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2022年8月27日 (土)

ヌーランドの夢からヌーランドの悪夢へのヨーロッパ変容

2022年8月19日
BatiushkaによるSakerブログへの寄稿

 序論:カルパチア・ルーシ

 ヨーロッパの地理的中心は、たまたま丁度、1945年後のウクライナのラホヴォ(ウクライナ占領者の言語でラーヒフ)から15キロ(10マイル)にある。これはウクライナ東端、「ザカルパッチャ州」あるいは、ウクライナに中央集権化する連中によって、その区域に与えられた帝国主義名である「トランスカルパチア」州にある。実際、トランスカルパチア」ではなくカルパチア山脈の「向こう側」にあるのはキーウだ。

 ザカルパッチャは第二次世界大戦前は、同じくカルパチア・ルーシ、ルシニアと呼ばれるサブカルパチア・ルーシ、あるいは中世ラテン語、ルテニアの本体だった。そのより小さい部分が、レムキが暮らしていた南東ポーランドの隅と、東スロバキア東端にある。そこの人々は自身をルーシン、あるいはルスナクと呼び、三世代にわたるウクライナ言語帝国主義にもかかわらず、関連はあるが、標準ウクライナ語や方言とは別の言語で、遙かに古い、ルーシンを多くの人々が依然話している。今ウクライナとなっている場所初の正教キリスト教徒はここで暮らし、キーウを改宗するの支援した。

 2004年、村の葬儀のため(やはり、かつてはカルパチア・ルーシの一部だった)スロバキアの東端に私は行かなければならず、そこで年配の「ウクライナ人の」男に会った。実際、彼はルーシンだった。1950年代初期に彼は、ムルマンスク近くの赤軍に勤務していた間に、ソ連からノルウェーに逃げ、ウクライナ国境近く、東スロバキアで家族の近くで住むためそこから来なければならなかったのだ。この元兵士は、1917年に、オーストリア・ハンガリー帝国の一部で、更に、チェコスロバキアとなり、更に、ナチ・ハンガリの一部となり、それからソ連邦ウクライナに占領された場所で生まれた。彼が生まれた村は移動していなかった。政治家連中は移動していた。ルーシン人は国のない民族で、常にそうだった。

 ヌーランドの夢

 私がこの全てに言及したのは、ヨーロッパ生存のドラマが、西ヨーロッパのうぬぼれ錯覚にもかかわらず、地理的中心であるウクライナで、今ウクライナの別の地域で展開されているためだ。これはヨーロッパの中心から960キロ(600マイル)のウクライナにある四つの原子力発電所の一つがあるザポロジエ市の東だ。それはウクライナに必要な全電力の20%を供給し、ヨーロッパと世界最大の一つだ。2022年3月4日以来、ロシア支配下にある。

 これまで数日にわたり、この原発が砲撃され、一部の人々は、二度目のチェルノブイリ、あるいは、もっと酷いことになるのを恐れている。今、キーウ政権のウソにもかかわらず、西洋大衆(西洋政治家には一人もいないが)の一部の鈍才さえ、自身に砲弾を発射するのがロシアであるはずがないと悟っている。だからヨーロッパ最大の原子力発電所を砲撃し、ヨーロッパを核アルマゲドンに近づけているのはキーウに違いない。キーウは挑発し、ロシアのせいにしようとしているのだ。これはブチャ偽旗操作を百万倍したものだ。なぜ私がこれに言及するのか?

 それはアメリカ人のビクトリア・ヌーランド(実際は、ヌーデルマン)の父親がウクライナのユダヤ人だった(本名ブロンシュテインのトロツキーと同じ国籍)ためだ。ホワイトハウスに派遣されたヌーランドは、2014年の、民主的に選出されたウクライナ政府を暴力的な、50億ドルかけた打倒で征服ユダヤ人ウクライナ人のクーデターの黒幕だった。(ところで、ヌーランドは同じく東ヨーロッパのユダヤ伝統を持つ、もう一人のトロツキスト(=世界支配)ネオコン、ロバート・ケイガンと結婚している)。今、彼女の雄弁な、実に高度な教育を受けた言葉で、我々は正確にビクトリア・ヌーランドのヨーロッパのための夢が一体何か知っている。彼女にはヨーロッパなど、(非常に丁寧に言って)どうでも良いのだ。

