常に平和は不自然だと思わせようとする帝国言説支配者連中
2023年3月12日
ケイトリン・ジョンストン
❖
オーストラリアの主流メディアの衝撃的な「中国との戦争」プロパガンダ・エスカレーションについて私は丸一週間どなりたてているが、この汚物を同胞の意識に押し込む不快な変人連中には、更に一か月、激烈な批判を途切らせることなく易々叫び続けられそうに感じる。核の時代の世界戦争に向けて公然と道を舗装しようとしている連中に対して、いくら酷いことを言っても言い過ぎることはない。ほとんど正気でない世界で、このような怪物は人間の文明から追い立てられ、連中の相手をするものは連中の殺りく欲求以外何もない寒い荒れ地でたった一人で死ぬべきなのだ。
この最近のプロパガンダで最も不愉快なことの一つは、シドニー・モーニング・ヘラルドとジ・エイジが招集した5人の「専門家」(つまり帝国に資金供給される中国タカ派)の共同声明の公式と見えるメディアでの言動で、連中の不愉快なタカ派意見に同調させるため提供されているように見えたものだ。最初にそれを読んで以来、この段落は私の頭の中をガタガタ動き回っている。
「オーストラリアは準備しなければならない。全ての中で心理的変化が最も重要だ。"自己満足"を"緊急"で置き換えなければならない。最近の平穏な数十年は人間生活で標準ではなく例外だった。歴史的にオーストラリアの休日は終わっている。オーストラリア人は恐れるべきではなく、我々が直面する脅威に油断なく気を配り、しなければならない厳しい決定、連中に力があるのを肝に銘じるべきだ。は中国とのどんな紛争でも成功するには、この考え方を働かせることが必須の前提条件だ。」
皆様は連中がそこで何をしているかおわかりだろうか? これらの専門的な中国タカ派は明示的に、平和は奇妙な「例外」で、戦争が現在の標準だと決めつけようとしている。連中はオーストラリア人には「心理的変化」が必要で、平和が普通で健全だと思うことから、戦争が普通で健全だと思うような「考え方を働かせる」ことが必要だと言うのだ。
Returning to Australia is a shock. The elite salivates for a deeply racist war against China. Australia has no enemies but is led and influenced by little Americans and echoes of spooks who fill the papers with a deranged, almost satirical hysteria. Sad.https://t.co/s723vk8Zv8
— John Pilger (@johnpilger) March 9, 2023
それはもちろん、あべこべで独り善がりの狂気だ。すべての正常で健全な人は平和が基本的状況で、紛争は可能なら常に避けなければならない希な憂慮すべき例外と考える。
我々は自分の生活、我々通常の人間の経験から、これが本当だと知っている。例えば、我々の誰も殴り合いをして人生の大半を過ごしはしない。起きている間中、人々を肉体的に攻撃して過ごす連中は誰であれ、おそらくずっと前に閉じ込められている。皆様が今までに殴り合いをした経験がおありなら、皆様はそれを希な憂慮すべき事として経験され、皆様の体の全てが皆様に、これは出来る限り速く終わらせなければならない異常な不自然なものだと叫んでいたのを思い出すだろう。健全な人々は暴力は異常だと考え、暴力がないことが普通だと考える。
絶え間ない紛争と危険を正常なものとして受け入れるよう我々をプロパガンダで洗脳して、正常な基本的な状態から皆が離れるよう「心理的に変化」させようと帝国言説支配者は時間を過ごすのだ。このような変化は帝国や戦争の不当利益者やプロの戦争の職業プロパガンダ屋に有益で、他の全員に対し全く破壊的だ。それは我々に直接我々の利益を傷つける物的条件を受け入れさせ、文明社会としての我々を頭をおかしくノイローゼにする。
長年駐留していた中東のどこかの地域から帝国軍隊を撤退させる動きや、今年は軍事予算を増加しないというわずかな議論や、暴力で破壊された地域に兵器を注ぐのは最も賢明で最も役立つことだということに対する懐疑があると、常に我々はそれを目にする。
Aww, did somebody get addicted to fueling endless war and division in the middle east? https://t.co/Abq31LLp0x pic.twitter.com/iJrlRasyec
— Caitlin Johnstone (@caitoz) March 11, 2023
