人気番組「代理戦争」最終回
2022年12月9日
ケイトリン・ジョンストン
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実際の軍事紛争に基づく今月最終回が放映予定の天文学的巨大予算作品人気番組『代理戦争』について誰もが話している。
今回のエピソードの販促資料は番組のスター、ウォロディミル・ゼレンスキーがタイム誌に2022年の人物に選ばれて、家族全員で健全に視聴すること間違いなしの心温まる総集編を示唆している。
これは私たちのヒーローがヴォーグの表紙に登場し、世界経済フォーラムやニューヨーク証券取引所、グラミー賞や多数の映画祭で演説し、有名俳優やロックスターと注目を集める会談を行った熱狂的な最初のシーズンの締めくくりだ。
TIME's 2022 Person of the Year: Volodymyr Zelensky and the spirit of Ukraine #TIMEPOY https://t.co/06Y5fuc0fG pic.twitter.com/i8ZT3d5GDa
— TIME (@TIME) December 7, 2022
何年も無意味なリメイクや続編でマンネリ状態に陥っていたハリウッドにとって代理戦争は切望していたものだった。アメリカ帝国の覇権維持を目的とする軍事作戦の大規模PRキャンペーンはスピルバーグ以来ショービジネスに打撃を与えた最大のもので、それが俳優ショーン・ペンからゼレンスキーが一連の見事な超越的演技に対しアカデミー賞を授与された理由だ。
Two-time Academy Award winner #SeanPenn gifted his Oscar to Ukrainian president @ZelenskyyUa as a symbol of strength #Zelenskyy #Ukraine #UkraineRussiaWar️ pic.twitter.com/8UITVC9y7T
— CNBC-TV18 (@CNBCTV18News) November 9, 2022
当初は聴衆が代理戦争に共感するかどうか不明で自国政府が公式に関与していない戦争が未曾有のメディア報道されるのに驚く人もいた。ゼレンスキーが実際決して言っていないのにハリウッドのアクションヒーローのような「車に乗るのでなく弾薬が必要だ」などの引用をする慣行や、ロシア人が赤ちゃんをレイプしているというようなぶざまなセリフ満載の露骨な残虐行為プロパガンダや、集団レイプを支援するため邪悪な指導者が軍隊にバイアグラを与えているというリビア・プロパガンダ物語の陳腐な盗作を当初批評家はこきおろした。
Of course the "quote of the year" was invented by an anonymous US officialhttps://t.co/J3MRfAzAPx https://t.co/RtWBm6ESPE
— Max Blumenthal (@MaxBlumenthal) March 11, 2022
しかし数値は出ており、代理戦争のリアリティTVや感動的な物語、心を破壊するようなインターネット検閲、高オクタン価戦争プロパガンダの独特な組み合わせに世界はぞっこん夢中とわかったのだ。反対する人々は知性を侮辱されるのにうんざりだと不平を言うかもしれないが、並みの頭の大衆はいくら侮辱されても平気だ。
そう欧米文化はエセ俳優や帝国の下ネタ、企業けつ舐めの淀んだ汚水溜まりかもしれないが必要な時にはうまい作り話ができるのだ。シーズン2をお楽しみに! ゼレンスキーはついに人気番組サタデー・ナイト・ライブのゲストの地位を獲得するのだろか? 主演女優オレナ・ゼレンスカは新しいファッション・ブランドを発表するのだろうか? キーウのマペット映画の噂は真実だと証明されるのだろうか? この短いコマーシャルの後を、お楽しみに。
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耕助のブログ マット・タイビ記事翻訳
植草一秀の『知られざる真実』
デモクラシータイムス
<防衛費43兆、なぜ?>【山田厚史の週ナカ生ニュース】 1:32:30
「岩上安身のIWJ特報が、まぐまぐ大賞2022のジャーナリズム部門で1位!! 本日、孫崎享氏へのインタビューで2022年を振り返る!」
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