大変恐縮だが、バイデンの*どの*外交政策??
2022年9月27日
ケイトリン・ジョンストン
❖
全てのアメリカ戦争を終始支持しているニューヨーク・タイムズが「バイデンの慎重な外交政策が我々を危うくしている」という題のネオコン・シンクタンク論説を発表した。
これは台湾を攻撃すれば中華人民共和国と戦争すると終始誓い、その政権が承知の上で挑発し、そこからの出口戦略がない世界を脅かすウクライナでの代理戦争に何十億ドルも注いでいるアメリカのジョセフ・バイデン大統領の話だ。この政権が二正面戦線の世界紛争に向かって加速しており、バイデンは実際、史上どの大統領より最も慎重でない外交政策を進めていると容易に主張可能だ。
「最近のウラジーミル・プーチンによる核恫喝と補充兵召集の後、自由世界の指導者がひるまないことに元気づけられる」「論旨はともあれ、多数の方法でプーチンの恫喝がウクライナへの支援を制限したと政権は表明した。」と補足して記事の筆者コリ・シャーキーが書いている。
核戦争の可能性がウクライナでのアメリカ代理戦争を制限してはならないかのように。アメリカ政府によるロシアとの核の瀬戸際外交ではなく、更に先に進むのを嫌がっていることこそ狂気の沙汰であるかのように。
“The gap between what the administration is claiming as their foreign policy objectives, and what it is actually willing to do, is a serious problem for American security, for Russia and beyond,” writes @KoriSchake. https://t.co/SX32lJKNgM
— New York Times Opinion (@nytopinion) September 26, 2022
中華人民共和国の台湾攻撃は中国とアメリカの熱い直接戦争を意味するとバイデンは言うが、このような戦争に勝つことを可能にするには米軍には遙かに多くの資金と遙かに大きな拡大が必要な事実をシャーキーは批判し、だから第三次世界大戦に飛びつく代わりに、確実にそれらをすべきだと言う。
「だが能力の実際のギャップは、アメリカは本当に台湾を守れるのかどうかという疑問を投げかける」とシャーキーは書いている。「船、太平洋の兵士数、飛行機やミサイル防衛は中国の能力に対しふさわしくない。アヴリール・ヘインズ国家情報長官は今から2030年までの台湾に対する脅威を「深刻」と評価したが、それでも2030年代半ばまでは防衛能力を改善する予算は調整されていない。より概括的に、バイデン政権はアメリカ軍に防衛誓約を十分実行できる資金を供給しておらず、大国にとって危険な状態だ。民主党支配下の議会は国防省概算要求に、去年290億ドル、今年450億ドルを加えたが、これはバイデン予算がどれほど不十分かの一つの目安だ。」
台湾を守るためアメリカ軍事予算を爆発させる切迫した必要性をシャーキーが論じる中、我々にシャーキーの雇用主アメリカン・エンタープライズ公共政策研究所(AEI)が、アメリカ政府に台湾を武装させるため労をいとわないよう促す記事を大量に作り出しながら、事実上の台湾大使館からひと財産をもらっているのを捕らえられたことをニューヨーク・タイムズは我々に伝えるのを怠っている。2013年の「アメリカン・エンタープライズ公共政策研究所の背後の秘密外国寄贈者」という題の記事で、AEIの申告ミスのおかげで、2009年、台北経済文化代表処がシンクタンクのトップ寄贈者の一人だったことが判明したとネイションのエリ・クリフトンは報じている。この書類整理ミスがなければ、我々は台湾論評でAEIの目につく利害衝突に関するこの重要情報を決して得なかっただろう。
