ウクライナ偽言説の実態を暴露するバイデンのサウジアラビア訪問
2022年6月3日
ケイトリン・ジョンストン
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報道によれば、ジャマル・カショギ暗殺のような人権侵害のかどで、サウジアラビアを「のけもの」にするという彼の選挙公約を全面的に撤回し、アメリカ連合が、ロシアに対する経済戦争に勝つのを支援するようムハンマド・ビン・サルマーン皇太子を説得する狙いでバイデン大統領はリヤドを訪問する予定だ。
この訪問は「バイデンは人権に関する彼の立場より、ウクライナ侵略に対しロシアを罰するため石油価格を下げる必要性を優先したことを示す」とガーディアンは言う。
戦争犯罪と自由と民主政治に対する攻撃のかどでウラジーミル・プーチンを罰するため、バイデンは、国に自由や民主政治がない暴君戦争犯罪人のご機嫌をうかがうのだ。
ワシントンは、我々が欧米世界中の自由と民主政治を脅かすと言われているウクライナに対する恐ろしい戦争を行ったかどで、より効果的にプーチンを罰するために、国内では人権のどんな見かけも押さえながら、イエメンに対し恐ろしい戦争を行っている政府に対する短期の冷たい外交関係を終わらせる。
この進展のお笑いぐさの皮肉に気付いたのは私が初めてではない。
「バイデン政権は、アメリカ国民に、戦争をしている動機は自由と民主政治を守るためだと説得している同じ時に、最も近しい同盟国の一つで、世界で最も専制的な殺人暴君の一人、サウジアラビア皇太子に敬意を払うことを計画している」とグレン・グリーンワールドがTwitterに投稿した。
「彼らは「独裁者」に金を与えるのを望まないから、EUは文字通り、ロシア(アメリカの行動をまねて)の燃料を禁止した。それでバイデンはエネルギー価格を下げる試みで、まもなくサウジアラビアを訪問する-それは、皆様全員ご存じの通り、活気に溢れた民主主義だ」とリチャード・メドハーストがTwitterで書いた。
「ウクライナの「自由」のための偉大な戦争への支持を動員する一環として、今月バイデンは「民主主義」の偉大な灯台、サウジアラビアを訪問する。友人間なら、殺人や手足切断も、ささいなことだ」とジョセフ・キショールがTwitterで書いた。
本当に、プーチンが、何人かワシントン・ポスト記者を骨のこぎりで一斉斬首・手足切断をして、アメリカのご機嫌をとって、この紛争を解決できるのではと思いたくなる。
偽善的なのが問題であるかのように、多くの人々がアメリカ帝国の「偽善」について語る。だがアメリカ帝国の行動に道義的一貫性が完全に欠如しているのは偽善という理由だけでなく注目に値する。アメリカ帝国に道徳観念が欠如していることを示すので、注目に値する。
ウクライナでの戦争を善対悪、自由対専制、民主主義対独裁制間の戦いとして表現するプロパガンダと恥知らずな政府偽情報の驚くべき大洪水で攻撃されているにもかかわらず、真実は帝国の自我に忖度しない。実際アメリカは、サウジアラビアと親密なままでいるのと全く同じ理由で、ウクライナで代理戦争をしているのだ。自身の権益を推進するから。
そういうことだ。それは話の全貌だ。アメリカはウクライナ人の自由やウクライナ人の命を気にかけていない、アメリカはユーラシアでの戦略地政学的覇権強化に関心があり、その狙いを実現するためなら、ウクライナ人全員生きたまま喜んで焼き殺すだろう。
多くの評論家が、サウジアラビアとアメリカ政府の親密さはアメリカの価値観を損なうと言いたがるが、それは全く事実ではない。アメリカは、サウジアラビアの機嫌を取ることで、その価値観を損ねず、その価値感を完全に称賛し、代表している。
アメリカの価値観が、自由、民主政治、公正や平和を含むと想定した場合にのみ、アメリカがサウジアラビアと組むことで、その価値観を傷つけると思うのだ。これは2022年に、いい大人が信じるべきだと認められることではない。実世界におけるアメリカの価値観は、支配とグローバルパワーだ。それだけだ。
実際、よく考えれば、サウジアラビアは、アメリカの、より正直な変種に過ぎない。独裁権力は、裏返された全体主義の下で狡猾に変装させられるのではなく、むき出しで表れている。オリガルヒと公式の政府は全く同じ連中だ。戦争が本質的に「人道的である」ふりを決してしようとしない。そして不都合なジャーナリストを殺したいと望めば、不正直にそれをスパイ事件であるかのように扱うのではなく、ただそうするのだ。
実際、世界舞台での全体的行動を見れば、ロシアやサウジアラビアより、アメリカは遙かに殺人的で暴君的だ。バイデンがサウジアラビアを訪問することで、アメリカの価値を下げるふりをするのはアメリカを大いに良く見せている。それどころか、逆なのだ。
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今朝のロシア・メデイアRTに載ったニュース。日本メデイアは無視?
ウクライナはトルストイの『戦争と平和』を禁書に。
ウクライナの自由と民主主義を守るため、より強力な兵器を送るという白々しさ。
今朝の孫崎享氏のメルマガ題名
ネオコンの論客ボルトンの提言:より大きな図式は、中国の脅威に対処するために形成される新たな同盟や連立に台湾を織り込むことである。「戦略的曖昧さ」「一つの中国」(米中の合意)の概念が定年を過ぎていることに疑いの余地はない。
IWJが報じたアドリアン・ボケ氏によるウクライナ軍の戦争犯罪を「フェイク」と断じたウクライナのファクトチェック団体『StopFake』のネオナチとの交友関係を、ウクライナの独立メディア『ザボローナ』が2020年にスクープしていた!『ニューヨーク・タイムズ』も『StopFake』の非党派性・中立性を疑問視! 過去には米政府出資財団から支援を受け、現在もジョージ・ソロスの財団がスポンサーに!!
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