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2022年9月 8日 (木)

民主党は強暴な過激派だ

2022年9月2日
ケイトリン・ジョンストン

この記事を英語音声で聞く。

 共和党員は、彼らの党でトランプに同調する派閥を「過激派」と呼ぶホワイトハウス発言に憤慨している、彼らは大多数のアメリカ人と意見が違うから、MAGA共和党は過激派なのだと言ってカリーヌ・ジャン=ピエール報道官が木曜に擁護した

 「大多数のアメリカ人と一致しない人は過激派だ。それは過激な考え方だ」とジャン=ピエールは言った。

  自分たちは過激派ではないと思っている共和党員や、MAGA共和党員は一般共和党員とは有意な差があると思っている誰であれ、MAGA共和党員より過激派ではないと思っている民主党員や、アメリカで多数派の政治的合意に同意しないなら、その人は過激派だと主張するジャン=ピエールに至るまで、この論争のあらゆる連中がこっけいだ。

 

 我々の世界で、最多数の人々に、最も多くの暴力やテロや専制政治をしているのは一体誰かよく見れば、過激派ネオ・ナチ集団や、強暴なジハード戦士や共産主義者や無政府主義者や環境保護主義者や不本意や禁欲主義者のいずれでもなく、遙かに最悪の違反者は、アメリカに中央集権化した帝国の超党派的政治合意なのは、数からして明らかだ。

 他のどの大国も、何百万人もの人々を侵略戦争で殺して21世紀を過ごしてはいない。他のどの大国も、何百もの軍事基地で地球を包囲し、服従しない政府を破壊すべく絶えず動いてはいない。他のどの大国も、経済制裁や、軍事封鎖あからさまな盗みで、全人口を餓死させようとはしてはいない。他のどの大国も、外国選挙に、同じぐらい干渉してはいない。他のどの大国も、戦争や、秘密活動、無人機攻撃、代理紛争やクーデター画策や蜂起で、世界中の国民を威嚇してはいない。他のどの大国も、自分の権益を維持すべく、世界を脅すため、軍事的、経済的、外交的、メディア支配を使ってはいない。

 民主党と共和党が支持する多数派の考え方が主流である唯一の理由は、極めて膨大な量の言説支配で、そうした合意をでっちあげているためだ。寡頭政治帝国のソーシャル・エンジニアが、アメリカ人が資本主義、汚職、軍国主義や殺人に、必ず同意するよう、膨大な資産を注いでいる事実こそが、そうした見解が「穏健派」というレッテルを貼られるほど主流、あるいは「中道派」でいる唯一の理由だ。

 人々は「過激派」という単語を聞くと、ISISのような集団やクー・クラックス・クランを考える傾向があるが、定義上、過激派というのは、政治的、宗教的な信念が、過激あるいは非合法なことをするように仕向ける人々に過ぎない。アメリカ帝国は、連続的に過激で非合法なことをしなければ崩壊する。ニュース・メディアが、我々に心配するよう言う過激派イデオロギーのいずれによるものも、アメリカによる死者数と比べ遙かに小さく見える理由だ。そして、それは完全に共和党と民主党両党に支えられている。

 本質的に無限の可能性がある中から最新例を選ぶべく、トランプ政権中に米軍が主催する催しでネオ・ナチに賞を与えたら著名MAGA評論家の反応はどうだったか想像願いたい。民主党と、提携するメディアとが、このような催しに、どう対応するか想像願いたい。

 皆様は想像できるだろうか? 皆様は心の耳で金切り声が聞こえるだろうか? 結構。それが数日前ディズニーワールドで国防総省の年次軍人パラリンピックであるウォリアー・ゲームで、まさに起きたことだ。バイデン政権で、リベラル評論家とウクライナ・ナチスだったというだけの違いだ。

 

 「ジョン・スチュワートと国防総省、ディズニーワールドでウクライナ・ナチを表彰」という題の新記事で、Grayzoneのアレックス・ルービンスタインが、Tシャツを着て、片腕に怪しい赤い袖をつけたウクライナのネオ・ナチアゾフ大隊メンバーに、元デイリー・ショーのスターが賞を手渡しているのを示し、もう一枚の写真で、このアゾフ・メンバーの同じ腕のナチ・シンボル入れ墨を示している。ルービンスタインは、これがミュージシャンのダリウス・ラッカーも参加した催しで、唯一のナチ関連ウクライナ人ではなかった証拠を発表している。

