア人は目覚めなければならない。我々は想像を絶する恐怖の軍事的対決のために育成されつつあるが、それは全く起こる必要はなく、全てアメリカの世界覇権を維持するという実に些細な名目のためなのだ。我々はこれにノーと言い始めなければならないし、我々は今すぐ始めなければならない。
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記事原文のurl:https://caitlinjohnstone.com/2023/04/27/australia-pays-washington-swamp-monsters-for-war-advice/
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