« 出口戦略がない、この代理戦争 | トップページ | ドンバスから見た光景:ウクライナは、この地域の人々を下等人間として扱い、それが平和を不可能にした »

2022年7月20日 (水)

益々素顔を現しつつある帝国

2022年7月14日
ケイトリン・ジョンストン

この記事を英語音声で聞く

 水曜、セイウチ髭の大量虐殺者ジョン・ボルトンがCNNのジェイク・タッパーとの会話でアメリカ政府と外国クーデターを計画したと率直に認めた。複数のクーデターだ。

 昨年1月6日の国会議事堂暴動はクーデター未遂ではなく、トランプが彼の権益を追求しようとして、つまずいたに過ぎないと論ずる一方、タッパーが、クーデターがどのように機能するかに関して、彼は正しくないかもしれないと示唆すると、ボルトンはこの問題に関し、慌てて権威を持ち出した。

 「私は同意しない」とボルトンは言った。「アメリカではなく他の複数の場所でクーデタ計画を支援した人間として、それには多くの仕事が必要だが、それは[トランプ]がしたことではない。」

 複数の場所だ。

 異様に極悪非道なものは感じない様子で、タッパーはボルトン発言を聞き流したが、最終的に、元国家安全保障担当補佐官に詳しく説明して欲しいと要求した。

 「更に詳しくお話して頂きたいと思います」とタッパーは言った。「何が出来るか、クーデターを計画するには、我々は何をする必要があるのか、あなたがクーデターを計画したとおっしゃった、あなたの専門知識に関して。」

 「具体的なことを話すつもりはありません」とクスクス笑ってボルトンが答えた。

 「成功したクーデターは?」タッパーは尋ねた。

 「私は本でベネズエラについて書きました」とボルトンが答えた。「それは成功ではなかった。我々がそれに大いに関与したわけではないが、違法に選出された大統領を、反対派が打倒するには、必要なものがあると私は考えたが、彼らは失敗した。ドナルド・トランプがベネズエラの野党と比べ、能力が半分だという概念は、ばかげている。」

 「あなたは他に私に話していないことがあるように思います」とタッパーが応えた。

 「その通り」と、子犬を茹で終えたように、にっこり笑ってボルトンが言った。

 そもそも彼はプロパガンダ屋であり、ジャーナリストはおまけなので、タッパーはそれ以上追求しなかったが、テレビで認めるはずがないことをボルトンが言っていたのを重々知っていたはずだ。

 ボルトンがクーデターをたくらんだと唯一認めたのは、2019年ベネズエラにおける帝国の悪事は「明らかにクーデターではなかった」と記者団に言った、トランプ政権下で彼が奇怪な作戦を推進したアメリカ政府によるニコラス・マドゥーロ大統領排除未遂の企みに関する発言と矛盾する。

https://twitter.com/AlanRMacLeod/status/1546965650920411136

 アメリカ帝国が、白昼公然、その醜悪さをさらけ出した他の例として、Mintpressニュースで、のン・マクロードによる素晴らしい新報道が、Facebook/Instagramの親会社メタが、以前アメリカ諜報機関で働いていた多数の人々を、このソーシャルメディア大手プラットホームで、どんなコンテンツが見られるか調整するのを支援すべく雇っていることを示している。一部はCIAから直接雇われるか、つい最近政府機関を退職した。

 CIAは、かつてはメディアに潜入したものだ。今やCIAがメディアだ。世界に関する考えを大衆に吹き込むのを支援するため、アメリカ諜報機関出身者を公然と雇う傾向は、主流メディアで数年前から始まり、今新しいメディアでも、それを我々は目にしている。

 これは秘密裏に行われていた醜悪なことの多くが、今やアメリカ帝国がプロパガンダの支援で公然と行う広範囲な傾向となった。ベネズエラで我々が見たように、露骨にクーデターを企て、内部の諜報関係者に、新旧メディア体制の両方の中で、影響力がある地位を与えることに加えて、創設した当局者自身によれば、CIAが密かにしていたことを、公然と実行させるべく、アメリカ政府が資金供給する全米民主主義基金(NED)のようなものまで作ったのだ。

 CIAが標的にした政府に関し、欧米権力連合が大衆の認識を管理する必要があるあらゆる状況で、ウクライナからロシアまで、香港から新彊まで、ベーリングキャットとして知られる帝国プロパガンダ企業に至るまで、ほぼ全てで、NEDの痕跡が見える。昔のCIA戦術のように、世界の言説を操り、正体を隠した隠れ蓑や手先の背後から不満を煽動するのではなく、NEDは、自身を民主主義と人権を促進する組織を自称して、帝国に役立つ言説の支配工作に資金を注ぎ、言説を公然と操っている。

 

 そこで、アメリカ政府はロシアとウクライナに関して、偽情報を流布しているやら、バイデン政府高官が、ウクライナでの代理戦争はロシアを「弱める」ために利用されているやら、アメリカの瀬戸際外交で、ロシアが世界の景気後退や飢餓をひき起こしても問題ではないやらと、アメリカ当局者が報道機関に言い、欧米当局者が、ウクライナはCIA要員だらけだと言うのだ。

