事態を常に悪化させるアメリカ干渉主義:言説のマトリックスの端からのメモ
2022年4月5日
Caitlin Johnstone
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念のためのお知らせ:社会で大変な権力を持っている連中が、世界で起きていることに関する人々の理解を自分たちに有利なように操作すべく懸命に活動している事実を考慮せずには明確な理解を得るのは不可能だ。
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ウクライナ現地で一体何が起きているかについて、証明されていないアメリカやウクライナの主張を信じるのは、そこで一体何が起きているかについて、証明されていないロシアの主張を信じるのと同じぐら愚かで、ロシアに対する直接のNATO軍事介入を支持する連中全員我々人類の敵だ。
戦争中にされる証明されていない主張に対して懐疑を主張すること、核保有超大国がそれら主張を基に、相手の軍隊を攻撃するべきではないと言うのは、誰であれ、何についてでも発言できることの中で、文字通り、一番論争の的になり得ない立場のはずだ。
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米軍の干渉主義は、事態を常により悪化させ、その提案者が、それで実現できると主張することを決して達成したことがない。年々これを言い続けなければならないのは愚かだ。ウクライナで、アメリカの直接軍事介入で、遙かに酷いことになるはずがないというのは、何も間違っていない。
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スターリンが原子爆弾を入手した時以来、核武装した政権は、決してお互いに戦争をしにてはならないということは広く一般に理解されていたが、今皆が非常に正気ではないため、NATOがどのように核戦争を始めずに、ウクライナでロシア軍を攻撃できるかについて、我々は日々、論説とニュースを目にしている。
核超大国がお互い決して戦ってはならない。これは人類が理解する唯一最も実存的に重要なことだ。それは何世代もの間理解されているのに、一群のウクライナ国旗と戦争犯罪とされるいくつかの確認されていない写真を見ると、それは魔法のように真実であることを止めたのだ。
「プーチンは、我々が彼と対決するのを阻止するため、核の脅威に頼ることができると信じている!」という類いのことを人々は言う。そう、それは軍事戦略がうまくいく方法だ、愚か者め。彼は敵が配慮する必要がある軍事力を持っている。それは皆様がロシアを攻撃すべきではなく、攻撃してはならないことを意味している。
何年もの間、間抜けのQAnonカルト信者連中が、核兵器はペテンで、本物ではないと私に言ってきた。今突然私のオンライン・コメントは、ほとんど同じことを言う阿呆リベラルに満ちている。
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アメリカ合衆国が、他の国々に、軍事侵略にどのように対処するべきか言う道徳的権威があると考えているのは何ともお笑いだ。
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皆様は、プーチンに対する無関係なアメリカ代理戦争前の数年間に全くのたわごとと判明したトランプ-ロシア共謀物語で、大多数のアメリカ人がプーチン嫌いにさせられたのは偶然の一致だと本当に信じておられるのだろうか? もしそれが偶然の一致でなかったら、一体何を意味するだろう?
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ジェン・サキは、アメリカ政府のウソ広報業務から、ケーブルニュースでアメリカ政府のウソを広める仕事へと本格的転職をするらしい。
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皆様があらゆる言説の陰のアメリカ帝国の行動を見れば二つのことが明らかになる。
- アメリカは、中国の勃興を止めて、多極世界の出現を阻止しようと計画している。
- 世界全体を大規模に混乱させる行動によってしか、これは実現できない。
多極世界にとって最も強力な議論は、単極世界の維持には果てしない暴力と絶えず拡大する核を使った瀬戸際外交が必要だということだ。それは文字通り持続不可能だ。
一国が他の全員を支配しようとせず、国々がうまく折り合い、人類のより大きな福利に向かって協力できない正当な理由などない。地球を支配するという一極主義者の衝動は、この平和な協力の世界が出現するのを阻止している。「パックス・アメリカーナ アメリカ支配による平和」などあり得ない。一極主義は平和の真逆だ。
世界支配を望むのは「人間の性」だから、アメリカが単極世界支配者でなければ、中国か他の国がそうなると人々は主張したがる。だが30年前までは、今まで人類史に、決して単極世界覇権国はなかったのだ。一度しか起きていないことが「人間の性」だと主張することはできない。
ヨーロッパ人が世界を航海し、世界中の人々を征服した。中国は壁を作った。中国が世界専制君主として、アメリカと変わろうと努めているという考え方は、自身の重荷の下、アメリカ帝国が自身を押しつぶすのを北京が見て、こう考えるということだ「おお、そう、それは驚嘆に値するように見える。絶対に、あれをやろう。」
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洗脳された人々とは一体どんなものか、違う意見の外交政策の人を見ると「この人は敵対的政府の諜報員だと確信する」と思うかについて非常に多くを物語っている。
私は、いつも「本当?」と考える。それが一番確実か? 私が外国諜報機関工作員だから、こう言っていると思われるだろうか? 世界最強な政府について皆様がテレビで聞くものと、私が違う説を持つ可能性は、なんとしてもあり得ないのだろうか? 世界最強な破壊的権力構造の最も危険な衝動を批判するのが、奇妙で怪しいことだと人々が見なすとは、情報風景は一体どれだけゆがめらているのだろう?
それは実際、帝国の言説支配がどれだけ強力かを皆様に示している。世界最大の権力構造を批判するのが、どれだけ当たり前のはずかは別として、意見が違うと非常に目立ち、人々があなたを外国諜報機関工作員だと見なすような強烈な衝撃に遭遇するというのは、情報環境は一体どこまで均一になってしまったのだろう?
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ロシアの見地は禁止する必要があり、ドイツ人はプーチンを支援したかどで刑務所に入れられる必要があり、ニュース・メディアはアメリカ政府言説を推進する必要があり、欧米世界を圧制的な権力行使から守るのに必要なので、シリコンバレー・アルゴリズムで、政府言説を積極的に強化する必要があるのだ。
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ほとんどの人々は世界に関し心から真実を望んではいない。大半は政治家や評論家が安心するよう耳にささやいてくれるのを望んでいる「心配無用。こういうことだ。学校の先生は全てに関し皆さんに真実を話す。ニュース司会者も。皆さんは正義の側だ。」
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