これまでのマスクのTwitter言論自由化の動きは感心できない
2022年11月21日
ケイトリン・ジョンストン
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イーロン・マスクのTwitter買収が4月に最初に発表された時、もし帝国がこの買収が帝国の情報権益に対する脅威になると考えたら買収はおそらく成立するまいと私は言った。マスクがプラットホームで実行する検閲プロトコル減少は、おそらく権力者連中にとって相違を生じさせる類いのことではなく、ただ気が抜けた党派文化戦争たわ言を拡大するだけだろうと私は言った。
マスクによる買収以来これまでのところ、これは事実に思われる。
最近Twitterはドナルド・トランプ、カニエ・ウェスト、ジョーダン・ピーターソン、プロジェクト・ベリタス、キャシー・グリフィンやバビロン・ビのアカウントを復活させた。これはマスクがTwitterを人々が考えを議論するための「デジタル広場」にするという彼が言った意図を今日までに実行したわずかな例だ。
それは十分ではない。少数の有名人々の禁止を解除すると多くの見出しやオンラインおしゃベりが現れて、あなたが本当に何かしているように見えさせるだろうが結局あなたがした全てといえば一握りのTwitterアカウントを回復させただけだ。あなたはプラットホーム上の発言規制を縮小すするために有意義なことは何もしなかった。
既にElon信者が、わずか数週間しかたっておらず、私は彼にもっと多くの時間を与える必要があると躍起になって殺到するの人々の声が聞こえるが連中はテスラ電池でもなめて入れば良いのだ。この億万長者に関し疑わしきは罰せずで解釈し、彼がこの時点でほとんど十分していないと指摘するのことを思いとどまっても誰も何も得るものはない。今こそ批判して圧力をかけ始めるべき時だ。
現在Twitterはマスクは次にどの有名人の禁止解除すべきかに関する議論に満ちているが、彼らは完全に的外れだ。一握りの名士を復帰させても普通の人々の表現の自由には有意義な影響を与えない。
トランプとカニエのTweetを再び見られるのを私は意に介さない。私は人々がプラットホームに出入り禁止されるのが気になる。ロシア戦争犯罪という欧米の主張を問題にしたり、ウクライナ戦争に関し公式に認められていない意見を発言したりすることに対して。全員に影響を与えるワクチンとCovid政策を問題にすることに対し人々が依然追放されているのを私は懸念する。私はアメリカが好ましく思っていない政府のメディアが検閲され抑圧され、記者たちがアメリカを支持する国々のメディア要員には決してされない「国家当局メディア」というレッテルを貼られることを私は懸念する。私はアカウント大量粛正が事実上常にアメリカに標的に定められた国々の人々に向けられているのを私は懸念する。
言論の自由が何よりも重要なのは、人が言いたいことを言うことが可能だと気分が良く思われるからではなく、権力者連中を自由に批判するのが可能なことは権力に対する重要な抑止になるためだ。名士連中にトランスジェンダーの人々や他の人々についてが言いたいことを言わせるのは「私が言いたいことを言えるのは気分が良い」の変種に過ぎない。権力を抑制する言論の自由の増加を我々は目にしていない。
実際、正式に許可されない発言のTweetを検閲するためアルゴリズムでシャドウバンを使うとマスクが誓うのを我々は目にしている。
金曜日に「新しいTwitter政策は言論の自由だが、リーチの自由ではない」とマスクがにTwitterで書いた。「否定的/ヘイトTweetは最大限に抑制され、資格を失うのでTwitterには広告や他の収入はない。人々が特に探し求めなければ、そういうTweetは見つからないだろう、それは他のインターネットと違わない。」
「否定的」Tweetで何を意味するかマスクは決して明白にしなかった。それはもしかすると誰でも思いつけるのと同じぐらい曖昧で主観的な定義で、明確化しない限り、それは確実に乱用とやりすぎを招くだろう。
「リーチの自由ではなく言論の自由」も長い間インターネット検閲の擁護者に使われた愚かなスローガンだ。それは基本的に人々は言いたいことを言えることを意味するが、承認された発言でなければその発言を誰も決して聞けないのだ。それはもちろん全く言論の自由ではない。それはまるで「あなたには言論の自由がある! あなたは防音室で一人で発言する限り何であれ言いたいことを言える。」と言うようなものだ。
我々が前に論じたように、人々が気付かないようなずっと微妙な方法で行われるために大規模に実行できるので、アルゴリズムによる検閲は公然の検閲より実際一層有害だ。これは今まで発言に対しTwitterより遙かに制約が多いFacebookやYouTubeなどのプラットホームに受け入れられているのと同じ形の検閲だ。
だから私から見ればマスクは言論の自由テスト落第だ。Twitter上で言論は実際に意味ある形で少しもより自由になっておらず、あらゆる外観から見て、これまでに存在した最も強力な帝国のための言説支配手段として依然機能している。
そしてそれは手がつけられないほどアメリカ軍産複合体と織り交ざった億万長者の国防総省請負業者に人々が期待できるのは、そんなものだ。既存権力構造に協力しなければ人々は億万長者にはなれず、心底から帝国に忠実でなければ、彼らは決して重要な言説支配インフラを管理する立場になれないのだ。
映画と漫画雑誌でしか億万長者は助けには来ない。イーロン・マスクは『アイアンマン』のトニー・スタークや『バットマン』のブルース・ウェインより苦境を切り抜ける可能性は高くない。ハリウッドが我々を英雄を探すよう訓練しているので人々は彼を英雄だと信じているが、ハリウッドは我々に自身以外に英雄を捜させておくためそうしているだけだ。
もし我々が億万長者や政治家や名士に事態をより良くするのを期待し続けるなら我々は決して健全な世界を手に入れられるまい。それは我々自身が作らなければならない。我々がより早くその現実を認識すれは、それだけ我々人類が地平線に迫りくる実存的危機から生き残る上で持てる可能性が高くなる。
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