AEIは、ジョン・ボルトン、ポール・ウォルフォウィッツなどのブッシュ時代のネオコンとクリストルとケイガン家の大規模な結びつきで、アメリカで最も有名なネオコン・シンクタンクの1つで、アメリカ外交政策で更に多くの戦争と軍国主義を推進する上で非常に積極的な役割を演じている。ディック・チェイニーが評議会委員で、マイク・ポンペオは、そこのCIA部長として一周年記念日を祝った。
ICYMI:
— CIA (@CIA) January 27, 2018
CIA Director Marks One-Year Anniversary in Public Address at American Enterprise Institutehttps://t.co/JAyPpDRBR5
実際文字通りのレイセオン武器弾薬にはならずに、シャーキー自身軍産複合体に実に親密に組み込まれている。彼女の履歴書は、国防総省での仕事、大学勤務、戦略調査国際研究所、彼女の流れへの、米国陸軍士官学校、国務省、マケイン-ペイリン大統領選挙運動、フーバー研究所、国際戦略研究所IISS、現在のAEIでの外国・防衛政策部長という職は回転ドア沼モンスター生活の完ぺきな図解だ。彼女の経歴全体が、軍隊による集団虐殺でより多くの人々が殺されるのに役立つためできる限りのことをしている女性の物語で、そうすることで富と威信の報酬を与えられているのだ。
そしてアメリカ軍国主義と帝国主義の敵には、発言の場を与えるのを首尾一貫して拒否している無比の影響力を持ったニュース・メディアであるニューヨーク・タイムズに、我々全員に、バイデン政権が非常識に無謀なタカ派ではなく、余りに「慎重」なことで我々を危険にさらしていると言うため場所を彼女が認められているのだ。
今世界で起きている最もばかげたことの一つは、アメリカに中央集権化した帝国の非常に影響力を持ったプロパガンダによる極端な攻勢で我々は毎日たたかれているのに、欧米にほとんど存在しないロシア・プロパガンダについて幻覚症状を起こすよう欧米人が常に訓練される手口だ。世界で最も有力な新聞が第三次世界大戦プロパガンダをする中、真実や透明度や平和を要求する声は片隅に追いやられ、沈黙させられ、仲間外れにされ、投獄される非常に病んだ社会で暮らしていることを皆様はご存じだ。
______________
私の記事は完全に読者の支持によるものなので、本記事を良いと思われたら共有し、Facebook、Twitter、Soundcloudあるいは、YouTubeをフォローするか、Ko-fiやPatreonやPaypalのチップ入れにいくらか投げ銭していただきたい。更に多く読みたいとご希望なら、私の本を購入可能だ。私が発表する記事を読めるようにする最善の方法は、私のウェブサイトか、Substackでメーリングリストを購読することで、そうすれば私が掲載する全てのものについて電子メールで通知が行く。人種差別サイト以外、どなたでも無料で、お好きなあらゆる方法で、この記事のどの部分でも(あるいは私が書いた他のあらゆる記事でも)再配布、使用、翻訳されるのを私は無条件に許可している。私が一体誰で、私がどういう立場で、この場で何をしようとしているのかなどについて、より詳細をお知りになりたい場合には、ここをクリック願いたい。全ての記事はアメリカ人の夫ティム・フォーリーとの共同執筆。
ビットコイン寄付:1Ac7PCQXoQoLA9Sh8fhAgiU3PHA2EX5Zm2
気に入っていただけただろうか? Patreonで、ケイトリン・ジョンストン支援のために、1秒時間をかけて頂きたい!
記事原文のurl:https://caitlinjohnstone.com/2022/09/27/im-sorry-bidens-what-foreign-policy/
----------
パイプラインを破壊しておいて、どこが慎重だろう?
