今のアメリカ戦争挑発は、ヘンリー・キッシンジャーを怯えさせている
2022年8月14日
ケイトリン・ジョンストン
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ウォール・ストリート・ジャーナルの新しいインタビューで、ハーグ国際司法裁判所からの不滅の逃亡者ヘンリー・キッシンジャーが、アメリカは、ロシアと中国との戦争の瀬戸際に至った、ばかげた非合理的な行動をしていると述べた。
キッシンジャーは、今日の世界は危険な不安定の瀬戸際だと見ている。「我々は、これがどのように終わるのか、あるいは、それが一体何をもたらすのかについて、いかなる概念もなしで、ある程度、我々が作りだした問題を巡って、ロシアと中国との戦争の瀬戸際だ」と彼は言う。アメリカは、ニクソン時代のように、三角測量で政治的立ち位置を決めて、二人の敵に対処することができるだろうか? 彼は簡単な処方は提示しない。「我々は彼らを切り離し、お互い敵対させるつもりだと今言うことはできない。できることは、緊張を高めず、選択肢を作ることで、そのためには何らかの目的を持たなければならない。」
台湾問題に関し、キッシンジャーはアメリカと中国が危機に向かって進んでいると懸念し、ワシントン側に、着実さを勧めている。「両党が実行した政策が、自治権がある民主体制への台湾の発展を生み出し、50年間、中国とアメリカ間の平和を維持した」と彼は言う。「従って、基本構造を変えるように思われる措置には非常に慎重であるべきだ。」
今年早々、キッシンジャーは、アメリカとNATOの無謀な政策が、ウクライナでの危機を爆発させたかもしれないと示唆して、論争を招いた。彼はウラジーミル・プーチンが述べた安全保障上の懸念を真剣に受けとめる以外に選択肢はなく、NATOが最終的にウクライナが連合に加入するかもしれないと伝えたのは間違いだったと考えている。「私はポーランドは、西洋史の一部だった全ての伝統的西側諸国はNATOの論理的な加盟国だと思っていた」と彼は言う。だがウクライナは、彼の考えでは、かつてロシアに付属していた地域の集合で、「一部のウクライナ人」はそう考えないが、ロシア人は、それらを自身のものと見ている。ロシアと西洋間の緩衝役を果たすことで、安定性に、より貢献するだろう。「私はウクライナの完全独立を支持するが、最も良い役割は、フィンランドのようなものだと私は思っていた。」
Kissinger: “We are at the edge of war with Russia and China on issues which we partly created, without any concept of how this is going to end or what it’s supposed to lead to.” https://t.co/mytxSajU6Q
— Gal Luft (@GalLuft) August 13, 2022
私は皆様のことを知らないが、私にとって、帝国機構内部の外で話す反帝国主義平和主義活動家からのものより、この血まみれの沼の怪物による警告は一層不吉だ。この男は、主要な帝国管理者として、世界中に、現在も、その影響が、いまだに感じられる計り知れない恐怖を放つのを手伝った、文字通りの戦争犯罪人だ。
そして皆様が彼自身の発言でおわかりの通り、彼は全く矯正されていない。
「だが、彼の長い、しばしば論争の的の経歴を振り返ると、彼は自己批判しない」とウォール・ストリート・ジャーナルのローラ・シーカーが書いている。
「我々が違う方法でしていたかも知れないことで自分を責めない」とキッシンジャーは彼女に言った。
だから、キッシンジャーは謝罪しようとしない戦争挑発精神病質者のままだ。だが、もし彼が人間として変わっていないなら、何が変わったのだろう? 彼はなぜ今アメリカ侵略を警告し、帝国は度を超したと警告しているのだろう?