 だから、上述の通り、今ヨーロッパのまさしく中心に位置する国にあるヨーロッパ最大の原子力発電所に落ちるアメリカが供給するキーウ砲弾で、彼女の夢は実現する。おそらく我々は、もし最悪のものが最悪になり、風が多かれ少なかれ真南に吹けば、ザポロジエの放射能は、チェルノブイリの放射能そうだったようには、放置されたヨーロッパには吹かないことをヌーランドに想起させるべきだ。その代わり、それは黒海を超えて、トルコ、東シリア、レバノンとイスラエルに運ばれて、本当のアルマゲドンになるだろう。ヌーランドは、どんな夢を見るか注意した方が良い。おそらく将来、彼女は汚い言葉遣いする前に、頭を働かせるべきだろう。

 ヌーランドのヨーロッパ危機

 良いニュースは、少なくとも一部のEU指導者が、とうとう正気に戻りつつあるかもしれないことだ。彼らはロシアのガス、石油、穀物と肥料をボイコットし、商品価格は急騰した。これから、わずか二カ月で、寒い気候が西欧で始まる。ヨーロッパの有権者は既に、既に公式に認められるより約四倍上昇し、10-15%の記録的高インフレ率で、速度さえ増して上がる燃料と食料品価格が非常に不満だ。意気地なしの西欧政治家が、アメリカの銃を背中に突きつけられて、ほぼ六カ月、声をそろえて詠唱していたように「ウクライナでの戦争」のせいで価格急騰しているのではないというのが事実だ。

 一部の世間知らずな西洋国民さえ、ウソを見破った。価格急騰は、対ロシア制裁と、主として自国政治家による、できれば何カ月、あるいは何年も長く戦争を継続するという決定のせいだと彼らは悟ったのだ。(欧米政治家は、ウクライナ戦争前の全ての困難を「covid」のせいにしたが、実際は困難は、本当はcovidのせいでなく、彼ら自身の破綻した封鎖、精神危機を起こすヒステリー反応、機能しないマスクと効果がないワクチンのためだったのに、原因と結果を混同し、同じウソをついた)。EUの中欧や東欧でも、価格は西ヨーロッパと全く同じだが、そこの給料は西ヨーロッパの5分の1に過ぎないから状況は特に深刻だ。

 今、キーウ軍は、ロシア遠征軍や、その技術、航空機、ミサイル、大砲やドローン、同盟国チェチェンに後方支援された自由ウクライナ軍(自由の闘士は、おそらく自身をそう呼ばないだろうが)に打ち破られている。アメリカのバイデン政権は、昨年8月、アフガニスタンから撤退したように、この8月、再度面目を失わないよう必死だが、それにもかかわらず、今西洋有権者の極限の圧力と、金融危機の危険から、一部のヨーロッパ政治家は、キーウの変化を考えている。

 これはアメリカが任命した現在のキーウのユダヤ人大統領、俳優ゼレンスキーの交替要員を見つけることを意味する。彼らの候補は、破壊されたキーウ軍トップ、ザルジニー大将のように思われる。彼らは既に名目上の100万人のうち230,000人を失ったから実際「二重破壊」以上だが。政治家ではなく、軍人として、キーウ政治家や欧米の操り人形師と異なり、ザルジニーは現実を把握しているように見える。彼は、もしウクライナが何らかの形で生き残りたいなら、アメリカが、いくら怒っては反対しようとも、交渉しなくてはならないことを悟らなければならない。

 未来と、ヌーランド抜きのヨーロッパ

 1990年に非常に繁栄していたソ連邦ウクライナは、人口5150万人だった。今人口は、わずか3000万人だ。一体どんな大惨事が起きたのだろう? 実に単純だ。腐敗した封建的オリガルヒとアメリカ政府によって、富がニューヨーク、ロンドンとテルアビブに吸い出され、30年、運営を失敗し、インフラが崩壊し、今やいくつかのアフリカ諸国より貧しく、未来がない国で、最大の輸出が、女性「ロシアの花嫁」実際は貧困から逃がれるウクライナ人花嫁という国で、一体誰が暮らしたり、子供を産んだりしたいと思うだろう? 何百万人もの経済難民が、イスラエルや、アメリカやと西ヨーロッパに逃げた。

