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2022年8月 8日 (月)

ウクライナ、地雷、ミサイル、戦争犯罪とゼレンスキーへの警告

2022年8月2日
Moon of Alabama


 ロシアはウクライナでの特別軍事作戦を比較的ゆっくり続けている。

 軍は、ウクライナの「非武装化」と「非ナチ化」が任務だ。ウクライナ政府が新兵とナチス部隊をロシア戦線に送り続けるので、この任務は前線における大きな動きは不要だ。そこでロシア人は、自身の側で重大な犠牲者を出さず、確実に相手を打ちのめす。

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 ウクライナ政府と軍は戦争犯罪を行い続けている。

 数日間、ウクライナは東部のドネツク市や他の人口密集地に、何千発もの対人地雷を搭載したミサイルを発射している。これらは人を殺すほど強力ではないが、それを踏みつけたり、拾い上げようとしたりする人の体を不自由にするよう意図されている。


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 色は緑と茶色で、芝でぶらついている時や、でこぼこの地面では、人にほとんど見えない。ロシアは一度、類似の地雷を使ったことがあるが、それは24時間後に機能を止めた。ウクライナのものはそうではない。それらは今から何カ月先も危険だろう。ロシアは地雷除去を支援するため何百人もの兵士を派遣している。

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 7月29日、二発のHIMARSミサイルが、ドネツク市の約30キロ南にあるオレニフカ(Elenovkaとも表記される)捕虜収容所に発射された。ミサイルは、マリウポリで捕らえられたアゾフ・ナチ戦士を収容する建物に命中した。このミサイル攻撃で、50人死亡し、約70人が負傷した。ウクライナはミサイルを発射したことを否定し、意図的に捕虜を殺したとロシアを非難した。

 だが、ロシアは既に拘留している捕虜を殺すため、建物に、ミサイルを発射したり、爆破したりする必要がない。ロシアは、単に彼らを建物から出して、絞首刑なり、銃殺するなりできる。ロシアは、更に面倒をみなければならない70人も負傷させるまい。

 ポリティコで、アメリカ当局者が、ウクライナを擁護している。

 ウクライナ刑務所攻撃でアメリカ製ロケット発射筒は使用されなかったとアメリカは評価

 二人のアメリカ当局者によれば、アメリカは、先週ウクライナは、ロシアに占領されたドネツク東部地域の刑務所を、アメリカ製のロケット発射筒で攻撃しなかったと評価し、ロシアの主張と真っ向から食い違う。
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 だが、機微な話題を論じるため匿名条件で話した評価の知識を持った二人のアメリカ当局者によれば、現場で、アメリカに提供された武器の痕跡は見いだされなかった。

 「HIMARSで攻撃されたら、あるはずの兆候が現場にないから、ウクライナがHIMARSでサイトを攻撃しなかったと分かる」と当局者の一人が言った。

 当局者の一人は、ウクライナは攻撃に責任が無いとまでは言わなかったが、他の当局者は、証拠が、キーウは攻撃を行なわなかったことを示すと言った。7月30日に、マクサー・テクノロジーが公開した現場の衛星写真は、周囲の建物への副次的被害なしで、ウクライナ人囚人を収容している収容所部分の損害だけを示しているように思われる。

 より短い射程HIMARSミサイルは91キロ(200ポンド)弾頭だ。爆発物の比較的少量だ。HIMARS命中は正確で、広範囲の副次被害を生じない。そこだけを狙う。

 「アメリカに提供された兵器の痕跡は現場では見つからなかった」という主張もは確実に誤っている。いくつかのTVチームが現場を訪問し、事件が起きた同じ日の早朝時間に集められた残骸を撮影した。これらロケット・エンジン部品の直径はHIMARSミサイルに一致する。他の撮影された残骸は、HIMARSミサイル弾頭の典型的破片を示した。


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 アゾフ囚人を殺害することに興味を持っていたのは、ウクライナと、特に疑わしい指導部だった。彼らはロシアのインタビュアーと話をし始め、ウクライナ指導部に直接責任がある戦争犯罪を明らかにしていたのだ。

 7月28日、捕虜のロシア兵殺害を命令したと言ってゼレンスキー顧問アレストビッチを直接非難したアゾフ・ナチ軍人ドミトロ・コザツキー、コールサイン・オレストのインタビュー映像をロシアが公表した。

 コザツキーはアゾフ部隊広報部門を運営していた。戦争が始まる前でさえ、アレストビッチは、捕虜にされたロシア兵の拷問や殺害を見せる衝撃的映像による情報キャンペーンを準備していたとコザツキーが言う。コザツキーは、このような命令を受け、それを伝えた。後にこのような衝撃的ビデオが本当に制作され、ソーシャルメディアで公表されたことを彼は指摘した。


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 この証人陳述は、アレストビッチを非常に長期間拘置所に入れるのに十分だ。彼はロシア側について、彼を避難するる囚人を殺すHIMARSミサイルを送って対応した。

 ロシア捕虜の拷問と殺害ビデオの公開は、ロシア兵士に、戦争でそれ以上の戦闘を思いとどまらせるはずだった。この戦術は、1940年代にOUNのウクライナのナチ協力者に使われた。それは、当初の思惑とは逆効果だった。ロシア人はそれら映像と写真に激怒し、より激しく戦っている。

