最もいんちきで最もPR集約的な前代未聞の戦争
2022年7月27日
ケイトリン・ジョンストン
❖
ウクライナ大統領とファーストレディーが、ヴォーグ誌のロマンチックな写真撮影のためポーズを取り、そこで、ウォロディミル・ゼレンスキー大統領は愛しい妻に対する愛について詩的になっている。
今皆様が何を考えているか私は分かる。他の主要欧米組織向けPR出演の忙しい日程のさなか、ゼレンスキーは、どのようにヴォーグ誌写真撮影の時間を作ったのだろう?
これは結局、グラミー賞や、カンヌ映画祭や、世界経済フォーラムや、おそらくビルダーバーグ会議のためのビデオ制作に多忙で、ベン・スティラーや、ショーン・ペンや、U2のボーノやジ・エッジなどの有名人と会談していた同じウォロディミル・ゼレンスキーなのだ。彼がセサミストリートでエルモと長射程距離砲の戦略上の重要性に関する議論をせずにできる可能性がある実に多忙な宣伝ツアーだ。
そう、ウクライナでは、戦争か何か起きていないだろうか? 彼は、おそらくそれで、いくぶん忙しいだろうと皆様は思われるだろう。
wartime vogue photo shoots. very serious. let’s keep sending ukraine weekly billion dollar aid packages to protect “democracy.” don’t question it. pic.twitter.com/MXVaW16K0y
— Logan Hall (@loganclarkhall) July 26, 2022
私は頭がおかしいと呼んで結構だが、ウクライナでの戦争に関する我々の考え方を操作する組織的協力があるかもしれないと私は思い始めている。実際、我々が今までに経験したことがあるものの中で、最も積極的に認識管理された戦争だとさえ私は言いたい。
2月にロシアがウクライナを侵略して以来、今までロシア・メディアがテレビ放送から追放される中、これまでに見たことがあるどれとも異なり、マスメディア・プロパガンダで我々が粉砕されているだけでなく、未曾有の量のオンライン 検閲やアルゴリズムで押し上げたプロパガンダやソーシャルメディア・荒しという新たなメディア要素を目にしている。
だから、戦争に関する大衆の考え方を操るため、これほど全体的な取り組みが投入されるのを、我々は文字通り一度も見たことがないのだ。普通の人々には、いかなる形であれ決して役に立たない非常に危険な代理戦争を考えれば、辻褄はあう。
つまり、アメリカ政府が十分に認識し、承認し、財政的に彼らを傷つけ、何百万人も飢餓に押しやっているロシアに対する経済戦争について、人々が自身の考え方を許されるのを皆様は想像できるだろうか? あるいは、この代理紛争に注ぎ込んでいる何十億ドルもが、国内で、もっと有効に使うことができないのかとアメリカ人がいぶかしく思うのを許されたら? あるいは、核による全滅の危険で、自分の命や知り合い全員の命を脅す戦略地政学支配のための不要な対立に人々が反対し始めたら?
それは困る。
Massive amount of ukrainian soldiers dying every day, Zelensky : lets have a vogue shooting pic.twitter.com/BrNPYKZYR6
— Levi (@Levi_godman) July 26, 2022
何かに関し、人々に真実を話したいと望むのと、何かに関し、人々の認識を操りたいと望むことの間には天と地の差がある。本当の事実が、何らかの方法で人々の認識に影響を与えるために使うことが可能な時もあるが、もし皆様の思惑が、真実を語るのではなく、認識を操ることであれば、真実が、その思惑のためにならない場合には、必然的に、ウソや半面の真実や、わい曲や、重要な部分を故意に伝えないことに頼るよう強いられる。
もし連中が、この戦争に関する真実を我々に話していたら、連中はロシア・メディアを検閲していないはずだ。連中はウクライナに関する公式説明と意見が違うオンライン意見を検閲していないはずだ。連中は、マスメディア認識管理を我々の顔めがけて絶えず吹き付けないだろうし、ヴォーグ誌の表紙にウクライナ「名士最高司令官」を決して掲載しないはずだ。
我々は操られ、我々はだまされている。我々が自身で事態をはっきり認識すれば、帝国の権益に反するので、我々は操られ、だまされているのだ。人々の利益と帝国の利益が、常に真っ向から対立するがゆえに、連中は我々にウソをつくのだ。
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記事原文のurl:https://caitlinjohnstone.com/2022/07/27/the-phoniest-most-pr-intensive-war-of-all-time/
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いい気なものだ。
宗主国とNATOの兵器産業の利益と、ロシアを疲弊させるため、自国民を犬死にさせて恥じない傀儡、相当狂っている。カルトが体中に巻き付いて、分離できな日本の傀儡政治家連中の頭も同じこと。
The Jimmy Dore Showもこの話題を扱っている。
櫻井ジャーナル
日刊スポーツ
この機会に、検索エンジンで隠蔽されているマイク・ホィットニー氏の文を翻訳した当ブログ記事『ウクライナを売った男』を一読願いたい。
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