 ウクライナは現実で、架空ではなく、2022年2月前の人口は3600万人と推計される。(ウクライナでは20年間公式国勢調査が行われなかった。結果は政府にとって余りに恥ずかしかっただろうから、この数字は精通している部内者の推計だ)。だが、2022年4月までに、その数は、2600万人、1990年の合計の、ほぼ半分にまで減少していた。世界中の一体どの国が、わずか30年で人口の半分を失っただろう? それは明らかにウクライナ人が30年間、支配者に完全に裏切られたことを示唆する。

 本当に、2022年2月24日の数週間以内に逃げた1000万人のウクライナ人(彼らの多くが逃げたが、直ちに入手できるEUパスポートを利用したに過ぎなかった。彼らの夢が実現したのだ)400万人が戻った。それでも、200万人がロシアに留まり、200万人以上がポーランドとドイツにいて、更にほぼ200万人が西ヨーロッパ全体に散在している。これは人口が3600万から、更に600万人減って、3000万になったことを意味する。下記は、将来ありうるシナリオの一つだ。(もし「難民」の誰かが戻れば、数字は、ここに示すものを上回るだろう)。2014年2月のウクライナ25州のうち

 新しいキーウ保護領(あるいは、別の名を使うだろうか?)は、ソ連邦ウクライナの11の中央と西部の州をとるかもしれない。スームィ、ポルタヴァ、キロヴォフラード、チェルニーヒウ、キーウ、チェルカースィ、ジトーミル、ヴィーンヌィツャ、リウネ、フメリヌィーツィクィイ、テルノーピリだ。人口:1120万。彼らはロシアに非武装化され、非ナチ化され、ルカシェンコがベラルーシ(=彼らを森に連行し銃殺)したように、腐敗したオリガルヒを取り扱うだろうザルジニー大将のような軍の独裁者に支配されるだろう。これは陸封国だろう。結果的に、それは、1990年のソ連邦ウクライナの4分の1、人口1000万人で「二倍のスロバキア」だ。

 ロシアはロシア語を話す東部と南部の9つの州をとるかもしれない:ルガンスク、ドネツク、ハルキウ、ドニエプロペトロフスク、ザポリージャ、ヘルソン、クリミア(2014年に、クリミア半島は、もちろん既にファシストからロシアに逃げた)ニコラエフ、オデッサ。人口:1420万

 ポーランドは、ロシアの許可を得て、西端の「ハプスブルグ」三州をとるかもしれない:ヴォルィーニ(ヴォルィーニ北部の少数はベラルーシ加入を望むかもしれないが)、リヴィウ、イヴァーノ=フランキーウシク。人口:320万。本物の、歴史的な、ポーランドに接する「ウクライナ」境界地帯を意味する言葉だから、これが唯一の本当のウクライナだ。明らかに、この本当のウクライナはNATOに支配されるポーランド共和国内で、ある種の自治を認められなければならず、この緩衝国はロシアの監督下で、完全に非武装化され、非ナチ化されなければならないだろう。

 ハンガリーは1つの州をとるかもしれない。ザカルパッチャだ。人口:85万。これは、本当に、多くの人々が既にハンガリー国籍をとったが、主にスラブ系の人々が国民投票で賛成することを定めている。この地域も、ハンガリー内である種の自治を認められなければならないだろう。