 私は、ひょっとすると起き得る、最もリベラルなことを見たと考え続けているが、2022年、私が間違っていることを証明し続ける。ディズニーワールドでの国防総省の催しで、ウクライナ・ナチスに栄誉を与えるリベラルなコメディアンを皆様がどう言い逃れるか私は想像に苦労しているが、彼らは間もなく方法を見いだすと私は確信している。

 戦闘員がナチ記章なしでは写真撮影できないように思えるウクライナで、世界を脅かす代理戦争を行って、バイデンは殺人アメリカ帝国の権益を推進している。ウクライナでの現在の代理戦争をもたらしたロシアとの瀬戸際外交を強化したのに加えて、イエメン、ベネズエラ、イランやシリアのような国に死と飢餓を与えて、トランプはアメリカ帝国の権益を推進した。バイデン政権は、背景音楽が違うトランプ政権だ。トランプ政権は背景音楽が違うオバマ政権だった。彼ら全員強暴な過激派だ。誰も他より優れていない。連中の誰であれ支持する人々同様、彼ら全員、地球上最も殺人的で下劣な組織の権益に奉仕しているのだ。

 民主党が共和党を過激派と呼ぶのは、ISISがアルカイダを過激派と呼ぶようなもので、唯一の違いは、共和党と民主党の方が死者数が遙かに多いことだ。

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記事原文のurl:https://caitlinjohnstone.com/2022/09/02/democrats-are-violent-extremists/

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 The Jimmy Dore Showも同じ話題を扱っている。

Jon Stewart Presents Medal To Ukrainian Nazi At Disney World 13:42

 プラハのデモの写真を見てプラハの春を思い出した。ドウプチェク氏らが始めた人間の顔をした社会主義は、ワルシャワ条約軍で侵攻したソ連指導部の力で潰された。それにもめげず、チャスラフスカやハベルは抵抗姿勢を貫徹した。結局、ソ連崩壊に至り彼らは名誉回復する。今はその逆。ウクライナ戦争をアメリカ・NATOの駒となって支持するのではなく「対ロシア戦争支援を止め、ガスを輸入せよ」。今回はプラハの晩夏あるいは秋。最近YouTubeで『わが祖国』や『スラブ舞曲』を聴いている。

 最近、テレビでのカルト追求下火になっているのだろうか? 彼女の今回の記事で思ったが、宗主国こそ、我々にとって最大のカルト。統一教会は、洗脳してインチキな壺を高額でうりつけたり献金を強要し家庭を崩壊させる。壺はただのガラクタで、持っていても、その家族以外に害はない。ところが宗主国、戦後一貫して、膨大な軍隊を配備し、兵器を山のように押しつける。ミサイルは、ロシアや北朝鮮や中国から見れば、危険な飛び道具だ。敵対国だと警戒して当然。しかも、その金額たるや、統一教会のぼったくりとは比較にならない。大本営広報部は、日米同盟(ただの隷属命令)を至高のものとして扱うだけ。統一教会は、家庭から金をしぼりとって、北朝鮮にも寄付しているが、永続的に戦争をしているわけではない。統一教会だけでなく、統一国こそ超巨大カルトでは?

 今朝の孫崎享氏メルマガ題名 あの政治家の話題

 リズ・トラス英国新首相、就任前世論調査「英国人の 12% だけが、トラスが偉大な、又は良い首相になると期待、半数 (52%) が彼女がひどい首相になると予想」。彼女は変遷。左派自由民主党員→保守党。英国のEU問題では残留派→離脱派。

 UIチャンネル こういうお話、大本営広報部では決して聞けない。

ウクライナ戦争はなぜ終わらないのか?ロシアの真意とは⁉︎ 東郷和彦(静岡県立大学グローバル地域センター客員教授)×鳩山友紀夫 1:30:50

 日刊IWJガイド

「『ウクライナでの代理戦争』よりもロシアからのガス供給を! 欧州各地から続々上がる民衆の声!/岩上安身は本日、須川清司氏にインタビュー!」

<本日の岩上安身によるインタビュー>「ウクライナ紛争を『教訓』とする日本の防衛力整備(1)『敵基地攻撃能力』の保有は愚策!『穴だらけの専守防衛』を鍛えなおすべき!」岩上安身による東アジア共同体研究所・須川清司上級研究員インタビューを、冒頭のみフルオープンで公開します!

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