面目を保つ:ウォロディミル・ゼレンスキーへの助言いくつか
2022年11月28日
SakerブログへのBatiushka寄稿
あなた方がいくら彼らに屈服しても
あなた方は決してヨーロッパには認められない
彼らから見れば、あなた方は
常に賢い召使いでなく農奴だ。
Ф.И.チュッチェフ、ロシア外交官、詩人、1867年5月
「アメリカの敵になるのは危険かもしれないが、友人になるのは致命的だ。
ヘンリー・キッシンジャー
ウクライナを見捨てる
あらゆる点でロシアを全く過小評価していたことを今アメリカ・エリートは理解し始めている。例えば2014年3月25日に横柄なオバマはロシアのことを「弱さから他の国々を脅かす地域大国」(原文のまま!)と軽蔑的に呼んだ。(彼は明らかにアメリカ自身について語っていたのだ)。思い上がりで目がくらんだ結果、アメリカ人の一部はう今やヨーロッパで最も腐敗した国ウクライナは救いようがなく、このゲームはもはや時間や金をかける価値がないと認めている。欧米の金や軍装備品のブラックホールである以外、ウクライナはもはや問題ではない。それは余興、気を散らす邪魔物、遙かに重要なことの症状に過ぎない。本当の問題はロシア指導部の下で世界的に起きていることだ。より無辜に聞こえる用語「グローバリズム」で偽装したアメリカ世界覇権、単極世界の終焉。
世界のいじめっ子に立ち向かうというロシアの決断と能力に習って非欧米世界全体も今やアメリカに立ち向かっている。例えば最近インドネシアで会合したG20の議論はウクライナについてではなく、アメリカ・ファシスト支配(「ルールに基づく国際秩序」)を受け入れ続けるべきかどうかだった。全ての中南米諸国とアフリカ諸国とアジアの四カ国がノーと言ってそれは終わり、今や世界は多極だ。まもなく台湾は必然的に中国となり、中国軍がメソポタミアに現れてイラク石油とガスを支配し悲劇的な国を再建するまでお待ち願いたい。自由が手招きする。長く幻惑されてきた欧米エリートは衝撃を受けるに違いない。他の「地域大国」も今やいじめっ子に立ち向かっている。やはり弱さゆえだろうか? ゼレンスキーは今まで自分は宇宙の主人だと想像していたボスが彼を追い出そうとしていると疑っているに違いない。彼は敗者で、ヤンキーは敗者には耐えられない。
世界中の自由な国々が自分に敵対しているとアメリカが悟れば、キーウ政権を非難するのをためらうまい。アメリカは面目を保たなければならない。キーウは警告されている。再びロシアと交渉を始めなければなるまい。ウソのかたまりで彼らを縛り付けたことに対しウクライナ人は彼を許さないだろうから、ゼレンスキーは今脱出を計画した方が良い。ロシアとの交渉はなく、クリミア半島を含めロシア領を再占拠するというゼレンスキーの妄想的な主張にかかわらず全てが遙かに悪くなる前に今タオルを投げ入れ彼が降参する理由が三つある。
今降伏すべき三つの理由
第一にロシアは今不本意ながらアメリカが(第二次世界大戦で)ドイツや日本に、次にセルビアやイラクでしたように)インフラを破壊するアメリカの「衝撃と畏怖」戦略に近づいている。発電所と配電網、橋やキーウの特定庁舎などの「意思決定センター」が標的に定められている。ロシアはあと一回か二回の大量ミサイル攻撃でウクライナの電気や水道や鉄道を停止させる決定的攻撃ができる。配電網への最初の三回攻撃でウクライナ電力インフラの50%が駄目になり、悪化する状況に対しデモが始まっており、ゼレンスキーは彼らを解散させるため憎まれ恐れられているウクライナ秘密警察SBUを送り込んでいる。厳しく検閲しているメディアでも彼はそれらの報道を禁止している。電力系統は「恣意的で制御できない不安定」段階に突入した。ウクライナ人は冬に国を去るよう言われた。どこに行くべきだろう? そもそも誰が彼らを望むだろう? 軍隊も含まれるのだろうか?
