« ウクライナの出来事に関する意見を変えつつあるトルコ | トップページ | アサンジは、これまでで最も重要な仕事をしている »

2022年6月19日 (日)

どれだけの領土を平和と引き換えにするかはウクライナが決めるべき-NATO

代償を払えば平和は実現するが、それを決めるのはウクライナ次第だとNATOのイェンス・ストルテンベルグ事務総長が主張した

どれだけの領土を平和と引き換えにするかはウクライナが決めるべき-NATO

2022年6月12日21時37分
RT

 日曜日、イェンス・ストルテンベルグNATO事務局長は、アメリカが率いる同盟は、交渉の場で、ウクライナの立場を強化することを狙っていると述べたが、どんな平和協定でも、領域を含め、妥協が伴うだろうと付け加えた。

 フィンランドのサウリ・ニーニスト大統領との会談後、ストルテンベルグはフィンランドでのクルタランタ・トークで話した。NATO事務総長は、欧米はウクライナ軍を強くするため「代償を払う」のをいとわないが、現在の紛争を終わらせるため、キエフはモスクワに多少領土の譲歩をしなければならないだろうと述べた。

 「平和は可能だ」と彼は言った。「唯一の疑問は、平和に対し、どれだけ代償を払うことをいとわないかだ。平和のため、どれだけの領土、どれだけの独立、どれだけの主権を犠牲にするのをいとわないかだ。」

 「最も高い代償を支払う人々が判断すべきだ」と言って、ウクライナがどんな条件を受け入れるべきか、ストルテンベルグは示唆しなかったが、最終的に和平交渉の際「彼らの立場を強くする」ため、NATOと欧米はウクライナに兵器を供給し続ける。

 陰でウクライナの未来を議論するキエフの欧米支援者 CNN

 事務局長はウクライナ領土を譲ることを直接は勧めなかったが、第二次世界大戦の平和協定の一環として、カレリアをソ連に譲ったフィンランドの例を持ち出した。ストルテンベルグは、フィンランド-ソ連入植地を「フィンランドが第二次世界大戦後、独立主権国家になることが可能だった理由の一つ」だと説明した。

 まもなくウクライナが、欧米支援者に、和平協定への圧力を加えられるかもしれないという雰囲気が高まる中の、ストルテンベルグのこの発言だ。アメリカイギリス当局は、ロシアとの戦争でウクライナが「勝てる」と公式に主張しているが、最近のCNN報道はワシントン、ロンドンとブリュッセル当局が、停戦と和平合意を計画する取り組みで、ウクライナ代表なしで会合していることを示唆している。

 ウクライナを支持している国々の国民が「戦争にうんざり」しつつあるため、匿名の外国関係者が、協定へと「我々を少々押しやった」とウクライナのウォロディミル・ゼレンスキー大統領も主張した

 先月ヘンリー・キッシンジャー元米国務長官が彼がすべきことを提案したように、戦争終焉と引き換えに、何らかの領域を断念するようゼレンスキーに促したことをフランスのエマニュエル・マクロン大統領は公式に否定した

 5月に、キッシンジャーはウクライナに、「現状」回帰を受け入れるよう提案した。つまり、クリミア半島の領土権主張を断念し、ドネツクとルガンスク人共和国の自治承認をだ。クリミア半島は、2014年以来ロシアの一部で、他方、二月に軍事行動が始まる数日前、モスクワはドネツクとルガンスク人民共和国の独立を認めていた。

 ゼレンスキーは、何度かロシアとの和解交渉に興味を表明し、彼の当局者や、アメリカ国務省や、ゼレンスキー本人が、まもなくその後反対意見を表明して、和平協定の可能性に対し、何度か立場を変えている。先月末、交渉に参加する意志を発表した後、ゼレンスキーは数日後に現れて、ドンバス共和国で掲げるのに「我々のウクライナ国旗代わる選択肢はない」と国民に言った。

 日曜日「我々はこの全ての戦いの後、ウクライナが彼らの領土を断念することが極めて困難なことを理解している」とストルテンベルグとの話し合いの後、ニーニストが言った。「だが、ロシアが全ての占領地を失うのを見るのは、この時点では予見不可能だ。平和実現は全く困難だ。」

 皆様はソーシャルメディアで、本記事を共有できます。

記事原文のurl:https://www.rt.com/news/557057-stoltenberg-ukraine-give-territory/

----------

 さほど趣旨は違わないうに思われる鈴木宗男氏発言は袋だたき。

 今朝の孫崎享氏のメルマガ題名

元米国国家安全保障会議欧州部長でもあったカプチャンが、ウクライナ問題に関し、和平を呼びかける論評を発表。米国では一時ロシア糾弾一辺倒であったが、キッシンジャーを頂点に、和平を主張するグループが米国内で勢いを持ち始めた。

 白井聡氏の新刊『長期腐敗体制』を拝読。「有権者は合理的な判断により投票するものである。」わけではないと納得。

 デモクラシーの質という小見出しで、222-223ページに自民党が常に勝利する理由の説明がある。堀内氏らのグループの研究結果。

どの分野のどんな政策でも、「自民党の政策」として提示されると大幅に支持が増えたのです。

政党の掲げる政策をほとんどロクに見ておらず、ただ何となく自民党に入れている有権者がかなり多くいる、あるいはそうした有権者が標準的な日本の有権者ではないのか、ということです。

 ミアシャイマー教授の「ウクライナ戦争の原因と結果」。2022/06/16最新講演 2時間7分 字幕あり。講演自体は約一時間。戦争は長引くと悲観的に見ざるを得ないと。

The causes and consequences of the Ukraine war A lecture by John J. Mearsheimer

 The Sakerに、Thorsten J. Pattberg氏の新記事がある。驚愕する題名。

After 77 Years Of US Occupation, Half Of Japanese Girls Deformed

« ウクライナの出来事に関する意見を変えつつあるトルコ | トップページ | アサンジは、これまでで最も重要な仕事をしている »

NATO」カテゴリの記事

ロシア」カテゴリの記事

ウクライナ」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く

コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。

(ウェブ上には掲載しません)

« ウクライナの出来事に関する意見を変えつつあるトルコ | トップページ | アサンジは、これまでで最も重要な仕事をしている »

お勧め

  • IWJ
    岩上安身責任編集 – IWJ Independent Web Journal

カテゴリー

ブックマーク

最近のトラックバック

無料ブログはココログ