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2022年10月13日 (木)

今や全面テロ戦争に針路を定めた欧米

2022年10月9日
The Saker

 最初に、クリミア大橋で起きた爆発を写したTwitter(出典はここ) で見つけた映像をご覧頂きたい。


 私が読んだものからすると爆発物を満載したトラックが爆発し付近の車の中にいた三人が死亡した。更に炎は橋を渡っていた列車を襲った。この列車は燃料を満載していた。橋修理部隊が見事な速さで対応したおかげで、わずか9輌で止まり短距離線路に限定された。

 映像を見ると、橋はがれきと化したと思いがちだ。実際は鉄道と道路の両方が24時間以内に(大型トラックを除いて)通行が再開された。言い換えれば、これは“屈辱的だが、危険ではない”出来事だ(обидно но не опасно).

だが、それは益々誤った考えになりつつある。今回は極めて危険だ。

  • 欧米のご主人連中にそうしろと言われない限りキーウ政権には技術的にも政治的にも, そのような攻撃を実行する手段皆無なのは自明の理だ。
  • NS1/NS2攻撃すぐ後に続くこのような攻撃は、欧米が今や全面テロ戦争に針路を設定したのは疑う余地がないことを示している
  • ウクライナでのNATO軍のあらゆる、いわゆる“勝利”の現実は連中はわずかな村や町を奪還したに過ぎずロシアは地域全体を解放し併合したのだから、これは筋が通っている。
  • しかもロシアは、それを常に人数的に不利ながら実現したのだ。
  • しかもは戦死率 10:1だ
  • 換言すれば、欧米のテロへの“方向転換”は軍事的、経済的、政治的敗北の自白だ

 これは決して驚くべきことではなく、欧米は*常に* 主権政府にテロを使うが、それでもこれはロシアにとって非常に悪影響がある展開だ。

 早い話、警官/警備員よりも常に遥かに多くの標的があるのだ。

 更に、テロは常に攻撃の時と場所を選べるのだ。

 これまでの所、ロシア国内でのウクライナ・ナチス工作は極めてわずかな目に見える効果しかもたらしていない。ドゥーギナ暗殺で彼女は殉教者となり、NS1/NS2攻撃は実際ドイツとEUしか傷つけず、クリミア大橋での爆発は、これが戦術核兵器を使用する以外、破壊するのが極端に困難な標的であることが明らかになった。

 我々全員ベスランの中学校、モスクワのドブロフカ劇場、ブジョンノフスク病院、ドモジェドヴォ国際空港やサンクトペテルブルグ地下鉄テロ攻撃を想起する必要がある。いわゆる“テロ集団”による行為全て欧米特殊機関が実行した(しかも今もしている) 。

 このような国家ぐるみテロ攻撃を挫折させる方法は基本的に二つしかない。

  1. いわゆるテロ集団に潜入したり彼らを動かす欧米“母体機関”に潜入する。
  2. 一般大衆を“厳戒警戒”態勢をとるよう説得する。

 基本的に、ロシア社会全体が落ち着きながら同時に警戒を強化する“精神的戦時体制”をとる必要がある。ロシアはバンデラ派ナチスだけでなく、9/11やMH17 (やその他色々!)を実行した連中にも攻撃されており、彼らは爆破、暗殺、破壊工作を含むあらゆる対イランテロ作戦を始めた連中なのだ。

 更にエスカレーションという問題がある。クリミア大橋に対する攻撃は明らかな戦争行為だ。

 もちろんアメリカ人パスポートが都合よく水面に浮かんでいるのが見つかったわけではないので、ロシアの反撃はあからさまな軍事報復攻撃ではないはずだ。だが何かがまもなく起きるだろうと私は予想している。ウクライナ国内での可能性が高いが、おそらく欧米の人員/assets/施設。

 結論、アメリカでの選挙まで事態はは一層悪化するだろうと私は予想している。共和党が勝利すれば正気が優位になるだろうと期待しているわけではないが“ほんのわずかでも”“皆無”よりはましだ。

 当面ロシアを何らかの惨事が見舞うたびに欧米指導者連中が感じる集団オーガズムを見るたびに私は衝撃を受ける。率直に言って彼らが我々を憎悪する事実は驚かない。私が大いに驚くのはこれら大歓声が実に悪びれず憎悪に満ち“高慢な”ことだ。私はわからない。

 連中は鏡を見る時、自分の目の中に憎しみに満ちた歓喜を見るのだろうか? 連中がダリア・ドゥーギナの写真を見た時“ああ! プーチンに一点勝った!”という風に感じるのだろうか? オランダのいかさま裁判が、MH17便を撃墜したのはロシア(あるいはルガンスク・ドネツク人民共和国)だと判決した際、正義が通り罪人は罰せられたと連中は感じたのだろうか?

 連中が何を見たり見なかったりしているか問うのは愚問ではと恐れるが、ちなみにプーチンは最近の演説で「これらヨーロッパ人エリートは全て理解しているのでしょう? 理解していますが彼らは他人の利益に奉仕するのを好んでいるのです。」とこれに答えた。

 彼らはわかっていないのでなく気にしないのだ。全く。気にしたこと皆無だ。

 一つの疑問で終えよう。上記はヨーロッパ支配階級にのみにあてはまるのか、それともEUに暮らす大半の人々にもあてはまるのか?

 ロシアで次の大量殺人が起きたら(それがテロの脅威の本質なのだから遅かれ早かれ起きる)善意で高貴なヨーロッパ人はどうするだろう? 彼らは大喜びしてウクライナ国旗をより強く振るのだろうか、それとも全く気にかけないのだろうか?

 特にロシア人にとって答えは明白だ.

 アンドレイ

記事原文のurl:http://thesaker.is/west-has-now-set-a-course-on-total-terrorist-warfare/
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 この話題をめぐるBrian Berliac, Gonzalo LiraとAlex Christoforouの鼎談 長い。

The Roundtable #26: The Bridge Bombing & The State of Play  3:19:12

 ノルドストリーム破壊工作でガスを絶たれたドイツが悲惨なのに日本が無事なわけがない。輸出規制
 正論が統一協会党に処罰される村上処分 経済安保で半導体製造装置輸出規制

 デモクラシータイムス

20時〜 生配信【山田厚史の週ナカ生ニュース】 1:32:00

 New Eastern Outlookにも規制法の最新記事がある。

Chips and Science Act passed in the US

 Al Jazeera番組にも。

What’s behind US export controls on technology to China? | Inside Story 25:00

 元外交官の浅井基文氏のブログ 21世紀の日本と国際社会

新段階に入ったロシア・ウクライナ戦争

 耕助のブログ

No. 1585 マイケル・ハドソン: 西側の支配から逃れるためのロードマップ

 日刊IWJガイド

「クリミア橋(ケルチ海峡大橋)爆破のコンセプトは4月の段階で英国情報部が立案していた! 他方、ロシア連邦保安庁がテロ首謀者を発表!」

<岩上安身のインタビュー決定のお知らせ>10月14日午後6時半より、新著『自民党の統一教会汚染 追跡3000日』も好評、統一教会問題を追う、気鋭のジャーナリスト・自称「野良ジャーナリスト」鈴木エイト氏インタビュー第2弾!

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