第二に、インフラが無力化された途端、ロシアの380,000人の正規軍と新たに動員された部隊は東ウクライナの同盟軍と完全に合流するだろう。彼らなしでさえロシア軍はドンバスに前進し続けている。約50万人の部隊による冬の攻勢は全ての戦線で大躍進し、何百キロメートルも進んで、キーウやNATOの驚異的損失を何倍にもするだろう。ここで成功した後、プーチン大統領の将官にはポーランドからのNATO補給路を遮断するため本格的戦力をベラルーシから西ウクライナに移動する選択肢がある。これは既に損傷したウクライナ軍と傭兵全体を簡単に完全崩壊にしかねない。今やロシアはリボフやポーランド国境まで進みつつある。そうするよう強いられたのだ。キーウ政権自身がそれを引き起こしたのだ。ロシアが望んでいたのはクリミア半島とドンバスと中立、非核ウクライナの保障だけだった。全く実に単純であり得たはずだった。
第三に、愚かなストルテンベルグさえ含め欧米諸国はウクライナ疲れを起こしている。ウクライナ国旗はヨーロッパ中でほとんど下ろされた。現実の夜が明けるにつれ支持は弱まった。NATO加盟諸国の武器在庫はひどく枯渇しており、ヨーロッパではストライキやそれに続く社会的混乱が起きているが、そう「ロシアに対する」自殺的欧米制裁によって引き起こされた2桁インフレと景気後退の結果だ (!)。「おまえがその人と一緒に我が国を侵略したキーウとウクライナのたかり屋に全てを与えたおかげで我々は自国で寒くて空腹だ」。口汚い凶悪犯ヌーランドはヨーロッパで彼女の目的を実現している。この全てがロシアを戦略的勝者にして、アメリカ/イギリス/EUにゼレンスキーに再び交渉するよう要求することを強いている。イギリス人資本家(政治をわずかしか知らず、ほとんど気にかけない)スナク首相は破産したロンドンはもう払えないとゼレンスキーに言うため最近のキーウ訪問時に発表した控えめなイギリス援助計画を使った。キーウはモスクワと交渉しなければならない。この後ウクライナ・インフラに対する第4回目ミサイル攻撃は遅れた。ロシアがウクライナ・インフラへの最後の攻撃と冬攻撃を浴びせる前に、ゼレンスキーが降参し、現実的協議を始めるかどうかプーチン大統領は見守っている。
ゼレンスキーを見捨てる
少なくともバイデン政権の一部は(現状を理解するのにふさわしくない体調で、高齢者虐待の明確な事例であるバイデン自身ではないが)ウクライナ敗北の身代わりとしてユダヤ人億万長者を首にしなければならないことを悟っている。過去数十年間、連中が無数の中南米や中東やアジアのお粗末な独裁者やギャングにしてきたのと全く同様、アメリカはモンサント/カーギル・バナナ共和国の彼にも同じことをするだろう。ゼレンスキーはそれに関する幻想を依然享受できるのだろうか? もちろんアメリカはウクライナでの戦争がアメリカとロシア間のものであるのを常に否定しウクライナとロシア間の「内部抗争」に過ぎないと宣言するだろう。(ウクライナは2014年に彼らのクーデターで国を支配した大西洋の向こう側のご主人のために砲弾の餌食を供給しただけだった)。
ウクライナの元CIA手先、俳優ゼレンスキーは今調子が狂っている。それと反対の明確な証拠にもかかわらず、ポーランドに対するウクライナ・ミサイル攻撃はロシアによる攻撃だったとウクライナ大統領が固執しゼレンスキーの信頼性に打撃を与えた。ポーランド/NATO領に関するウクライナの意図的偽旗攻撃はNATOを戦争するよう挑発するか少なくとも情けないポーランドを参戦させるよう意図された痛ましい当惑だ。買収しやすい欧米ジャーナリストが報じるよう金をもらったブチャのような他のばかばかしいゼレンスキーが計画した全ての偽旗と比較してさえ度が過ぎた。欧米は道化ゼレンスキーにうんざりしている。このピエロに助成金を支給し続けるより頭に銃弾を撃つ方が遙かに安上がりだ。
交渉を避けるためなら核戦争を始めるのもいとわないゼレンスキーに目覚めた人々もいる。全ヨーロッパ征服ではないにせよウクライナ全土を占領してソビエト社会主義共和国連邦を回復させたいとプーチン大統領は常に望んでいるという彼のばかげた主張が作り話だとさえ一部の人々は理解するかもしれない。軍事・経済援助を手に入れ、とりわけNATOを戦争に引き込むためキーウによってこうした物語が欧米の幼児に語られている。(半分アメリカ人のチャーチルはイギリスの対ドイツ戦争にアメリカを引き込もうとして1941年中過ごした。チャーチルはゼレンスキーと違い人種の融和性を強調しd
ヤンキーの前に太平洋ニンジンをぶら下げて成功した。ゼレンスキーはいずれも提供できない)。プーチン大統領は何度もはっきり言っている。「ソビエト社会主義共和国連邦崩壊を嘆かない人は心がないが、復活させたいと願う人は頭脳がない」。破綻したソ連を回復させる願望というのは武器商人とウソつき政治家が連中の貪欲と野心を正当化するために使われる欧米のプロパガンダ神話だ。
今止めるべき三つの理由