ひっきりなしの戦争挑発や軍国主義の道から離れようとする小さな動きのほんのわずかな始まりを目にするたび、専門家や政治家連中は「孤立主義」やら「宥和主義」などの言葉を叫び始め、エスカレーションの緩和、非軍事化、外交や緊張緩和は、核ハルマゲドンに向かって全速力で疾走する正気で責任ある現状と対照的に気まぐれで異常に見える。
ひっきりなしの戦争挑発や軍国主義の道から離れようとするごく小さな動きのほんのわずかな始まりを見るたびに、専門家や政治家連中は、緊張緩和や非軍事化、外交、デタントの呼びかけを気まぐれな異常なものに見せようとして「孤立主義」やら「宥和」などの泣き言を言い始めるのだ。
連中の仕事は平和を異常なものにし、戦争を正常なものにすることで、健全な人間としての我々の仕事は、まさに正反対のことをすることだ。我々は全員が戦争の恐ろしさと、無謀な瀬戸際外交によって解き放されかねない計り知れない悪夢を理解するのを支援し、人々が平和が健全なものだと理解し、それが基準の未来を想像するよう支援しなければならない。
悪いニュースは我々が地球規模の帝国勢力に支持されている言説製造機構に立ち向かっていることだ。良いニュースは我々の構想が真実に基づくものであり、全員それを深く感じられることだ。平和が正常で、戦争は異常だと人々に思ってもらうために我々がしなければならないのは、人々が既に内心知っていることを想起させることだ。
_________________
私の記事は全て読者のご支援によるものなので、本記事を良いと思われたら共有し、Facebook、Twitter、Soundcloudあるいは、YouTubeをフォローするか、Ko-fiやPatreonやPaypalのチップ入れにいくらか投げ銭していただきたい。更に多く読みたいとご希望なら、私の本を購入可能だ。私が発表する記事を読めるようにする最善の方法は、私のウェブサイトか、Substackでメーリングリストを購読することで、そうすれば私が掲載する全てのものについて電子メールで通知が行く。人種差別サイト以外、どなたでも無料で、お好きなあらゆる方法で、この記事のどの部分でも(あるいは私が書いた他のあらゆる記事でも)再配布、使用、翻訳されるのを私は無条件に許可している。私が一体誰で、私がどういう立場で、この場で何をしようとしているのかなどについて、より詳細をお知りになりたい場合には、ここをクリック願いたい。全ての記事はアメリカ人の夫ティム・フォーリーとの共同執筆。
ビットコイン寄付:1Ac7PCQXoQoLA9Sh8fhAgiU3PHA2EX5Zm2
気に入っていただけただろうか? Patreonで、ケイトリン・ジョンストン支援のために、1秒時間をかけて頂きたい!
« 戦争宣伝屋に意地悪するのは良いことだ | トップページ | ジョン・ボルトンがメディアで突出しているのは社会全体が病んでいる証拠 »
「アメリカ」カテゴリの記事
- これはアメリカの戦争だ。これはバイデンの戦争だ。(2024.10.06)
- 穏健なイランの姿勢をアメリカに拒否され、ようやくイランはイスラエルを攻撃した(2024.10.03)
「マスコミ」カテゴリの記事
- 反政府派最大メディアの一つがザハロワとインタビューした後、発禁にするようショルツ首相が命令(2024.07.19)
- 文字通り我々を狂わせている支配者連中(2024.06.26)
- このようなニセ・ニュースが戦争を引き起こす可能性はないのだろうか?(2024.06.22)
- 人々の注意を操って世論を歪めるメディア(2024.06.14)
「アメリカ軍・軍事産業」カテゴリの記事
- ホワイトハウス、レバノン政策に介入し、更なる爆撃を誘発(2024.10.07)
- これはアメリカの戦争だ。これはバイデンの戦争だ。(2024.10.06)
「中国」カテゴリの記事
- アメリカ大統領選討論会の妄想:戦争党という一つの党の二人の候補(2024.09.16)
- 超大国として君臨すべく「超兵器」を探し求めるアメリカ(2024.09.11)
- 二つのパイプライン物語…ヨーロッパが失い、中国が得たロシアの戦略的ガス(2024.08.27)
「Caitlin Johnstone」カテゴリの記事
- これはアメリカの戦争だ。これはバイデンの戦争だ。(2024.10.06)
「オセアニア・クアッド」カテゴリの記事
- カート・キャンベルの日本・モンゴル訪問:アメリカ外交政策にとって何を意味するのか(2024.04.11)
- オーストラリアを中国からアメリカが守っていると信じるのは愚か者だけ(2023.09.02)
- アジア太平洋地域にしっかり照準を合わせているNATO軍産複合体(2023.05.29)
- 戦争への助言のためワシントンの沼地怪物に謝礼を払うオーストラリア(2023.04.30)
« 戦争宣伝屋に意地悪するのは良いことだ | トップページ | ジョン・ボルトンがメディアで突出しているのは社会全体が病んでいる証拠 »
コメント