ブルームバーグ:我々は他ならぬ核戦争へのエスカレーションの道をたどっている ジェフリー・D・サックス
2022年10月7日
Jeffrey D. Sachsウェブサイト
Real Clear Politicsの筆記編集
ジェフリー・サックス:私は平和を支持するという理由でThe Atlantic誌で非難されました。自白しますが私は平和を支持しています。他ならぬ核戦争へのエスカレーションの道をたどっているのが私は非常に心配です。
ロシアはこの戦争はロシアの安全保障上の利益の核心と思っています。ウクライナがロシアを敗北させるのを支援するためアメリカは何でもすると主張しています。ロシアはこれをアメリカとの代理戦争と見なしています。人がこれについてどう考えるにせよ、これは異例の危険なエスカレーションの道です。それで私は非常に恐れています。
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世界の多くが恐れおののきながらこれらの出来事を見ており、世界の多くはNATO拡大が好きではなく、それがこの中核にあると解釈しています。彼らはアメリカとロシア間の妥協を望んでいます。
基本的に国連での次々の投票で、制裁や公然の非難や他の行動に賛成投票をしていたのは欧米諸国でした。一方世界は、確かに人口で計算した世界の大部分は傍観しています。彼らはこれをロシアとアメリカ間の恐ろしい衝突と見なしているのです。我々のメディアはロシアによるウクライナへのいわれのない攻撃として説明しますが彼らはそうは見ていません。
アメリカで誰もが「それなら一体何だ?」と思っています。しかし、それは我々のメディアがそう報じているからです。この紛争はずっと昔に遡り、2022年2月24日に始まったのではありません。実際戦争は2022年ではなく2014年に始まり、それさえ先行事例がありました。
我々がそれを表現しているようには世界の大部分は見ていません。率直に言って世界の大半は今怯えています。
必要とあれば核兵器を使うと一方が言い、もう一方が「あなた方は我々を怖がらせることはできない。」と言うのを聞くのは信じ難いほどです。
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ヨーロッパは実に非常に急激に景気が悪化しています。生産高と生活水準の急落は物価騰貴の形で現れますが、主な事実はヨーロッパ経済がエネルギーの突然の断絶によって打撃を受けていることです。
それを決定的なものにするのがノルド・ストリーム・パイプライン破壊です(アメリカの行為、おそらくアメリカとポーランドだったと私は確信しています)。推測ですが。
ブルームバーグ司会者:ジェフ、我々はそこで止めなければいけません。あなたはなぜそれがアメリカの行為と思うのですか? あなたはどんな証拠を持っていますか?
ジェフリー・サックス:ええ、まず、この地域で通常グダンスクに本拠を置いている米軍ヘリコプターが旋回していたという直接のレーダー証拠があります。今年早々アメリカ[バイデン大統領]が「何らかの方法で我々がノルド・ストリームを終わらせる」と恫喝しました。
ブリンケン国務大臣お注目に値する発言もあります。先週金曜日の記者会見で「これは途方もない好機だ」と彼は言いました。極めて重要な国際インフラに対する海賊行為について心配しているなら奇妙な言い分です。
私は一般的な言説には反するのを知っています。欧米ではこういうことを言うのは許されませんが、世界中の事実は、人々と話して見ると、彼らはアメリカがしたと思っています。我が国の新聞記者たちさえ、私に「もちろん」[アメリカがそれをした]と言いますが我々のメディアには載りません。
[メディアと政府に対する信頼の欠如について]
最大の問題はアメリカとロシア間だけでなく、アメリカと中国間でも大きな地政学的対立があることです。ここでも途方もない量の挑発がアメリカ側から行われ、我々は今あらゆる安定感を破壊しています。当面ヨーロッパの多くが、アメリカは彼らの友好国で維持する必要があると言いますが、政治的に何が起きるか注目しています。ヨーロッパは大変動しています。様々な国々で。我々は大変な混迷期に入っています。今アメリカも不安定です。我々は反乱の中にあり、まだ終わっていません。
それで我々は何十年間で最も不安定な地政学時代に入っています。我々は40年間で最初のハイパーインフレに入っています。しかも我々は60年間で初の核戦争の瀬戸際エスカレーションに入りつつあります。60年前のまさに今月キューバミサイル危機がありました。今はキューバ・ミサイル危機以来最も危険な瞬間です。
それは異常な過負荷ですが、これを抑えたり沈静化させたりする試みを我々は見ていません。毎日がエスカレーションです。我々は相手を打ち負かすつもりだ。我々には権利がある。我々は望むものを守るため立ち上がれる。我々はペロシ下院議長を台湾に行かせる。我々は莫大な混迷のさ中、それほど多くの挑発をしているのです!
記事原文のurl:https://www.jeffsachs.org/interviewsandmedia/wc5p5k2cbndm2xaerfghe2ncndj849
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下記番組の本人発言部分のみの書き起こしゆえ、下記の番組全体をご覧いただいてからお読みいただくのが良いかもしれない。
"We are on a path of escalation to nuclear war, nothing less" - Jeffrey D. Sachs
The GrayzoneでMax BlumenthalとAaron MatéがJeffrey Sachsと語っている。
Jeffrey Sachs: end Ukraine proxy war or face "armageddon" 26:25
ドイツはロシアのミサイル攻撃に応じて対ミサイル防空システムをウクライナに送ると決定したという。
The Jimmy Dore Show
The New AtlasというBrian Berletic氏の番組があることに気がついた。Strategic Coutlure Foundationでも彼の記事を拝読している。
クリミア大橋爆破でウクライナ国民は大喜びしているという。
Russia Responds: Missile Strikes Across Ukraine & What May Follow Next
ハフィントン・ポストには爆破を祝うウクライナ記念切手発行の記事がある。
「プーチン戦争の論理」下斗米 伸夫著を読み終えた。こういう人を大本営広報部は決して出演させない。
トゥルシートゥルシー・ギャバードが民主党から抜けた。本人youtube説明に驚いた。Newsweek記事。
Tulsi Gabbard Leaves Democratic Party: 'Elitist Cabal of Warmongers'
今朝の孫崎享氏メルマガ題名
NYT「ウクライナへの攻撃で、プーチンは強硬派に彼らが望むものを与える。兆候は、プーチン氏が戦争のより広範なエスカレーションに備えてる事を示す。」ミサイルで首都攻撃を大々的に行う選択はあった。軍は当然要求。プーチンは避けてた。今、軍主張へ譲歩か。
「恐れていた報復のエスカレーション! ロシアがクリミア橋爆破の報復! 月曜の朝8時、ウクライナ全土を砲撃、死傷者多数!」
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