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2022年6月18日 (土)

ウクライナの出来事に関する意見を変えつつあるトルコ

2022年6月1日
ウラジーミル・プラトフ
New Eastern Outlook

 「西側諸国」と、多くのNATO加盟諸国は、ウクライナにおける非ナチ化というロシアの特別軍事行動の目的と結果に関する客観的情報を、とうとう受け取り始めた。EUとNATOと、何よりもアメリカの現在の軍-政治エリート集団代表者による、これら出来事の公然とロシア憎悪報道の代わりに、キエフのナチ当局の本当の政策が欧米諸国民に益々積極的に批判され始めている。

 欧米における、とりわけマスコミと、あからさまなロシア・メディア遮断に影響を与えたワシントンが課した広範囲にわたる対ロシア制裁にもかかわらず、ウクライナにおけるモスクワの行動の正当化と、正当性の認識変化は様々な理由で起きた。ロシア政治家の公式声明や、モスクワが実行している特別作戦の本当の結果についての客観的な定期的報道が、この上で大きな役割を果たした。ナチの犯罪行為や弾圧から、ロシアに解放された、それらウクライナ地域住民の熱狂的反応や、八年間苦しんだキエフ当局の残虐行為、爆撃による組織的破壊や、飢えや年金や社会福祉の不払。キエフを非難する欧米政治家たちの、無対応。

 ウクライナでの本当のプロセスとキエフ政策の攻撃性を理解する上で重要な役割は、ウクライナ当局と欧米政治エリート集団による禁止令にもかかわらず、キエフによって犯された犯罪を自身の目で見るのに成功した少数の外国ジャーナリストの出版物が果たした。そうしたものの中に、ウクライナ軍が、ヘルソン地域の民間住宅地に、国際法で禁止されたクラスター弾頭ミサイルを、どのように組織的に発射しているかを報じたアメリカの独立ジャーナリスト、パトリック・ランカスターの証言がある。

 あるいは、2014年以来、ウクライナ政府が砲撃しているドネツクのペトロフスキー地区を訪問し、キエフ政権がこれまで八年間、罰せられずに、自国の一般人を殺害していたと個人的に確信したPress TV記者ジョニー・ミラーの報道

 フランスのラジオ局Sud Radioの、ウクライナからフランスに戻ったばかりの若い医師エイドリアン・ボクのは明らかにぞっとする。特に彼は、捕らえられロシア兵士の非人道的な扱い、キエフ過激派による多くの他の犯罪や彼らの残酷な拷問や処刑の目撃者だった。そのため彼の言葉は明確だ。「右から左まで、あらゆる政治党派のこの全ての人々はそれを知らずにウクライナについて話をしている。この全てが、テレビによるウクライナ紛争のひどい報道の上に重ねられる。そこで本当に起きていることと、我々がテレビで言うことの間にあるのは、ただの溝ではない。」

 ウクライナ・ナチの犯罪についての真実を世界から隠そうという現在のウクライナ当局と彼らの欧米管理者の願望にもかかわらず、国際連合さえウクライナ軍によるロシア人捕虜冷遇に関して信頼できる情報を得た。これは最近の報告に基づいて、国連人権監視団のマチルダ・ボグナー団長によって5月中旬に発表された。

 この全てが、アメリカが、ウクライナ秘密生物学研究所で国際法で禁止された生物兵器を開発し実験しているというモスクワが国際社会に提供した文書的裏付けを背景に起きている。アメリカのテレビ局CBSさえ、これに関する番組を放送した。

 そのため、至る所でのウクライナに関する、ワシントンやロンドンや、多数の欧米政治家による偽情報キャンペーンや、彼らが使った偽情報や、ワシントンに命じられた、特に欧州連合外務・安全保障政策上級代表ジョセップ・ボレルや欧州委員会委員長ウルスラフォン・デア・ライエンによるロシア憎悪演説の後に、めざめ過程が始まったのは驚くべきことではない。

 「ウクライナは毎月ヨーロッパに何十億も負担させているが、EUはそのため繰り返し金を見つける」とヨーロッパ当局の姿勢を批判するドイツ・テレビ局N-TVの、ある報道が言った。

