連中には絶対必要なので我々の同意 をでっち上げるため連中は懸命に働いている
2023年3月9日
ケイトリン・ジョンストン
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オーストラリア・メディアは私がここ数日 書いてlいるシドニー・モーニング・ヘラルドとザ・エイジによる中国との戦争プロパガンダ・シリーズに関する報道で溢れている。それは本当のニュース記事ではないので、これは実に極めて異常だ。
実際はそうではない。シドニー・モーニング・ヘラルドとジ・エイジが5人の戦争挑発屋の対中国タカ派に中国との戦争についてどう思うか尋ねると、オーストラリアは3年以内に中国との戦争の準備をしなければならないという実に予想通りの答えをし、それをジャーナリズムとして伝えたのだ。オーストラリアのタカ派連中にオーストラリアが中国との戦争の準備をすべきだと思うかどうか尋ねれば連中はイエスと言うだろう。それはニュースではなく、5人の適当な戦争屋の考えを報じているだけだ。
ところがシドニー・モーニング・ヘラルドとジ・エイジは、このばかげたノンストーリーを「緊急警報」と題する連続シリーズに拡大し、専門家」「パネル」がアメリカと提携する政府や軍産複合体との広範なつながりによってもたらされる大規模な利益相反には全く注意を払わず、今それは他のオーストラリア・メディアにより本当のニュース記事のように報道されている。テレビのニュース 番組は、この主題に関して見つけられる最も偏った人々の意見を報じるため電波を埋め尽くしており、その中で最も恐ろしいのはオーストラリア政府のABC放送に現れたものだ。
「緊急警報」シリーズのまとめを手伝ったシドニー・モーニング・ヘラルド編集者ピーター・ハーチャーはABCのビバリー・オコナーへのインタビューという忖度ゴマすり仕事を与えられた。ハーチャーの戦争プロパガンダに対するポール・キーティング元首相の痛烈な批判が提起された際、ハーチャーはキーティングを中国共産党の取り巻きと呼ぶのを許された。
ハーチャーは、キーティングの批判は「北京政府がかなり満足する論点」だと主張し、「近年キーティングはオーストラリアの中国共産党の主要擁護者および謝罪者として浮上している」と補足した。
この種言説、ここ数年アメリカ外交政策を批判する人は誰であれ帝国支持者にクレムリン擁護者とレッテルを貼られることはアメリカ政治を見ている人なら誰でも知っている。この思想ウイルスが中国に関するオーストラリアの主流言説に定着している事実は嫌なことで、不安でもある。
「緊急警報」シリーズの最新題名は「オーストラリアには緊急の安全保障問題がある。これらの対立するアイデアはそれを解決するのに役立つ」でそれは中でも最も煽動的だ。「専門家連中」はオーストラリア人を中国との戦争に備えるため徴兵制の導入や「オーストラリアを核兵器を搭載したアメリカ長距離ミサイル基地にする」よう提案している。
過去2回の「緊急警報」記事同様、再びオーストラリア人を心理的に戦争準備支持に変える必要性について語り「オーストラリアの重要な閾値の変化は心理的なものでなければならない」と言い「社会全体で」行われなければならないと述べた。彼らは直接言わないが、ここで彼らが主張しているのは大量の国内戦争プロパガンダだ。
記事を非難する怒りのソーシャル・メディア・コメントの大洪水を受けた後、シドニー・モーニング・ヘラルドはコメントを禁止するという法外な措置を講じた。Facebookでは「オーストラリアには緊急の安全保障問題がある」という記事には「シドニー・モーニング・ヘラルドは、この投稿にコメントできる人を制限しています」という告知が今はある。
シドニー・モーニング・ヘラルドのFacebookページの他記事にはこの告知はない。
シドニー・モーニング・ヘラルドはツイッターで記事へのコメントを遮断し、人々が記事に対して書いたコメントを隠した。隠されたコメントを読むにはツイート右下隅にある小さなボタンをクリックする必要があるが、そうするとシドニー・モーニング・ヘラルド Twitterアカウントが閉鎖する前に記事に書かれていた多くの否定的コメントを読める。