あなたの判断はいつも正しかったという真っ赤なウソが通る社会では石が流れて木の葉が沈む。正論を言うと処分される。
「国賊」発言の村上氏処分も
デモクラシータイムス
<安倍国葬 軍国日本?>【山田厚史の週ナカ生ニュース】 1:36:45
台湾有事でどうなる沖縄・日本 米軍・自衛隊の展開【半田滋の眼 NO.65】22220927 44:45
植草一秀の『知られざる真実』
「『部分的動員令』で混乱するロシア国内! 六辻彰二氏は『ウクライナ東部を「手放さない」とのメッセージ』と分析!」
ノルドストリームで4ヶ所目のガス漏洩! 英『スカイニュース』は「英国の防衛関係者はスカイニュースに、水中爆発物を使用した計画的な攻撃である可能性が高いと語った」と報道! ロシア外務省は「漏洩は米国の諜報機関が管理する地域で発生」と主張!!
« ヨルダンのための戦いを強化するワシントン | トップページ | 宣戦布告を手渡されたドイツとEU »
「マスコミ」カテゴリの記事
- プロパガンダを管理するため存在している欧米ニュース・メディア(2023.05.23)
- スラヴァ(栄光)? いや栄光どころでなく、恥を知れウクライナ!(2023.05.17)
- 世界報道自由デーにアメリカの対アサンジ偽善で問い詰められた複数のアメリカ当局者(2023.05.11)
- 全てが偽物で愚かなため、今やアトランティック誌表紙イラストを描くボノ(2023.05.09)
- タッカー・カールソンとたもとを分かったフォックス・ニュース(2023.04.25)
「アメリカ軍・軍事産業」カテゴリの記事
- ウクライナへのF-16供与(2023.05.27)
- 日本と韓国を中国と戦争させたいと望んでいるアメリカ(2023.05.26)
- バイデン、F-16とクリミアを攻撃するアメリカ兵器のウクライナ供与を承認(2023.05.25)
- バフムート陥落-アルチョモフスク解放(2023.05.21)
- 広島原爆の記憶を冒涜するG7戦争挑発サミット(2023.05.21)
「Caitlin Johnstone」カテゴリの記事
- バイデン、F-16とクリミアを攻撃するアメリカ兵器のウクライナ供与を承認(2023.05.25)
- プロパガンダを管理するため存在している欧米ニュース・メディア(2023.05.23)
- 欧米の極めて複雑な中国分析の世界を理解する(2023.05.19)
- 世界報道自由デーにアメリカの対アサンジ偽善で問い詰められた複数のアメリカ当局者(2023.05.11)
- 全てが偽物で愚かなため、今やアトランティック誌表紙イラストを描くボノ(2023.05.09)
「ウクライナ」カテゴリの記事
- アジア太平洋地域にしっかり照準を合わせているNATO軍産複合体(2023.05.29)
- ウクライナへのF-16供与(2023.05.27)
- バイデン、F-16とクリミアを攻撃するアメリカ兵器のウクライナ供与を承認(2023.05.25)
- バフムート陥落-アルチョモフスク解放(2023.05.21)
- 広島原爆の記憶を冒涜するG7戦争挑発サミット(2023.05.21)
「バイデン政権」カテゴリの記事
- 広島原爆の記憶を冒涜するG7戦争挑発サミット(2023.05.21)
- バイデン政策でぼっかりあいたアメリカの深淵を瞥見(2023.05.12)
- 私の情報源はシーモア・ハーシュのノルド・ストリーム報告を裏付けている:物語体のマトリックスの端からのメモ(2023.02.14)
- ウクライナとアメリカ両国を破壊したバイデン(2023.01.13)
- ジョー・バイデンがドナルド・トランプを破ったのがうれしい理由(2022.12.27)
昔、日本の石油タンカーが、何者かにロケット攻撃を受けて炎上するという事件がありました。
その時、アメリカ帝国は、イラン機雷のせいにしようとしましたが、乗組員たちが、飛んでくるロケットを確認していました。
実際、直前に、イギリス軍の工作部隊が中東入りしていました。
現在の、ノルドストリームへの攻撃は、米英による、あまりにもあからさまな戦争挑発行為です。
狙いは、自国産の高価なシェールガスの販売でしょうか。
投稿: まだ ない | 2022年9月30日 (金) 20時52分