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2022年6月24日 (金)

あきれるほどお粗末な帝国プロパガンダを大量生産するガーディアン

2022年6月19日
ケイトリン・ジョンストン

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 帝国によるシリア言説を批判する人々を中傷する、大人の監督なしで七歳の子供が作ったプロパガンダのような記事をガーディアンが掲載した。

 記事は、当初「ロシアが支援するシリア陰謀論者のネットワーク判明」という見出しで発表されたが、記事が中傷している、いわゆる「陰謀論者」全員が、ロシア政府に支援されていると論じようとさえしていないので、慌ただしく「シリア陰謀論者のネットワーク判明」へと変えられた。ロシア政府が、時にアメリカ帝国にとって不都合なシリアについての情報を引用し、強調すると主張しているに過ぎない。明らかにそれだけが狙いだ。

 恥知らずな帝国のゴミ記事を読まされているとわかる最初の手がかりは、ガーディアンによる記事用写真だ。破壊された建物の前で勇ましく子供を運んでいる「ホワイトヘルメット」メンバーの映画の様な光景。この写真は自身のウェブサイトで、子供時代からの反アサド活動家だと自称するサミール・アル・ドウミーのものだ。たとえシリア紛争やホワイトヘルメット言説操作作戦について何も知らないとしても、プロパガンダや、それがどう使われるかについて何かご存じなら、この写真の正体に即座に気づかれるはずだ。

 

 実にに明白な帝国プロパガンダ記事を読まされているという次の手がかりは、記事の著者マーク・タウンゼンドが、その主張を正当化しようとしていないことだ。彼は少数を彼がバネッサ・ビーリー、エバ・バートレットやアーロン・マテなど「偽情報を広める」罪を犯していると主張する人々をあげているが、それらの人々が広めた主張が虚偽だという論拠や証拠は示さず、彼はそうだと断言するだけで、話を進める。

 次の手がかりはこの文章だ。

「2020年以来、Grayzoneのジャーナリスト、アーロン・マテは、特定された28人の陰謀論者の中で最も多作な偽情報流布者としてビーリーを抜いたと報じられている。」

 マテの報道を読んでいる人なら、彼は具体的事実で裏付けることができる主張しかしないを極めて注意深いジャーナリストだと知っている。2018年、シリアのドゥーマでの塩素毒ガス攻撃とされていることの自身の調査を操作した化学兵器禁止機関(OPCW)の役割に関する彼の素晴らしい報告には、私が知る限り、誰も反論しようとさえしていない。

 世界に、この扇動的な非難を送り出す前に、明らかな驚くに当たらない標準的ジャーナリズム倫理違反で、タウンゼンドは全く彼と連絡を取ろうとしなかったとマテは言う。

 

 これがニュース記事の形を装ったプロパガンダ中傷記事だとという次の手がかりは、タウンゼンドの情報源だ。この記事は戦略的対話研究所ISDと呼ばれるシンクタンクに集められた情報に基づくThe Syria Campaignによる報告を中心に展開する。2016年に、Grayzoneのマックス・ブルメンソールがまとめた通り、The Syria Campaignはイギリスで民間企業として登録されている帝国言説支配工作で、多数のいかがわしい関係と資金がある。戦略的対話研究所は、アメリカやイギリス政府やアメリカと同盟する多数の他の国々や、ビル・ゲイツやピエールオミダイアやジョージ・ソロスのような欧米オリガルヒの財団に直接資金供給されている。

 タウンゼンドの中傷記事の他の情報源は「ホワイトヘルメット部長代理ファルーク・ハビブ」とアメリカ国務省の匿名「元当局者」だ。

 そういうことだ。これについて更に述べる必要があるとは思えない。

 The Syria Campaign報告書には、タウンゼンドの無分別な反すう以上の証拠や実証はない。「偽情報」という単語を「私が嫌いな情報」を意味するよう再定義し、次にその種の情報を広めることで有罪とみなす人々に関する情報を論じるのだ。化学兵器禁止機関の、包括的に、しっかり証拠をそろえた内部告発者の漏洩書類のような情報を「偽情報」と定義し、そのばかばかしい基礎の上に、アーロン・マテのようなジャーナリストを、それについて報じることに対し「偽情報を流布する」かどで有罪を宣告するのだ。

 The Syria Campaign報告書には、「ホワイトヘルメット」は自称しているものではないと言った人々は、何らかの形で、メンバーが殺されるようにしているという途方もない主張のような、見えすいて、ばかばかしい主張もある。

 私が見たガーディアンが数年大量に生産する、あらゆる不器用なプロパガンダの中でも、この記事は確実に最悪の一つだ。実に悪名高いウソで、まだ撤回されていないアサンジ-マナフォート報告のレベルではないが、トップ直前だ。

 2013年に「ガーディアン」が、エドワード・スノーデン漏洩を報じてまもなく、成功裏にイギリス国家安全保障機構内に吸収された時、いかにジャーナリズム的な完全性の全ての外観を失ったかに関する機密指定から解された報告を2019年にイギリスが発表した。これは当時、批判的な反帝国主義者の意見に対する「粛正」があったというオーストラリア人ジャーナリスト、ジョン・ピルジャーの意見とつながる。

 2018年1月「3年前、ガーディアンが、もはや言わないことを言っている人々のおおかたを粛正し、私のような人々を追い出したガーディアンでは、私が書くジャーナリズムは、もう歓迎されない」とピルジャーがラジオ・インタビューで言った。

 外見上明らかな立派さと、政治的立場の表向き左翼風から、大衆の認識を帝国に有利なように操る上で、ガーディアンは重要な役割を演じている。人々が、シリアに関する帝国言説や、アサンジ中傷や、ジェレミー・コービン中傷に疑問を投じるかにかかわらず、ガーディアン、もし同じ事を保守的出版物が言えば、そのような操作により批判的に対処するだろう、かなりの部分の国民の心に通じる説を提供するのだ。

 実際はガーディアンはマードック報道機関同様プロパガンダ的で、しばしば右翼のホラーを市場に出すその能力のためにさもなければ彼らが売りこものを信じないだろう怪しまない統計群に対していっそう破壊的だ。それは同じ思惑を押す、それは同じ帝国を担当する。ガーディアンは有機野菜を食べる人々向けのフォックスニュースに過ぎない。

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記事原文のurl:https://caitlinjohnstone.com/2022/06/19/the-guardian-churns-out-embarrassingly-awful-empire-propaganda/

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 大本営広報部のインチキさはどこも同じ。

 The Jimmy Dore Showも同じ話題を扱っている。29分。

The Guardian’s Fact-Free Smear Campaign Against Journalists Over Syria

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