 今日ロシア国防省はミサイル攻撃の背後にいるとワシントンを非難した

 ワシントンが、キエフのアメリカ製HIMARS MLRSによる攻撃前に、直接各標的を調整するという、ウクライナ国防省情報総副局長スキビツキー大将による公式な自認をロシア国防省は録音し、今後の使用を考慮に入れている。

 テレグラフのイギリス人ジャーナリストに語って、スキビツキーは「ロケット発射前に、両国の諜報関係高官間協議があり、ワシントンが、意図された標的が気に入らなければ、どんな可能性がある攻撃も止めることができる」と認めた。

 この全ては、ホワイトハウスと国防総省の主張に反し、ワシントンが直接ウクライナ紛争に関与していることを、はっきりと証明している。

 直接一般人の大量死をもたらしたドンバスや他の人口密集地域で住宅や民間インフラに対し、キエフが承認した全てのロケット攻撃に責任があるのはバイデン政権だ。

 ウクライナや世界の全員が、7月12日のノヴァ・カホウカ、7月17日のスタハーノフ、7月24日のクラスニー・ルチへの、ドネツクに対する多数の攻撃や、もちろん、7月29日、ウクライナ人戦争捕虜の50人を殺害し、73人を負傷させたエレノフカの捕虜収容施設に対するHIMARSロケット攻撃が、ゼレンスキー政権が計画し、ワシントンが承認したことに対し疑いを持つべきではない。

 エレノフカ大虐殺や他のウクライナにおける戦争犯罪に対する政治的、犯罪的、道義的責任は、ゼレンスキーと、直接バイデン政権にある。

 関連するテレグラフ記事が昨日発表された。

 欧米軍事援助に注目するロシア・スパイをウクライナが探すのをイギリスが支援

 アメリカが提供するHIMARS複数ロケット発射システムが、どうしてそれほど正確に東ウクライナの戦場司令部や、ロシアの燃料や弾薬庫を標的にしたか問われて、スキビツキー大将は「特に、この場合、我々はリアルタイム情報を使う」と言った。

 アメリカ当局者は、直接の目標設定情報を提供していないことが、戦争の直接関与者ではないという彼らの主張を損なう可能性があるとスキビツキーは言った。

 だが彼らが意図した標的に不満な場合、両国諜報関係高官間で話し合いし、どんな攻撃ミサイルを発射する前も、ワシントンが止める可能性があることを彼は示唆した。

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 バイデン政権の誰かが、ニューヨーク・タイムズのコラムニス、トーマス・フリードマンに、ウクライナのゼレンスキー大統領に警告弾を発射するように言ったのだ。

 彼はペロシの台湾訪問に警告するコラムで、今日警告している。

 ペロシの台湾訪問が、なぜ無謀なのか

 読者の皆様:ウクライナ戦争は終わっていない。そして個人的に、アメリカ当局者は彼らが認めている以上に、ウクライナ指導部を大いに懸念している。ホワイトハウスと、ウクライナのウォロディミル・ゼレンスキー大統領の間には深い不信がある。報道されているより遙かに多く。

 そして、キーウでは奇妙なことが起きている。7月17日、2月のロシア侵略以来、彼の政権で最も重要な更迭で、ゼレンスキーは検事総長と情報機関保安局(SBU)長官を解雇した。これはメリック・ガーランド司法長官と、ビル・バーンズCIA長官を、バイデンが、同じ日に解雇するのに等しい。だが、それが一体何だったか納得できるよう説明する報道を私はまだ見ていない。我々が莫大な投資をしているのに、どんな汚職や悪ふざけを目にするかも知れないという恐れから、キーウをしっかり検証するの望んでいないかのようにだ。(より危ういものが、いつか)
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 要するに、このウクライナ戦争は終わってはおらず、安定しておらず、いつ何時、危険な予期しないことが突然起きかねないのだ。それでも、この全てのさなか、アメリカは、下院議長の恣意的で軽薄な訪問で挑発して、台湾を巡って中国との紛争の危険を冒すつもりなのだろうか?

 二つの超大国と二戦線で同時に戦争しようとしないことこそ地政学の基礎だ。

 アメリカがゼレンスキーに資金供給し続ける限り、彼は自分はふさわしいと考え、既にかなりある蓄えを増やしながら支配を続けるだろう。

記事原文のurl:https://www.moonofalabama.org/2022/08/ukraine-mines-missiles-warcrimes-and-a-warning-to-zelenski.html#more

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 とうとう、アムネスティまで、ウクライナの残虐な戦術を批判したが、ウクライナが激怒し、担当者は辞任させられた。

 このお二人の映像は必見。

 前川喜平氏と横田一・記者が統一協会を叩き斬る!聖域に放たれる巨砲❗ 1:02:24

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「岸田総理、内閣改造人事を前に『統一教会との関係の有無を点検させる』と表明!/第13期も、IWJをご支援ください!」

はじめに~岸田総理、内閣改造人事を前に「統一教会との関係の有無を点検させる」と表明! 目的は支持率回復と安倍派の影響力排除!? それともポーズだけの禊!?

一方的な対米追従姿勢を米国に政治利用された日本! 岸田総理と朝食を食べ、「中国が台湾を孤立させることは許さない」と語ったペロシ下院議長は、韓国では台湾について一言も発言していなかった! 中国メディアは、日本の対米追従外交の表裏をすっかり見破っている!

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