NATOは部隊をウクライナに送るのを断固拒否したし「有志連合」などというものはないため現在ウクライナで傭兵として壊滅させられている少数のポーランド人やバルトの狂信者から離れてゼレンスキーに何ができるだろう? 彼はウクライナ最高司令官ザルージニー大将に欧米からの支援を強化するためドネツクかザポリージャで最後の(そう最後の)攻撃を開始するよう促した。だがザルージニー大将は自殺させるため兵士を送るのにうんざりしている。結局彼は職業軍人だ。他方ゼレンスキーは自身の生き残りを気にしているホワイトハウスの宮廷道化師だ。ザルージニーには彼の考えがある。そこでクーデター、キーウでの王室反乱の可能性があるのだ。
一方、ウクライナでゼレンスキーを囲むアメリカに権力を与えられ自己欺瞞に陥った殺人ネオ・ナチは降伏を大目に見るまい。他方凍えて空腹な普通のウクライナ人はこの全てがウクライナが中立に同意しロシアの兄弟とのミンスク2合意を実行することで、そもそも避けられたではないかと問うだろうか?(それを拒絶した全ての欧米指導者に対してもすべき良い質問だ)。だからゼレンスキーはどちらを選んでも困難な状況で、ネオ・ナチと穏健なウクライナ国民の間で進退窮まっている。彼にとって、どちらもまずい選択なのだ。ロシア人はウクライナ人を憎んでおらず、彼らは兄弟だ。だが彼らはナチを憎んでいる。彼らは敵だ。ナチはロシア人には助命を期待できず、彼らはそれを知っている。ソビエト社会主義共和国連邦はドイツの兄弟を解放しナチス・ドイツ地域を浄化した。今のウクライナも同じだ。(元来ロシアが意図したわけではないが今必要な)ロシアによるウクライナ全体の解放でウクライナ「難民」の新たな波がおそらくクリスマス前でさえ西ヨーロッパを襲うだろう。これはアメリカ帝国の他の同様な愚かで不要な戦争の難民で一杯のヨーロッパにとって我慢の限界を超えるものになりかねない。イラク人、アフガニスタン人、シリア人、リビア人、アルバニア人そして今ウクライナ人。ヨーロッパはもうこれ以上耐えられない。ヨーロッパは社会不安の波で崩壊しつつありブリタニアさえその波を制御できない。
愚かなストルテンベルグ(またもや彼)はウクライナの敗北はNATOにとっての(もう一つの)敗北だと宣言した。実際無用なNATOはとうの昔に敗北しているのだがストルテンベルグは余りに愚かで、不吉な前兆を感じて、今失業中の元アメリカ奴隷アフガニスタン人やイラク人通訳の行列に入る才覚がない。アメリカとNATO属国は今同じ道を引き返さなければならない。「ウオッカ飲みの降伏猿ウクライナ人に我々は裏切られた(スラブの下等人間に一体何が期待できるだろう?)がポーランド国境で残忍なロシアの獣を止めるのに我々は勝利し史上最大の勝利を勝ち取った。任務は完遂した」。それでことは足りるだろう。アメリカと属国は面目を保てないが連中はPRだけ気にかけているので少なくとも面目を保つふりはできる。ゼレンスキーを非難することで。連中は彼を都合良く暗殺させることが可能で、過去数年にわたり現場の背後で何が本当に起きていたか(彼はあまりに多く知っている)彼は真実を語らず「過激論者」のせいにして彼を新たなユダヤ人殉教者に加えるのだ。私がゼレンスキーだったら今日テルアビブに立つ。ウクライナに飛行機は残っているだろうか?
記事原文のurl:https://thesaker.is/about-saving-face-some-advice-to-volodymyr-zelensky/
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詩の翻訳はФ.И.チュッチェフ政治詩試訳(11)(大矢温教授)を使わせていただいた。
今もホワイトハウスにいるのだろうか? 兵器を爆買いし醜の御楯となる決意の御仁も来年訪問。国民を砲弾の餌食にする代償の訪問。
属国は、防衛政策も、経済政策も、産業政策も、全て宗主国の許可を得て行うのだろう。
George Galloway氏もヨーロッパ傀儡政治家連中も自国民を犠牲に宗主国に奉仕と指摘。いづこも同じ冬の夕暮れ
ZELENSKY WOOS BIDEN: MOATS Ep 198 with George Galloway 2:09:25
デモクラシータイムス
<黒田のウソ・岸田の策謀>【山田厚史の週ナカ生ニュース】 1:31:15
「日本の安全保障政策が大転換!『軍事力偏重の罠』に陥る日本政府! 東アジア共同体研究所は須川清司上級研究員へ岩上安身がインタビュー!」
<本日の岩上安身によるインタビュー>本日午後6時半より、「日本の安全保障政策が大転換!『軍事力偏重の罠』に陥る日本政府! 今、日本に求められるのは『外交・安全保障革命』!」と題して、岩上安身による東アジア共同体研究所 須川清司上級研究員インタビュー 第1回を、冒頭のみフルオープンでお送りします! ぜひ御覧ください。
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