 ルーマニアは1つの州をとるかもしれない。チェルニウツィーだ。人口:60万。国民投票で、人々が賛成することを定めている。

 結論:ヌーランドの悪夢

 1944年6月、アメリカは大陸ヨーロッパ占領(1942年、200万人のアメリカ兵によるイギリス占領を始めていた)を始めた。アメリカによる占領は、第二次世界大戦が決して本当に終わらず、それゆえ非ナチ化もしないことを意味した。現地の残忍なドイツ人のナチズム西洋イデオロギーだけが終わり、ドイツ形式が根絶された後、政治的、経済的、ソフト・パワーを供給する、至る所で押し付けられる、遙かに狡猾で、微妙で、陰湿な、勝ち誇った英米のもの(ハリウッド;リーバイス;ディズニー;マクドナルド;レディー・ガガなど)は終わらなかった。実際、1945年に大半のドイツ・ナチが、一夜にして、英米方式に改宗した。だから、今日、第二次世界大戦を終わらせるということは、つまり、ヨーロッパを非アメリカ化し、非武装化し、非NATO化することを意味する。これはヨーロッパが自然な、地理的、社会的、政治的、経済的、歴史的な運命を取り戻す機会を与えるだろう。とうとう再統合し、ロシアに守られ、供給される、ユーラシア北西部の半島に。

 非アメリカ化した、すなわち、非武装化され、非ナチ化した、ヨーロッパ中いたる所に、クリミア半島と同じ革命的自決権を、ウクライナから広められる。これがヨーロッパの変容だ。ヨーロッパで、各民族が史上初めて国民投票で自分の国を選択する自由を持てば、EUはトランプで作った家のように崩壊するだろう。彼らのモデルは、人々が、ついに実際どの国に所属したいと望むか決める自由を得た2014年のクリミア半島だろう。カタロニアは、それでスペインから自由になれた。コルシカはフランスから解放された。国境の少数人種が、どこでも一般投票で、自分が所属したいと望む国や、それに応じて調整される境界に戻れる。現在人口が減少し、産業力を失った3つのごく小さな人種差別のナチの自殺状態にあり、今公共の場でロシア語を話すのを禁止しようとしているEUバルト諸国は、確実に、未来のキーウ保護領のようなロシア保護領になるだろう。

 もし自由が非EU加盟国に到来すれば、イギリスはEU同様崩壊し、イギリス諸島とアイルランドの四民族は、ついに平等な形で彼らの問題を解決する自由を得るだろう。もし人々が国民投票で決定すれば、モルドバは独立国家のままでいられる。そして旧ユーゴスラビアとアルバニアの非EU諸国にとって公正が実現できる。非アメリカ化で、自由が実現すれば、実に多くの誤りが改善できる。これが、ヌーランドの悪夢、ヨーロッパの破壊ではなく、生き残りだ。ケイガン夫人、あなたにヨーロッパは必要ないだろう? ヨーロッパはあなたを必要としていない。ケイガン夫人よ、アメリカに帰って、悲惨な情勢を解決なさい。あなたや、あなたのような連中が去って始めて、ヨーロッパは変貌するだろう。

変容の祝宴。2022年8月19日

記事原文のurl:https://thesaker.is/on-the-transfiguration-of-europe-from-nulands-dream-to-nulands-nightmare/

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 将来のウクライナ分割後の姿については、同じSakerに下記記事もある。

Will the Ukraine be partitioned next and, if so, how?

 ウクライナはネオコンのみならず、ネオリベの天国 団体交渉権廃止。戦後はあらゆるものを民営化(私有化)予定。

 The Jimmy Dore Show

Zelensky Steamrolls Workers To Pave Way For Mass Privatization

 記事もある。

 Ukraine’s anti-worker law comes into effect

Law 5371, which strips back labour protections, has been ratified. Is there more to come?

 デモクラシータイムス

東も西も複雑怪奇 日本もよ~く考えないと【田岡俊次の徹底解説】20220824 41:29

統一教会 / 国葬 / 五輪 / 原発 平野貞夫×佐高信×早野透【3ジジ放談】 1:00:50

 冒頭、佐高氏が見せてくれた国際勝共連合の1987/3「週刊思想新聞」がすごい。
 「統一教会」と戦っている弁護士の方々の名前、写真、住所を明記している。
 まるでウクライナの暗殺リスト・サイト、Mirotvorets Миротворець日本版。

 日刊IWJガイド

「第13期初月の8月末も残り5日ですが、ご寄付・カンパは目標額の19%! あと314万円足りません! ご支援をお願いいたします!」

本日午後12時に【号外】を発信します。「文鮮明と北朝鮮とブッシュ家」その2を出します! 米国の著名な調査報道ジャーナリスト、ロバート・パリー氏による旧統一教会(現・世界平和統一家庭連合)追及の調査報道第2回(その2)! 文鮮明の元義理の娘などの目撃者が組織内で広範なマネーロンダリングが行われていると証言! 文はブッシュ(父)の大統領選挙戦に『ワシントン・タイムズ』などで介入!

