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2022年5月31日 (火)

アメリカは銃乱射問題を壊滅しようとしただろうか?言説のマトリックスの端からのメモ

2022年5月26日
ケイトリン・ジョンストン

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 数日間、民主党員と共和党員が、アメリカの銃砲規制法が何か変わるふりをするのがニュースサイクルの一部だというのはクールだ。

 「それは銃砲規制問題だ!」

 「いや、それは精神衛生の問題だ!」

 [銃砲規制法もメンタルヘルスケアも何も変わらない

 [繰り返し

 アメリカが、銃乱射がまん延している唯一の国である事実と、アメリカ人が地球上最も徹底的に洗脳された国民である事実の間には、おそらく相間関係がある。

 銃器を持った住民をつかまえて、不当な低賃金の疎外されたギア旋盤工にして、ロサンゼルスで大量生産された人工文化を与えておいて、どうして大規模軍事虐殺が問題でないかを、生まれた時から心理的にたたき込めば、おそらく何か銃乱射事件が起きるだろう。

 人の精神がポッキリ折れるまで、精神を歪める程度は限られている。何億人もの人々の脳に、狂気が正気で、正気が狂気だという洗脳プログラムを終生たたき込めば、最終的に、彼らの一部は大量殺人犯になるだろう。

 

 大量殺人と戦争プロパガンダと大規模心理操作によって、ばらばらにならないよう維持されている地球規模帝国の中枢役をしている国が、銃乱射事件が蔓延する唯一の国なのは確かに偶然の一致ではない。けれども、これは決して研究されるまい。

 帝国が、主流メディアや、主流政治や主流学界に見えないのと同様、主流科学と社会心理学に、帝国は見えないので、決して研究されるまい。帝国は、主流思考という場の中では存在していることさえ認められないが、これは意図的に作られた現実だ。人々が我々が国じゅうに広がっていて、事実上我々の注意が流れを変えられる他の何よりももっと我々の生活に影響を与える認められていない帝国に支配されることを理解するのを阻止する主流の考えの球は積極的にまさしくその帝国によって影響を与えられる。

 我々全員、アメリカに中央集権化した帝国の中にどっぷり漬かっているのだ。その影響力、その宣伝、その人工的に作り上げられた文化、その考え方。我々は非常にその中に没頭しているので、我々にはそれを見ることができない。それは我々にとって、魚にとっての水のようなものだ。だから我々は、共同精神に対する影響の研究を見ることはない。

 アメリカ大統領は常に彼らが非難するものより桁違いの規模で殺人をしているのに、全てのアメリカ合大統領が銃乱射事件後、何か言うよう期待されるのは奇妙だ。

 「恐ろしい大量殺人の後で我々が目を向けるべき人物は誰だろう? 存在そのものが休みなしの大量殺人に依存している、最も殺人的な権力構造のトップはどうだろう?」

 北朝鮮について、トランプが、いくつか愚かなTweetをした後、何週間も皆大騒ぎをしたが、ロシアに対して世界を脅かす代理戦争をしながら、中国との直接戦争を繰り返し恫喝するバイデンは、全く問題なく普通なのだ。

 紛争と戦略の現代分析に関して、ヘンリー・キッシンジャーは何十年間も世界最悪の戦争タカ派の一人ではなかった。これが本当なのは、彼がそれほど精神病質ではなったからではなく、ワシントンの他の連中全員が、もっとそうだったためだ。

https://twitter.com/TelegraphWorld/status/1529043068875333638?s=20&t=jPbmMiLwQWE9fR16lfmsww


 そう、ヘンリー・キッシンジャーは戦争犯罪人だ。そう、ヘンリー・キッシンジャーは精神病質者だ。そう、最終的に彼から解放された時、世界はより幸せになるだろう。そして、アメリカ外交政策支配体制は、ヘンリー・キッシンジャーより遙かに正気でなくなるだろう。

 アメリカ帝国は、長年計画している遙かに大きな軍事対決の準備で、南の発展途上諸国の貧困に陥った人々を、戦争道具のための実験動物と射撃訓練に利用してきた。

 同時にロシアと中国と戦うのがなぜ良い考えか理解するほど賢くなるには、アイビーリーグ大学を卒業し、最も評価されているシンクタンクの最新報告を全て読まなければならない。

 もし成功を確保するためなら誰でも殺すのを許された巨大な数兆ドル企業があれば、その行動は、機能上、アメリカ帝国のそれと違うまい。

 彼らが正しいことをする希な時、私は決して主流メディアを「プラス評価」しない。彼らは、きちんとやって当然と考えられている。通常と同じぐらい積極的にウソやプロパガンダをしないことで点数は稼げない。皆を撃たないことに対し人は警官を称賛しない。

 もしあなたが暴君的な地球規模の殺人帝国で暮らす人気コメディアンなら、上方向以外のあらゆる方向をパンチして人生を過ごすのは、かなり痛ましい。

 アメリカ政府が悪の組織だと理解するのはたやすいことだ。アメリカ政府が、他の誰からも、圧倒的な差で、世界舞台で比類ない悪の団体であることを理解するには、かなり骨がおれる。これを理解するのに人々はてこずる。自分の政府が悪人の一人だったり、多くの悪人の一人と同盟していたりするのを認めるのは、何らかの理由で心理的にさほど対決的ではないが、政府が圧倒的な差で、絶対最悪な当事者だという可能性に取り組むと、しばしば多くの認知不調和を起こす。

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記事原文のurl:https://caitlinjohnstone.com/2022/05/26/has-america-tried-bombing-its-mass-shooting-problem-notes-from-the-edge-of-the-narrative-matrix/

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 オリバー・ストーン監督インタビュー、実に興味深かったが、次作は原子力発電が主題、原発を支持しているように聞こえたので、聞き間違いかと思い、ご紹介せずにいた。『私の闇の奧』の「オリバー・ストーン」で詳しく紹介されているが、残念ながら聞き間違いではなかった。

Oliver Stone: Vladimir Putin and War in Ukraine | Lex Fridman Podcast #286

 日刊IWJガイド

「5月は本日が最終日! 今期のご寄付・カンパの累積不足金額は546万円超! ウクライナ報道で孤軍奮闘するIWJの活動をご支援ください!」

<インタビュー報告>30日、「長期化するウクライナ紛争~米国の代理戦争の代償」「米ドルの黄昏とアテナイ覇権喪失の教訓」岩上安身によるエコノミスト田代秀敏氏インタビュー 第4弾をお送りしました。

 田代氏のアテナイ覇権のお話は実に興味深いものだった。余りにアメリカの行動とそっくり。

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