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2023年1月13日 (金)

ウクライナとアメリカ両国を破壊したバイデン

2023年1月7日
ワレリー・クリコフ
New Eastern Outlook

 ウクライナの犯罪キーウ政権を非ナチ化するモスクワの特別作戦は彼らが近年復活させた露骨な新ナチズムを公然と守るため立ち上がったアメリカや欧米同盟諸国とロシア間の境界線になっただけではなかった。ホワイトハウスが現在のアメリカの政治、軍事エリートの不正な狙いを満たすためならアメリカ人やヨーロッパ人にいかなる損害も受けさせる用意ができていることも示したのだ。

 どんな軍事行動であれ常に戦闘に巻き込まれる何千人もの一般人の死や酷い苦難をもたらすことは世界史で十分知られている。だがどんな軍事行動も戦争を始める連中や、いわゆる「スポンサー」を何十億ドルも儲けさせる出来事だ。最近中東やアフガニスタンでアメリカが始めた戦争で何十万人もの文民が亡くなったが、アメリカの軍事、政治エリート集団が何千億も儲けたことを考えただけも、そうした例を探すのは困難ではない。途方もないアメリカの納税者の金は、一体どんな腐敗した計画に流れたのだろう?

 類似の状況が世界の目の前でホワイトハウス、というよりアメリカ民主党がロシアとの軍事対決を開始するため何年も準備していたウクライナの出来事で今起きている。いわゆる「団結した欧米」の支持にもかかわらず腐敗したキーウ政権がワシントンの常にウソつきプロパガンダがいつもの通り約束する「モスクワに対する」勝利は決して信用できないと皆十分に知っていたのだが。

 今やキーウの「勝利の見通し」の明白な欠如は現在の武力衝突開始以来ニューズウィークブライトバートや他の多くのアメリカやヨーロッパ著名メディアで多くの政治家や専門家が公然と述べている。専門家たちはこの目的のためウクライナを使ってモスクワとの武力対決を開始したと言ってワシントンを非難し、信じ難いアメリカの財政、軍事支援だけがロシアの特別作戦当初ウクライナの敗北回避を可能にしたと認めている。彼らは、このような「支援」がなければ、特別作戦の始めにNATOは混乱を含め全く異なる方向に展開しただろうと考えている。アメリカの軍事専門家さえこれを認めており、その中には先日アメリカ兵器と資金がなかったらウクライナ軍は夏に敗北していただろうと指摘した米空軍士官学校の前歴史教授ウィリアム・アスターがいる。

 現在のアメリカ当局によってヨーロッパの最も腐敗した国に1000億ドルが流れ込んだのは正気ではない浪費だとFederalistは強調している。

 American Thinkerはホワイトハウスのこの「寛容」の理由を発見したが、ウクライナは長い間不正資金浄化装置だったのだと指摘している。だが同様に全てのアメリカ人がバイデンが長い間、特にウクライナとの「素晴らしい関係」を持っていたのを知っている。結局他ならぬウクライナ企業ブリスマが月85,000ドルの給料でハンター・バイデンに役員会の席を与えたが、この企業の事業に対するハンターの完全な無知さえ「任命」の障壁ではなかった。考慮された全てはハンターの父親、当時副大統領がブリスマの不正行為に関する調査を止めるためできる限りあらゆることしたことだった。

 これまで8年間何千人もの人々を東ウクライナで殺害し、アメリカの保護下で彼らの家やインフラを破壊していた犯罪キーウ政権を支援するこのようなホワイトハウス政策の外見上明白な敗北で多くのアメリカ人が今問うている。政治家連中はなぜウクライナの利益をアメリカ人の利益より優先するのだろう? そして彼らはなぜ社会的なものを含めアメリカ自身には多数の緊急問題があるのに、何十億もの納税者のドルを投じているのだろう? 事例を探すのは困難ではなく、アメリカで最も貧しい都市は借家人のうち5人に1人が追い立ての危機にあるデトロイトだと認めた金融ウェブサイトWalletHubの専門家による調査結果を読めば十分だ。クリーブランドは29%の貧困率で二番目に貧しい都市となった。フィラデルフィアは安全問題とこの戦いのための資金欠如で苦しんでいる。2022年この都市では500件殺人があった!ニューオーリンズは去年類似の問題、250以上の殺人があった。子供の最高貧困率はニューヨーク州ロチェスターで、次はデトロイトとクリーブランドだ。そしてウェストバージニア州のハンティントンは成人貧困率が最も高く、その次はデトロイトとクリーブランドだ。ミシシッピ州のガルフポーは食料不足で市のリスト一位住民の4分の1以上が貧困ラインを下まわっている。

 現在のアメリカ支配者のための一層法外な利益のためのウクライナの紛争という代償はホワイトハウスによるアメリカ国民大量虐殺ではないだろうか? それ故最近のバイデンによるワシントンへのゼレンスキー招待や、この政治的見世物への今のアメリカ政治エリート集団が関与する理由は、これまで以上に明白だ。画策されたこの「ゼレンスキー顔見せ興行」は特にアメリカ軍産複合体がアメリカとウクライナの腐敗した当局者は今後共同で分割する予定の武器や弾薬や更に多くの資金割り当てに関する新たな注文を作成し、バイデンはアメリカの支援によりウクライナを犠牲に領土を拡大できることを期待して、ロシアに対するウクライナの軍事的挑発を継続させるのにヨーロッパでワシントンの最も忠実な総督として第二次世界大戦中のように「ハイエナ」の地位を確立しようして戦うのを常に熱望している国ポーランドの参加を武力紛争拡大に必要としているのだ。