 帝国が発見したのは、自分が見ていると人々が思うことを操れる限りは、公共の視野から、さほど多くを隠す必要はないことだ。大衆をプロパガンダで十分洗脳し、同意を楽々でっちあげることができれば、誰か適当な男を、ある外国の大統領だと主張し、自分に協力するよう、他の国々を操ることができるかどうか見ながら逃げきること可能なのだ。

 言説支配が十分強ければ、隠しておきたい情報が公に漏れても、帝国を順調に稼働させておくことさえ可能だ。最近実にしばしば、帝国の不正についての大きな話題が出て来るが、主流ニュース・メディアが、それを無視するのに一致団結したり、それが誰かひどい人物から出たとか、重要な情報を含んでいないと、そうした暴露を歪曲したりするので、全く影響を与えない。

 人々はアメリカ戦争機構の力を過大評価し、アメリカ・プロパガンダ機関の力を見くびる傾向がある。米軍がタリバーンに戦争で負けるの目にしたが、プロパガンダ・エンジンの驚嘆に値する力は、人々を寡頭政治帝国の意思と完全一致して前進させている

 私が虐待的関係にあった頃、私が、うちひしがれ、服従すればするほど、私を虐待する相手は益々露骨に虐待を誇示するのだった。終わり頃には、彼は自分は社会病質者で、巧みに人を操る人間だと堂々認め、私を意のままに操れると確信していたので、そういうことをする前に、とんでもないことをするつもりだと私に平然と言っていた。

 幸いにも、彼は間違っていた。望むらくは、我々全員にこの計算をする帝国も間違っていることを。

_________________

 私の記事は完全に読者の支持によるものなので、本記事を良いと思われたら共有し、FacebookTwitterSoundcloudあるいは、YouTubeをフォローするか、Ko-fiPatreonPaypalのチップ入れにいくらか投げ銭していただきたい。更に多く読みたいとご希望なら、私の本を購入可能だ。私が発表する記事を読めるようにする最善の方法は、私のウェブサイトか、Substackでメーリングリストを購読することで、そうすれば私が掲載する全てのものについて電子メールで通知が行く。人種差別サイト以外、どなたでも無料で、お好きなあらゆる方法で、この記事のどの部分でも(あるいは私が書いた他のあらゆる記事でも)再配布、使用、翻訳されるのを私は無条件に許可している。私が一体誰で、私がどういう立場で、この場で何をしようとしているのかなどについて、より詳細をお知りになりたい場合には、ここをクリック願いたい。全ての記事はアメリカ人の夫ティム・フォーリーとの共同執筆。

ビットコイン寄付:1Ac7PCQXoQoLA9Sh8fhAgiU3PHA2EX5Zm2

 気に入っていただけただろうか? Patreonで、ケイトリン・ジョンストン支援のために、1秒時間をかけて頂きたい!

記事原文のurl:https://caitlinjohnstone.com/2022/07/14/the-empire-is-showing-more-and-more-of-its-true-face/

----------

 The Jimmy Dore Showも同じ話題を扱っている。

John Bolton Admits To Plotting Foreign Coups On CNN 9:31

 Redactedも

This sounds like a joke but he's DEADLY serious | Redacted with Clayton Morris guest Larry Johnson 8:39

 もちろん、ボルトンは、彼を称賛している。

The death of Shinzo Abe is a loss to the U.S. and its allies
By John R. Bolton
July 8, 2022

 寺島メソッド翻訳NEWS

マスコミの喧伝に惑わされずに、アゾフ大隊の正体を見抜け!

 百々峰だより

『ウクライナ問題の正体』第3部、その1 「安倍晋三と統一教会、北朝鮮とウクライナ、その不思議な関係」

 とうとう、中国がウクライナ紛争で、アメリカを非難。RT

China blames US for Ukraine conflict

 安倍氏川柳への批判「重く、真摯に受け止める」 選出・掲載の朝日新聞社が回答
という記事でも分かるが、川柳まで大本営広報部大政翼賛会は言論統制する。川柳ではなくなってしまうではないか。

 大本営広報部大政翼賛会TVは統一教会問題から逃げる(と思う。相撲しか見ていないので自信はない)ので、ネットで情報を得ている。例えば下記。哲学入門チャンネル 1時間47分。

自民党が明らかにしてくれないので統一教会との長いおつきあいを明らかにしてみた~中野昌宏先生とライブ~

 日刊IWJガイド

「自民党の青山繁晴参議院議員がブログで、自民党候補者への統一教会の支援を派閥の長が振り分けていたと『告発』!」

文鮮明の統一教会の政治的権力の源泉は米国にある! ブッシュ親子を大統領に押し上げたのは統一教会だった! IWJは、この事実を伝えたコロンバス現代ジャーナリズム研究所(CICJ)のメディアFree Pressの記事を全文仮訳! 本日は前編をお伝えします!

« 出口戦略がない、この代理戦争 | トップページ | ドンバスから見た光景:ウクライナは、この地域の人々を下等人間として扱い、それが平和を不可能にした »

アメリカ」カテゴリの記事

Caitlin Johnstone」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く

コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。

(ウェブ上には掲載しません)

« 出口戦略がない、この代理戦争 | トップページ | ドンバスから見た光景:ウクライナは、この地域の人々を下等人間として扱い、それが平和を不可能にした »

お勧め

  • IWJ
    岩上安身責任編集 – IWJ Independent Web Journal

カテゴリー

ブックマーク

最近のトラックバック

無料ブログはココログ