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2022年6月20日 (月)

アサンジは、これまでで最も重要な仕事をしている

2022年6月18日
ケイトリン・ジョンストン

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 防諜法の下で、アメリカ帝国にとって不都合な真実を報道するどんな発行人あるいはジャーナリストも、世界のどこでも、裁判にかけられる判例を作るため、イギリスのプリティ・パテル内務大臣は、ウィキリークス創設者ジュリアン・アサンジのアメリカへの引き渡しを承認した

 報道によれれば、CIAが彼をスパイし、彼の暗殺をたくらんだという事実を含む主張で、アサンジ弁護団は、この決定に控訴する。

 金曜日「(14日間の上訴)期限の数日前の可能性が高く、上訴は、我々が以前法廷に提出できなかった新しい情報を含むだろう。ジュリアンの弁護士が、どのようにスパイされたか、CIA内に、どのようにジュリアンを誘拐し殺す陰謀があったかに関する情報だ」とアサンジの弟ガブリエル・シプトンがロイターに語った

 

 ありがたいことだ。ワシントンによる引き渡しの試みに抵抗するアサンジの意欲は、彼が、2019年に、イギリス警察が、強制的に彼を引きずり出すまで、2012年のエクアドルの大使館に政治亡命したことから、ベルマーシュ刑務所での監禁中、アメリカ検察官と法廷であらゆる手段を尽くして戦うことまでを含め、我々全員のためになっている。

 アメリカによる犯人引き渡しに対するアサンジの戦いは、真実に対する帝国の戦争は人類全員に害を与えるだけでなく、防諜法の下では彼は公正な裁判を受けることができないためだけでなく、手を広げ過ぎる帝国権力に屈服し服従するのを彼が拒絶して、帝国権力を明るみに出し、権力の実態が何かを我々に示して、我々全員のためになっている。

 真実を語ることに対し、ジャーナリストを投獄しようと、ワシントン、ロンドンとキャンベラは共謀している。最初は、積極的な犯人引き渡しの試み、第二に、それらの試みを忠実に推進し、第三は、オーストラリア人ジャーナリストをジャーナリズムを実践したかどで閉じ込め、迫害するのを許すことへの無言の共謀だ。横たわるのを拒否し、連中に彼の後を追いかけるよう強いることで、大衆がほとんど気付かないようにされているいくつかの厳しい現実をアサンジは暴露したのだ。

 自身の主流メデイア引き渡し非難し、欧米世界の全ての主要な人権や報道の自由監視団体が、アサンジは解放されなくてはならないと言う中、ロンドンとキャンベラが、それほど追従的にワシントンの狙いに従っている現実は、これらは個別主権国家ではなく、アメリカ政府に中央集権化した一つの地球規模帝国の加盟国であることを示している。アサンジが彼の立場を堅持して、彼らと戦っているからこそ、より多くの注目が、この現実に向けられているのだ。

 

 彼の立場を堅持し、彼らと戦うことで、アサンジは、欧米世界のいわゆる自由民主主義国家が、出版・報道の自由を支持し、人権を擁護するというウソも暴露した。連中は世界の報道の自由を支持すると主張し、連中は専制政治と独裁制に反対すると主張し、彼らはやかましく政府が支援する偽情報の危険を非難しながら、アメリカ、イギリスとオーストラリアは真実を暴露することに対し、ジャーナリスト引き渡しを共謀している。

 アサンジが彼の立場を堅持し、彼らと戦うことで、ジョー・バイデンのようなアメリカ大統領が「出版・報道の自由は人々の敵ではない、むしろ逆だ。最高の状態で、あなた方は真実の守護者だ。」というような事を言うと、常に偽善の不快な臭いがするのだ。

 アサンジが彼の立場を堅持し、彼らと戦うことで、ボリス・ジョンソンのようなイギリス首相が「報道機関は、重要な事実を遠慮なくパブリックドメインにもたらすべきだ」というような事を言うと、人々は常に彼がウソをついていると知るのだ。