<本日のタイムリー再配信>本日午後7時から2014年収録「翁長雄志氏、米軍基地負担と『リンク』した沖縄振興策に強く反対 辺野古移設は『ご破算』にする意欲を岩上安身に語る~岩上安身によるインタビュー 第469回 ゲスト 翁長雄志氏」を、公共性に鑑み全編フルオープンで再配信します!

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コメント

        「火遊びをする者は必ず火傷をする」と「別れ話は 言わせない」について

  南洋の孤島でコロナ流行につきアパ-トメント隔離を余儀なくされた。幼少の頃より虚弱体質であったのでコロナ菌にやられたら直ちにあの世行きだなと考え,他人との接触をできる限り控えてきた。隔離の間には州政府からの配布物があり大いに助かった(約1万円程度の支援食料物資)。しかし運動不足は否めず,手・足・口病を発症した。故郷に帰ってくると,それが嘘のように消えた。昨年は鼻血が毎日出た。島に戻るとこれまた嘘のように消えた。日本では国会で嘘を吐く議員が多いと聞いているが小生の体は嘘を吐かないみたいで,免疫力の低下がそれらの症状を招いたのではないのかと自分なりに言い聞かせている。
 ところで長期にわたって部屋に閉じ込められている間に何をしたかと申し上げると,例えば歌謡曲を聞いていた。最近認知症も併発したようで,はっきりとは覚えてはいないが長山洋子氏の三味線曲『じょんから女節』(台湾公演,2018)が気に入ったので繰り返し聞いていた。特に2番の歌詞が印象に残った; ・・・別れ話は 言わせない・・・。しかしどこかで聞いたような文言である。
 
 さて本題に入ると,日本では安倍晋三の『台湾有事は日本有事』という言葉も大いに物議を醸したようで『デモクラシ-タイムス』では何度も台湾有事を取り上げていた。軍事ジャ-ナリスト田岡俊次氏を客員に招いて話を聞いていた。司会者は素人の様で田岡氏が何度も「台湾は中国の一部ということを米中両国も認めると言っている」と説明しても理解できないようであった。それでも最近は理解されたようで『東も西も複雑怪奇 日本もよ~く考えないと【田岡俊次の徹底解説】20220824』で司会者は納得されたようである。
 しかし問題は中国が台湾を攻めるのかどうかである。田岡氏は番組で解説されたように,中国軍による台湾進攻はないと結論付けられた。賛成である。しかし元共同通信の岡田充や慶応大学の遠藤誉名誉教授らは,中国の声明文にも焦点を当てられていた。すなわち,中国が戦争を開始する時には4段階あって3つ目が「火遊びをする者は必ず火傷をする(習近平)」であるがまだ戦争にはならない。戦争になるのは4段階目で,中国政府が『警告しなかったとは言わせない』と声明を発した時である。今回は3の段階であったから小生などは戦争にはならないと安心してペロシ訪台を観察していた。そして実際そうなった。
  ところがここにきて何となく長山洋子氏の歌詞「別れ話は 言わせない」が『警告しなかったとは言わせない』と重なったのである。別れ話は一般に女と男の話であろうが,何度も聞いているうちに【台湾地区と中国本土】との別れ話,つまり台湾独立の話であるように思えてきたのである。台湾の人々が独立を望んでいないことを世論調査の数字(84.9%)で示されたのは田岡俊次氏である。

追記:ウクライナ代理戦争の話がここ3ヶ月,田岡氏から伺えなかったような気がする。

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