もしキッシンジャーが変化していないなら、変化したのはアメリカ帝国自身だと我々は推測できるだけだ。その行動は今非常に正気でなく、非論理的なので、99歳のヘンリー・キッシンジャーを不安にさせているのだ。
それは皆様が本当にそれを真剣に考えれば、もしかすると想像できる最も恐ろしいことの一つだ。
ヘンリー・キッシンジャーが繰り返す、殺人的狂気から新形態の愚行への帝国の移行は、世紀の変わり目に、ホワイトハウスに、ネオコンが流入し、9/11事件後の熱狂的愛国心で、多くの保守派が難色を示したような実に厚かましく無謀な干渉主義と軍事拡張主義の時代が始まったように思われる。
2003年のイラク侵略を、キッシンジャーは支持していたが、それが始まるずっと前、その分野で目にした明確な思考や将来計画の欠如に重大な懸念があると、既に言っていた。どんな代償を払っても世界覇権、というネオコンの目標が、この侵略(そして更に多くの他の計画)をもたらしたが、以来アメリカ外交政策上、ベルトウエーの主流意見となり、今キッシンジャー今警告しているエスカレーションの原因でもある。
2004年の著書「Superpatriotism」で「PNAC計画は、世界のあらゆる場所での、中国との戦略的対決と、より大きな永久的軍事的プレゼンスを構想している」と、マイケル・パレンティは書いていた。「目的は、権力そのものだけでなく、世界の天然資源と市場を支配する権力、世界中のあらゆる国の経済を民有化し、規制緩和する権力、北アメリカを含む、あらゆる民族の上に登る権力だ。無制限のグローバル「自由市場」の恩恵だ。最終目標終は、競い合う可能性がある他のいかなる超大国の出現を阻止して、実際のグローバル資本主義支配のみならず、アメリカ・グローバル資本主義の支配権を確保することだ。」
「PNAC計画」という言葉で、パレンティは一極主義軍国主義方針を明示的に提唱した悪名高い「アメリカ新世紀プロジェクト」シンクタンクの背後のネオコン計画をさしている。
ヘンリー・キッシンジャーが、アメリカ戦争挑発の危険を警告しているのは、彼がより正気になったからではなく、アメリカ戦争マシンが、よりおかしくなったためだ。帝国の仕組みを内部から見て人生の大半を過ごした人物にとって、今我々が合理的に思えない対決に向かって突進しているように見えるのを我々全員懸念すべきだ。主要世界大国間の瀬戸際外交、特に核を使った瀬戸際外交で、最もまずいのは、関係当事者の一方が、気まぐれな無意味な行動をしていることだ。
我々には段階的縮小と緊張緩和が必要で、昨日にもそれが必要なのだ。ヘンリー・キッシンジャーに対し皆様が余りにタカ派なら、皆様は余りにあきれるほどのタカ派だ。
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東京新聞朝刊
特報面
国税庁が飲酒を奨励? 税収狙い
数日前、海外にいるウイスキーとビールが大好き職場の同僚から、すごい話だね、と教えられた話題。
日本 カルト規制法必要か 反社会的行為基準示して
旧統一教会問題 フランスで先進事例
マインドコントロール下の損害も対象
植草一秀の『知られざる真実』
ジョコ大統領、独立国家大統領ならでは。統一教会カルトに染まった属国ではありえない決断。
今朝の孫崎享氏メルマガ題名
インドネシアのジョコ大統領は、11月にバリ島で開かれる主要20首脳会議に習近平国家主席とプーチン大統領が出席予定を明かし。2021年インドネシアの輸出は中国$53.78B。米国 $25.82B、日本$17.86B。対中が日米合わせたより多い。当然外交に影響。
10日前の録画を見た。
国対ヒアリング「国葬問題」及び「旧統一教会と政府与党との関係」 1:39:342
「ソウルで韓国在住の日本人統一教会信者らが、日本に対し『宗教弾圧だ』と抗議デモ! 韓国発の反日カルトであることが、わかりやすく可視化!」
長年にわたるグローバルヘルスへの貢献を理由に、日本政府が、ビル・ゲイツ氏に旭日大綬章! ゲイツ氏は受賞後、旧統一教会との癒着で連日大騒ぎとなっている自民党の本部を訪れ茂木敏充幹事長と会談し、「残りの人生で最善を尽くしたい」と発言。しかしゲイツ氏と自民党には、両者とも旧統一教会と深い関係にあるという共通項が!!
<本日のタイムリー再配信>本日午後7時から、2016年収録「受託収賄容疑で逮捕された、電通出身の高橋治之元五輪組織委理事にも言及! 元博報堂・本間龍氏がスクープ証言!『電通過労死事件』で安倍総理が『オリンピック』への影響を懸念! 電通・石井社長が官邸に呼び出されていた!? 岩上安身による独占インタビュー 第685回 ゲスト 本間龍氏(続編)」を冒頭フルオープン後会員限定配信で再配信します!
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