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2022年11月30日 (水)

報道の自由を攻撃しながら世界の報道の自由を懸念するアメリカ当局

2022年11月24日
ケイトリン・ジョンストン

この記事を英語音声で聞く。

 真実を語ったかどでジャーナリストを公然と投獄する支配者が、独裁政権を阻止する必要性を独善的に偉そうに語る世界で暮らすのに私は決して慣れられない。

 報道の自由を主張する諸団体がウクライナで戦うべく徴兵されかねないと懸念しているロシアにこの調査ジャーナリスト、ボロト・テミロフを強制送還するキルギス共和国の決定に関してアメリカ国務省報道官で元CIAのネッド・プライスが非難がましいTwitterメッセージを書いた。

 「ジャーナリストのボロト・テミロフをキルギス共和国から強制送還する決定に失望している」とプライスは言った。「ジャーナリストは、その仕事をしたという理由で決して罰せられるべきではない。キルギス共和国は活気に溢れた市民社会で知られていたのに表現の自由を抑える試みは評判を汚す。」

 これは誰が言っても完全に正当な発言のはずだ。あなたや私がそう言えば完全に正当だ。だがネッドが言うのは正当ではない。

 

 アメリカの戦争犯罪を暴露したことに対し最高175年彼を投獄するのを狙って、イギリスからオーストラリア人ジャーナリストを引き渡させようとしているまさに同じ政府だ。プライスは「ジャーナリストはその仕事をしたという理由で決して罰せられるべきではない」と言うが、それはまさに彼が代表する政府が既にアメリカ引き渡し茶番を待ちながらベルマーシュ刑務所で3年半過ごしているジュリアン・アサンジにしていることなのだ。これは恣意的拘留だと国連パネルが裁定したロンドンのエクアドル大使館で引き渡しと戦って彼が過ごした7年に加えてだ。

 国連の拷問に関する特別報告者は、彼を投獄しようと企んで同盟している政府によってアサンジは心理的拷問をされていると判断した。多数の医者が彼の迫害は危険な医療上の怠慢と判断している。それなのに彼は世界で最も強力な政府の悪名高い過酷な刑務所に閉じ込められ、彼は公共の利益のための情報公開弁護が認められない 見せしめ裁判に直面するだろう。

 全てこれまでに存在した最強力な帝国が、それに関して不都合な真実を暴露することに対し世界のどこからでもジャーナリスト引き渡しを可能にする判例を確立するためだ。だがネットよ本当か?「ジャーナリストはその仕事をしたという理由で決して罰せられるべきではない」

 

 今月早々アントニー・ブリンケン国務長官は「ジャーナリストへの犯罪不処罰をなくす国際デー」に自己認識の痕跡皆無のTweetを書いた

 「報道機関の人々はその仕事をしたかどで脅迫されたり、嫌がらせをされたり、攻撃されたり、逮捕されたり、殺されたりすべきではない」とブリンケンは言った。「ジャーナリストへの犯罪不処罰をなくす国際デーに、自由出版の権利とジャーナリストの安全を守り推進し続けることを我々は誓う。」

 二週間後、バイデン政権は衝撃的にも、アメリカを本拠としたジャーナリスト、ジャマル・カショギの忌まわしい暗殺に関しサウジアラビア皇太子モハンメッド・ビン・サルマンに訴訟免責特権を与えた。それにより報道機関に対する恥知らずな攻撃に対して暴君的支配者の責任を問うあらゆる試みをとうとう完全に閉め出したのだ。

 「報道機関の人々はその仕事をしたかどで脅迫されたり、嫌がらせをされたり、攻撃されたり、逮捕されたり、殺されたりすべきではない」

 二週間。

 

 我々は真実や自由を気にかけない暴君的で偽善の奇人連中に支配されている。連中は権力と、それを手に入れるため何が利用できるかだけを気にかける。連中が支援する唯一の報道機関は、迫害を政治的に活用できる連中、最近アメリカ諜報関係高官が間違うことは「想像できない」と言った悪名高いAP編集者のようなプロパガンダを売り込むのに使える連中を好むのだ。

 偽善を指摘するのが重要なのは偽善自体が特にひどいものだからではなく、本当は偽善者は自分がそうだと主張する立場になく、高く評価すると主張するものを高く評価していない事実に注意を当てるためだ。欧米帝国支配者は世界覇権の狙いを推進するのに好ましくない外国政府を妨害嫌するのに使える限り報道の自由を気にかける。それ以上の関心は皆無だ。

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記事原文のurl:https://caitlinjohnstone.com/2022/11/24/us-officials-concern-troll-about-world-press-freedoms-while-assaulting-them/

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