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2022年5月18日 (水)

イスラエルのPR問題他 言説のマトリックスの端からメモ

2022年5月14日
ケイトリン・ジョンストン

この記事を英語音声で聞く。

 イスラエルの増大するPR危機は、その暴力と圧政が、アメリカの戦争のように、どこか遠く離れた土地で起きるのではなく、ビデオカメラに包囲された国内で、政府に好都合に話題を歪曲する腕利き宣伝屋でなく、警察官や兵士が実行する事実に帰着する。

 イスラエルのアパルトヘイトは、訓練されたプロパガンダ屋ではなく、彼らが抑止し続ける責任を負っている相手は劣っているのだと常に教えられている武装凶悪犯が押し付ける。例えば、イスラエル国防軍狙撃兵の射撃で殺されたパレスチナ系アメリカ人ジャーナリスト葬儀の葬送者を襲撃する際、連中は、それが一体どのように見えるかを考えない。もし、こと全体を、ジェン・サキや、マイケル・マクフォールやジェイク・タッパーのような権力に好都合に話題を歪曲する宣伝屋が実行していれば、マスコミ受けする形で展開するだろうが、そうではなく、生まれて以来アパルトヘイトという考えで洗脳された連中が実行しているのだ。

 その要素を、近年のビデオカメラとインターネット・アクセスの劇的増加と組み合わせれば、その時点まで、非常に成功していた何世代にもわたる認識支配作戦の失敗が確実な処方箋になる。

 つまり、イスラエル/パレスチナに関する皆様の意見が何であれ、特にこの最新の話題で、このTweetキャプションが客観的事実であることに異議の唱えようがない。

 

 イスラエルのアパルトヘイト政権に対する国民の支持率は、アメリカ警察の支持率同様、ビデオカメラが、あらゆる場所に設置されるのと正比例で急落した。DNAテストが、何年間も無罪を強く主張していた囚人の無実証明したのと同様、新技術開発が、社会の隅に追いやられた住民が始めから主張していたことが本当なのを証明したのだ。

 だから、その意味で、イスラエルの現状への反対が益々多くなったのは、支配体制の言説管理者の許可なしで真実を記録し、広める普通の人々、代替メディアと市民ジャーナリズムにとって、まれな勝利だった。

 人間の発展とは、主に我々の内的、外的世界の両方に、益々意識するようになることだと言って基本的に正しいと私は思う。そして、それは世界の志を同じくする人々]のネットワークで広まる生のビデオ映像以上に意識的にはならないのだ。

 それが、イスラエル政権がジャーナリストを殺す理由だ、それがアメリカに中央集権化した帝国が彼らを引き渡し、投獄するのを合法化し、当たり前のことにしようと務めている理由だ。奇妙な形で、それは実際、人類の中の、光を点けずにおきたいと望む勢力と、光を点けたいと望む勢力の間の戦いに似ている。

 

 「スクワッド」など存在しない。地球規模の帝国の継続的支配を推進する責任を負っているアメリカ議会が存在し、それと並行して進む、定期的に、進歩的に聞こえる騒音を立てる少数のソーシャル・メディア・アカウントがインターネットにある。

 「スクワッド」は政治分派ではなく、帝国のサウンドトラックだ。アメリカ覇権が世界を破壊する中、人々が聞くことができる癒やし系ノイズだ。

 ロシアとの戦争を支援するよう我々が洗脳されていると皆様が警告すると、連中は皆様を頭がおかしいと言う。今皆様がロシアとの戦争を支援しないと、連中は皆様を頭がおかしいと言う。

 NATO拡張主義によって起こされた戦争に対する唯一論理的反応は、明らかに劇的なNATO拡大だ。

 広島と長崎が防衛的核攻撃だったのと同様、NATOは「防衛同盟」だ。

 外国政府を打倒する侵略戦争も含め、皆様が「防衛」として全てを分類するなら、あらゆるものが「防衛連合」と呼べると私は思う。もし皆様が、世界中で起きる全てを支配するのは、神からの授ったの権利だと想定するなら、皆様の帝国神権に対して皆様の意思に服従しない人は誰であれ侵略者と解釈できることを意味し、そのため皆様が彼らにすることは何であれ本質的に防衛的になる。

 議論の範囲が、あっという間に、事実上「我々は何トンもの核瀬戸際外交をするべきだ」と「我々は、かなりの核瀬戸際外交をするべきだ」だけに限定されたのは驚くべきだ。オーバートンの窓には「核を使った瀬戸際外交をしないで」の入る余地がないのだ。それは「ロシアの主張」に変換されてしまい、そのためタブーなのだ。

 アメリカのプロパガンダ機関は地球上最強力な勢力だ。

 「我々は中国に変わりつつある」と中国より遙かに専制的な帝国に暮らす国民が文句を言う。

 人は自分の世界がそうであるのを許すと同じだけ自由だ。人生を支配し操作する衝動は、利己意識を呼び起こし、我々を苦難の車輪に鎖でつなぐ。安全保障への道に見えるものは、本当は危険な状態への道だ。

 世界を自由にすることで、我々は自身を自由にする。我々自身を自由にすることで、世界は、ずっと自由になる。

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記事原文のurl:https://caitlinjohnstone.com/2022/05/14/israels-pr-problem-and-other-notes-from-the-edge-of-the-narrative-matrix/

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