 American Conservativeのコラムニスト、ブラッドリー・デブリンによれば、ウクライナのゼレンスキー大統領はワシントンが彼に与えた新しい450億ドルの「クリスマスプレゼント」に対し一般のアメリカ人には感謝さえしなかった。

 それ故アメリカの現在の危機、特にウクライナ支援に関する共和党の問題で、ウクライナを支援するホワイトハウス政策をフロリダ選出のマシュー・ゲッツ下院議員が「アメリカ・ラスト」と言ったのも驚くべきことではない。ウクライナのための新たな一括支援に議会で賛成投票した民主党全議員はナチズム後援者だとケンタッキー知事候補ジェフリー・ヤングは述べた。

 2022年にアメリカ民主党員自身が民主主義に対する本物の脅威であることを示したと言ったイギリス人評論家たちはおそらく正しい。2022年にフォックス・ニュースもアメリカとアメリカ人の保護す関する取り組みのバイデンに対する落第点は十分低くはないと認めた。

 ワレリー・クリコフは政治評論家。オンライン誌New Eastern Outlook独占記事。

記事原文のurl:https://journal-neo.org/2023/01/07/biden-has-ruined-both-ukraine-and-the-us/

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 Scott Ritter氏、下記映像の冒頭で混乱した集会について語っている。意図的に彼に反対する人々を集めていたとしか思えない。おかげで知人のレストランで予定していた集会を知人が断ってきたという。

Scott Ritter Extra Ep. 35: Ask the Inspector 57:20

 宗主国のゴールデングローブ賞授賞式なるものに、ゼレンスキーが登場し、お得意の妄想を語っている。あの国、マフィアが経営するディズニーランドのように思えてくる。

 Recactedで見た、ウクライナを48時間訪問したアメリカのアンガス・キング上院議員発言がすごい。
 ゼレンスキーは素晴らしい人物。ウクライナは勝っている。戦争を終える唯一方法はプーチン退陣。
 プーチンの狙いは我々やNATOを分裂させることだ。
 ウクライナはアメリカが送る軍需品を徹底的に記録している。
 属国大本営広報部、ネットで見たところ彼らの「ウクライナ訪問」の事実は報じているが中身皆無。報じることはできない。

 Redacted

He Survived 48 hours in Ukraine! 25:33

 長周新聞

“異次元の少子化対策”って何だよ 子育てもできぬほど貧困化進行した20年 太る軍事費、やせる子ども・教育予算

 『オーウェルの薔薇』刊行後すぐ購入したのだが未読。

 今朝の孫崎享氏メルマガ題名

『オーウェルの薔薇』より。「「全体主義下ではその手中にある多くの人の精神を破壊し、自分や他人の考えや言葉のうちに真実や正確さを求めることを放棄させる。全体主義の理想的な臣民は筋金入りのナチやの共産主義者でなく、事実と虚構の区別できない人々だ。

 Arc Times The News

学術会議への介入、軍事費倍増、敵地攻撃、原発回帰 〜戦時体制に突き進む岸田政権【田中優子、望月衣塑子、尾形聡彦】 2:37:00

 日刊IWJガイド

「対中戦争へ向けて突進する岸田政権! 敵基地攻撃能力での『日米間の協力深化』、南西諸島全域を戦場にする米海兵隊再編計画も明記!」

はじめに~対中戦争準備に向けて突進する岸田政権! 日米「2+2」共同発表に中国敵視を明記! 敵基地攻撃能力については「日米間の協力深化を決定」!! 南西諸島全域を戦場にする米海兵隊再編計画も明記され、馬毛島の自衛隊基地は13日の日米首脳会談の「手土産」として12日着工!! 11日行われた日英首脳会議では、岸田総理が日英部隊間協力円滑化協定に署名し、英国も参戦!

戦後3番目のスタグフレーションの日本経済に出口なし! 岸田文雄政権はアベノミクスの失敗を何乗にも拡大させている! 失敗の出口は軍拡と増税!

2010年12月の創業以来、IWJは最大の経済的危機です! 第13期が始まった8月から12月までの5ヶ月間の累積の不足額は970万9900円にまで膨れ上がってしまいました! 1月も3分の1が過ぎましたが、10日間のご寄付・カンパは単独の月間目標額の8%にとどまっています! 皆さまのご支持・応援、会費、そしてご寄付・カンパによるご支援がなければ、活動規模を縮小しても立ち行かなくなります。今後とも精いっぱい頑張ってまいりますので、緊急のご支援のほど、よろしくお願いします!

 

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コメント

夜になっても煌々と窓明かりの並ぶ企業ビルを見上げながら「働き方改革はどこに」と呟いてしまう(この国で喧伝される働き方改革なるものの実態は定かではありませんが)。
5時で終われば若い方々は遊びに行ったり食事に行くでしょうし、子どものいる家族なら一緒に買い物をして皆で夕飯を囲むこともできる。個々の需要と多彩な消費と、創作や学びに費やす時間を生み出し、日常こそは満たされたものになるのに。
実際、心が磨り減るストレスフルな生活への疑問から、ゆっくりと時間を刻む日常を求め敢えて山間に生活の場を移す若い方々が、少しずつ増えているといいます。

ロシアはかつてヨーロッパの一員であると自覚し、プーチン大統領は「西欧型の文明国を目指してきた」と語りました。しかしNATOの実態を目の当たりにしたとき、はっきりと背を向けたのだと思います。
自由と人権を掲げる表看板とは裏腹に、エリート支配と冷酷な階層社会を好む。欧米の優生思想は宿命的に、人間の良心を貪食しながら過当競争に明け暮れ、やがて空虚な精神風景と病的腐敗に陥り、今日またしても破綻を迎え三度めの世界大戦への妄念にとり憑かれています。いったいそのどこに、人間の叡知が見えるでしょうか。

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