アメリカ帝国支持は常に間違い:言説のマトリックスの端からのメモ
2022年4月28日
ケイトリン・ジョンストン
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あらゆるウクライナ愛国心の誇示は、皆様が聞かされていることと全く無関係な同意をでっちあげるために使われており、もう一つの気の抜けた主流プロパガンダ攻勢だという感じを皆様が受けているとすれば、まさにそうだからだ。
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この戦争で、ロシアは多くのウクライナ人を殺し、ウクライナは多くのロシア人を殺し、アメリカ帝国は多くのウクライナ人とロシア人を殺した。
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プーチンが悪で自由を憎むという理由だけでウクライナを侵略したと考える良い大人がいるのは異様だ。
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アゾフ大隊に注目するのではなく、モスクワを打倒する狙いで、アメリカが意図的に、この戦争を引き起こし、核保有超大国に対する益々無謀な瀬戸際外交で我々全員の命を脅している事実に焦点を当てよう。
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ロシアとアメリカ/NATOの戦争を推進する人々は、人種差別主義者や同性愛嫌悪者、トランスジェンダー嫌悪者や反ユダヤ主義者より一層危険で下劣で、彼らは、しかるべく扱われるべきなのだ。彼らは地球上最も危険な過激派だ。これは文字通り議論の余地無く、文字通り全員に明らかなはずだ。
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核保有超大国に対し、意図的に挑発した非常に危険な代理戦争を自国政府が行っているのを知っている人々より遙かに多くのアメリカ人が、人気テレビ番組シンプソン姉妹を知っている。これは主流欧米メディアの全てがプロパガンダだからだ。
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実に容易に核戦争をひき起こすことが可能な世界最強力政府に引き起こされた代理戦争について、全員、何であれ好きなことを言えるべきなのだ。
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もし皆様がどんな問題でもアメリカ帝国を支持しておられるなら、皆様は間違った側にいる。これは反対の側が常に正しいということを意味せず、ウソ、殺人と専制的権力行使によってまとめられている地球規模の帝国が常に間違っていることを意味する。そう、それほど単純なのだ。
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ジャーナリズム大学に行き、一生懸命勉強し、家族全員の前で卒業し、履歴書を書き上げ、安定した職に着き、従順でないユーチュバー連中に関し、デーリー・ビーストで、客観風、もっともらしい歪曲記事を書くのは世界で最もうんざりすることに違いない。
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Twitterは、リベラル派は頭が良いという、良くある誤解を一掃する自然な方法だ。
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もし私が世界最大のナルシストだったら、私はおそらく地球一番の金持ちになり、皆が確実に常に私について話をするようにさせるために、私ができる限りのあらゆることをして、私を崇拝させる奇妙なカルト集団を作るべく、私の技術で世界を救うつもりだと皆を説得するだろう。
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一国の政府に有利なように偏向するTwitterは、一つのアメリカ政党に有利なように偏向するTwitterより遙かに影響力が大きい。これまでのところ我々は、Twitterがアメリカ・プロパガンダ/検閲機構の役割を果たし続けていることを示す後者の強調を見ている。Twitterは、おそらくアメリカのどの主要メディア企業も事実上得られるなかったほど多くの注目を集め、アメリカ・プロパガンダ機関に吸収されずにいるだろう。
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アサンジ裁判は実に単純だ。世界最強力な政府が、世界のどこであれ、自分の極悪非道な行動に関するジャーナリズム活動を違法にしようとしているのだ。皆様は一息で要約できる。それを何か大きな複雑なことに思わせる、単なる言説歪曲・中傷に過ぎない。
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帝国の悪に世界が一層気付くにつれ帝国が消滅したわけではなく、連中は一層卑劣で陰険になっただけだ。大昔連中は誰かが反抗すれば、その人物を人前で磔にしたものだったが、今や連中は、たった一人のジャーナリストを殺すために、このインチキな法律悪用プロセスまるごと、やり通さなければならないのだ。
帝国は、単純にそれを所有したいがゆえに、公然と外国領土を征服したものだった。それから連中は、それを「文明化」することにした。今連中は、それが「自由と民主主義」が狙いのふりをし、彼らは人々の旗を連中の国旗に変えさせさようとさえしない。
帝国は連中にあえて服従しない町丸ごと絶滅させたものだったが今連中は敵を憎むよう住民を心理的に操るこれら巨大で陰険なプロパガンダ作戦を開始しなければならない。
帝国は本当に卑劣で、陰険で、ゴシップだらけで、連中がかつて常にそうだったものの陰口版に過ぎない。彼らはかつてと同様圧制的で強暴だが、彼らの行動に対して、より多くの目が向けられている事実は、連中がすることについて彼らは遙かに、より巧妙で内密でなければならないことを意味する。
物事が、より目に見えるようになると、帝国運営には一層の努力と賢さが必要とされる。それが、検閲やプロパガンダ、シリコンバレー・アルゴリズム操作やジャーナリズム活動の犯罪化により、物事をそれほど見えないようにすべく連中がそれほど懸命に働いている理由だ。
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皆様がしかねない最大の間違いは、もし皆様が、連中知っていることを知り、連中がしていることを理解すると、指導者の行動が、より賢明で適切に思われると信じることだ。戦争は、そう見えるのと同じぐらい本当に恐ろしく無意味だ。専制的権力行使のエスカレーションは、そう見えるのと同じぐらい本当に良くない。見ていることを皆様が理解できないのではなく、皆様が社会病質者でないだけなのだ。
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皆様の考えと意見は重要だ。どうしてかおわかりだろうか? 世界で最も力がある連中が日々絶えず、考えや意見を操るのに膨大な富とエネルギーを注いでいるためだ。
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愛する人が非常に自滅的な場合、皆様は彼らの運命を制御できない。ある時点で皆様は彼らに失敗させ、彼らが死ぬ前に、目を覚ますよう願えるだけだ。それが、かなりのところ、皆様が現時点で人類全体とつきあわなければならない方法だ。
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森永卓郎氏が警鐘
とんでもない話だが、(自費で拝読する)人の話を信じるしかない。どう考えても、30年先、生きてはいないが。係累は生きている。最近テレビをほとんど見ないので、傀儡学者、評論家の耐えがたいアメリカ称賛、ロシア、中国こきおろし、全く知らない。宗主国に留学したり、宗主国政党に奉仕したことに何の意義があるのだろう。連中の本は購入したことも、図書館で借りたこともない。お金をつけてもらっても読まない。残り少ない人生の浪費。
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素晴らしい記事です。
この論説は、全く正しいです。
投稿: まだ ない | 2022年5月 4日 (水) 05時02分