 アサンジが彼の立場を堅持し、彼らと戦うことで、アンソニー・アルバネーゼのようなオーストラリア首相が「我々は、法律で出版・報道の自由を守り、全てのオーストラリア人が、その言い分を聞かれるのを保証する必要がある」「ジャーナリストを、彼らの仕事をしたかどで起訴してはいけない」というようなことを言うと、我々の更に多くの人々が、自分がだまされ、操られていることを理解するのだ。

 アサンジが彼の立場を堅持して、彼らと戦ったから、アントニー・ブリンケンのようなアメリカ国務長官が「世界報道自由デイに、アメリカは、報道の自由、世界中のジャーナリストの安全、オンラインとオフラインでの情報アクセスの擁護を継続する。自由な独立したメデイアが大衆が情報へのアクセスを持っていることを保証する。知識は力だ。」のようなことを言うと、連中お決まりのお笑いを売りこむのに一層苦労するのだ。

 アサンジが彼の立場を堅持し、彼らと戦ったから、プリティ・パテルのようなイギリス内務大臣が「ジャーナリストの安全は我々の民主主義にとって重要だ」のようことを言うと、ペテン師であることがばれるのだ。

 

 自分の戦争犯罪をあばいたかどで、外国人ジャーナリストを引き渡すことは、思いつける限り最も暴君的な狙いだ。この狙いに向けて共謀しているアメリカとイギリスとオーストラリアは、これらは唯一の価値観が支配と制御である一つの帝国の加盟国で、人権に関するわざとらしい振る舞いは全くの外見であることを我々に示している。アサンジは権力の本当の顔をさらし続けている。

 実際、彼が現在起訴されている2010年の漏えい後のこれら全ての年月さえ、アサンジがこれまでで最も重要な仕事をしているという説得力ある主張がある。彼のウィキリークス出版物がそうだったし、今もそうなのと同じぐらい重要だが、それらのいずれも、連中に、我々の目をじっと見て、真実を語るかどで、連中はジャーナリスト引き渡しをすると、我々に語るよう強いるほど帝国の悪行を見せなかった。

 他のあらゆる可能な選択肢がより容易で、より心地良かっただろう時でさえ、アサンジは足を踏ん張り「ノー」と言うことで、これを達成した。厳しかったときでさえ。恐るべきだったときでさえ。幽閉され、沈黙させられ、中傷者に反撃できず、普通の生活を送ることができず、自分の子供を抱けず、顔で日光を感じることができない時でさえ。

 彼の命そのものが最も必要とするあらゆる分野に光を当てる。我々全員この人物に途方もなく多く負っている。せめた我々にできるのは彼を自由にすべく最善を尽くすことだ。

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画像はEspen Moe、表示 2.0 一般 (CC BY 2.0)

記事原文のurl:https://caitlinjohnstone.com/2022/06/18/assange-is-doing-his-most-important-work-yet/

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 マスコミは、小生がしつこく書いている通り、「悪辣大本営広報部」であることを、今回のイギリス内務大臣決定を垂れ流しで証明している。批判しないのだ。真実を報道した側が175年の刑で、戦争犯罪を犯した連中は逃げおおせる判例。世界ジャーナリズムの死。監獄に行くべきは宗主国幹部のはずだ。

 The Jimmy Dore Show も、この件は、いつもより長く22分語っている。日本のマスコミで22分、この話題を語るだろうか。

Julian Assange Extradition A Frontal Attack On Freedom Of The Press

 櫻井ジャーナル

米国の権力犯罪を明らかにしたアッサンジの米国への引き渡しを英内務相は許可

 The Jimmy Dore Show ジェーン・サキ最後の記者会見での事件。あの悪名高かった官房長官記者会見をしのぐ宗主国記者会見。
 カメルーンの記者Atebaが会見ルールを無視して質問を続けた結果、彼の新聞は排除されてしまった。財政的に。

African Journo Who Interrupted Jen Psaki CUT OFF From All Funds

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