それらの引用がここにいくつかある。
「シドニー・モーニング・ヘラルドは一体何をしているのだ? 人騒がせなゴミはやめなさい。あなた方はもっとましだと思っていた。」
「ああ神の愛のために。やめてくれ。我々はシドニー・モーニング・ヘラルドが何をしているのか、誰が背後にいるのか、それがどれほど上手い注意そらしか知っている。」
「オーストラリアの最大の安全保障問題は政府とメディアがアメリカの軍産複合体に絡め取られていることだ」
「中国はオーストラリアに全く関心がない。我々は非常にマイナーで重要ではないので、我々との貿易で十分だ。あなた方敗者が戦争の考えで満足するのをやめられれば、それが分かるだろう、あなた方は実に奇妙な敗者だ。」
https://twitter.com/pharnzwurth/status/1633607589371187201
この最新の戦争プロパガンダの波に応えて、Declassified Australiaは「過半数がアメリカの中国戦争に反対」という題の記事を発表し、調査対象者の51%が台湾をめぐり中国との米軍紛争が発生した場合、オーストラリアは中立を維持すべきだと考えているというシンクタンク、Lowy Instituteによる2022年の世論調査を引用した。
これは指摘する価値がある点だが、Declassified Australiaは、Lowy Instituteが2020年に最後に世論調査を行った時の過半数57%から51%に減っていることにも言及している。なぜ人口の6%がわずか2年で中国との戦争について考えを変えたのだろう? まあそれはその間、オーストラリアが中国との戦争に関するプロパガンダで攻撃された事実と関係あるかもしれない。
プロパガンダは機能する。そうでなければ彼らはプロパガンダにそれほど多くのエネルギーを注ぎ込むまい。広告が今後数年で1兆ドル規模産業になるのと同じ理由で、帝国はプロパガンダを解き放つ。メディアを使って人々の心を大規模操作できるからだ。
連中がプロパガンダをするのは、それが権力者の思惑への同意をでっち上げる効果的な方法で、連中はそうしなければならないため同意をでっち上げるのだ。プロパガンダを使って我々の目を心理的に欺くことなく、支配者連中が人々の意志に直接反して行動し始めたら、人々は即座に革命を起こすだろう。国民の同意なしに中国との戦争のような愚かなことをすれば、それに伴う全ての死、苦しみ、貧困、核による絶滅のリスクを伴い、帝国の陣太鼓に合わせて行進し続ける全ての支配機関に対する国民の信頼は瞬時に消えるだろう。
連中は彼らにとって楽しいので我々の同意でっち上げるためそれほど懸命に働いているのではなく、我々の同意を必要とするので我々の同意でっち上げるため懸命に働いているのだ。だから我々が連中に同意しないことが重要だ。アメリカに中央集権した帝国が我々全員を向かわせている世界紛争に力強く反対し、腐敗した狙いを推進するために使われるプロパガンダを声高に非難することが重要だ。
究極的に権力者には、彼らより我々の人数が遙かに多いという問題に対する答えがなく、もはや彼らに支配されないと我々が決めた場合、彼らにできることは本当に何もないという問題に対する答えがないのだ。彼らにあるのは、重力問題の回避策を設計して一時的に空中を飛べるようにしたのと同じように、彼らが毎日継続的に使用しなければならないその問題に対する小さな回避策だけだ。
しかし重力は常に勝ち、これら怪物がプロパガンダで引き起こした昏睡状態におかれている巨人は遅かれ早かれ動き始めるだろう。遅かれ早かれ我々は目を覚ます必要があり、それにまつわる我々の利益は実に大きいので、できる限りのことをして、それが早まるようにすることが非常に重要だ。
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