 今日、ウクライナにおける出来事の評価の変化は、多くの欧米政治家の発言で、はっきり見ることができる。例えば、5月24日のダボス会議における、ヘンリー・キッシンジャー元アメリカ国務長官によるウクライナに関する声明は、西側諸国は、ロシアの軍事的敗北を実現しようとするのをやめるべきで、キーウは領土を譲歩すべきだと言い、ワシントンの姿勢の変化を物語っているとドイツ連邦下院議員ペトル・ビストロンはiDNES.czのコラムに書いた。これはアメリカ・メデイアの最近の出版物によっても証拠づけられる。ペトル・ビストロンは、ロシアとの武力衝突は、ワシントンの利益にはならないと言うニューヨーク・タイムズの記事に始まる、アメリカにおけるウクライナに対する姿勢の変化に注目した。

 6月初旬、ドネツクとルガンスクで国民投票を行うことで、ウクライナ危機を終わらせることができると国務省と国防総省政治顧問エドワード・ルトワックがドイツ・メデイア、ディ・ヴェルト・インタビューで述べた。

 6月4日に「今こそ、ウクライナのウォロディミル・ゼレンスキー大統領に、アメリカの軍事的権益はウクライナの軍事的権益と異なっていると言うべき時だ」と、アメリカン・コンサバティブ創設編集者で、共和党アメリカ大統領三人の顧問を務め、大いに影響力があるアメリカ政治家パトリック・J・ブキャナンが書いた。彼の意見では、キエフをアメリカの軌道に維持して、ロシアとの対立のエスカレーションの危険をおかす価値はない。

 欧米は今やウクライナとの紛争で、ロシアの勝利について「苦い真実」を真に理解するべきだと、The Hillは書き、分解して、ばらばらにされたウクライナは欧米の一部ではないと合理的に説明している。

 そのため、CNNが報じたように、アメリカ、イギリスとEUが、キエフ代表者が参加しない、ウクライナ状況の解決方法を論じているのは驚くべきことではない。

 以前アンカラが積極的に支持していたウクライナに対する気分と立場の変化は、トルコ政治家の声明で明白だ。トルコ大統領府の外交国防政策委員会メンバーのイスマイル・サフィはイズベスチヤのインタビューでこう述べた。ウクライナの状況を「欧米の誰も解決のため誠実な努力をしたのを見ていない」。

 6月5日、トルコのレジェップ・タイイップ・エルドアン大統領が強調したように、ヨーロッパは「今経験している深刻な時期を、世界ができるだけ切り抜ける」ことを祈っている。ロシアのウラジーミル・プーチン大統領との以前の電話会話で、エルドアンはウクライナでの軍事衝突は誰のためにもならないと言って、和平のための調停努力を申し出た。欧米に構築された安全保障機構は崩壊し始めたとトルコ大統領は先日強調した。

 これら条件下で、トルコはNATOとして知られる公然の反ロシア・ブロックに参加しているにもかかわらず、ウクライナに対する以前の明快な支持から離れ、平和維持の立場に動いている。トルコは、またしても外交政策の柔軟性、活発さと実用主義を示している。

 欧米評論家によってさえ、可能な結果は、一つしかない。欧米の一部にならない断片化され、ばらばらにされたウクライナ。ドンバス(と、おそらく他の領域)の全てが、何年間ものキエフによる処罰されない暴力の後、もはやその管轄下にないという意味で断片化だ。クリミア半島が以前そうしたような、ロシアの残りの部分だ。長い間キエフはモスクワとの停戦のための条件の何も決めることができなかった。キエフの犯罪的当局に唯一残されているのは、何千人ものウクライナ兵士の命を救うという名目で、モスクワに提案された紛争解決条件に早急に同意することだ。

 ウラジーミル・プラートフは中東専門家。オンライン誌New Eastern Outlook独占記事。

 記事原文のurl:https://journal-neo.org/2022/06/11/turkey-is-changing-its-opinion-on-events-in-ukraine/

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 デモクラシータイムス番組 正論を主張する田岡氏、大本営広報部の番組に呼ばれることがあるのだろうか。

台湾有事の妄想~日本に危機は迫っているのか【田岡俊次の徹底解説】20220615 50分

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