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2022年4月22日 (金)

インドの人権侵害を突然気にかけるふりをするアメリカ

2022年4月12日
ケイトリン・ジョンストン

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 アメリカは、突然インドでの人権侵害に関し非常に心配し、月曜日アントニーブリンケン国務長官が「我々は、一部の政府、警察や刑務所職員による人権侵害の増加を含め、インドにおける最近の懸念すべき進展を監視している」と報道機関に述べた

 インドの右翼政権人権侵害犯しており、それも何年にもわたっているのは本当だが、アメリカ国務省が、実際は、人権侵害を気にかけていないのも本当だ。

 トランプ政権初期に漏洩した国務省メモが、これまで十分な経験がない国務長官レックス・ティラーソンに、ネオコン帝国管理者ブライアン・フックが、アメリカ政府にとって「人権」は他の国々を押さえつけておくため利用する武器に過ぎないと教えているのを明らかにした。帝国言説支配の身勝手な性質に対する注目に値する洞察で、アメリカの権益と歩調を合わせる国々に犯された人権侵害は見逃すが、そうではない国に対し、それを利用し、武器化するのがアメリカ政策だとフックはティラーソンに言ったのだ。

 「エジプトやサウジアラビアやフィリピンなどのアメリカ同盟諸国の場合、対テロを含め、様々な重要な理由で良い関係を強調する上で、人権に関し、率直に困難な妥協をするわが政権は完全に正当化できる」とフックはメモで説明した。

 「現実的な成功する外交政策のための一つの有用な指針は、同盟者を区別し、敵より良く扱うべきことだ。」とフックが書いていた。「我々は海外でアメリカの敵の強化を目指していない。我々は彼らに圧力をかけ、競争し、出し抜くことを目指している。この理由で、我々は中国、ロシア、北朝鮮とイランとの合衆国関係に関し、人権は重要問題だと考えるべきだ。これはそうした国々の中で行われている道徳的問題の慣習に対する懸念のためだけではない。戦略的に、こうした政権に人権を強要して、代償を課し、圧力をかけ、彼らから主導権を取り戻すためだ。」

https://twitter.com/MaitreyaBhakal/status/1513754866698514432

 いや、アメリカ国務省は人権侵害など気にかけていない。モスクワとの提携に向かうことに警告を発するため、ニューデリーに発したブリンケン発言は、アメリカ帝国一連の威嚇射撃の最新版に過ぎない。

 先週「ロシアと提携すればインドは重大な代償に直面するとアメリカが言う」という題の記事で、ブルームバーグは下記を報じた。

 ジョー・バイデン大統領の経済最高補佐官は、政権はロシアとの提携でインドに警告し、アメリカ当局者はウクライナ侵略に対するニューデリーによるいくつかの対応に「失望して」いると言った。

 

 水曜日クリスチャン・サイエンス・モニターが主催した朝食会で「侵略という文脈で、中国とインド両国の決定に我々が失望した分野が確実にある」とホワイトハウス国家経済会議のブライアン・ディーズ委員長は記者団に述べた。


 モスクワとの「いっそう明示的な戦略連合」の結果は「重大で長期」になるとアメリカはインドに言ったと彼は述べた。

https://twitter.com/RnaudBertrand/status/1511733819832819715

 この新しい調子はインドのナレンドラ・モディ首相とトランプ政権の陽気な関係から、あるいは去年のモディとバイデン政権間とさえと比べて、本格的変化だ。昨日モディとの電話で、ロシアからの石油輸入増加はインドの利益に反するとバイデンは明言した。アメリカ当局者によれば、バイデンは「ロシアのエネルギー源に頼ることで世界におけるインドの立場は高まらないとモディに言った」とロイターは報じている。

 「それを増やすのは彼らの利益にならないと大統領は非常にはっきり伝えた」とホワイトハウス報道官ジェン・サキがインドのロシア石油輸入について問われて述べた。

 これら益々あからさまなメッセージに服従しなければ、アメリカ政府からインドの人権侵害に関する一層見せ掛けの懸念を見ることとなり、破壊的な経済的妨害工作が続くと予想できる。

 アメリカ帝国が、将来インドがワシントン影響圏から抜け出す可能性があるのを懸念するのは正しい。アメリカは中国に対するグレート・チェス盤策術で、ニューデリーを兵器化するのに、これまでのところ成功しているが、世界の二つの最も人口ちゅう密な国々が、ロシアという核超大国に合併し、アメリカに中央集権化した権力構造に吸収されるのを拒絶する国々の新興ブロックになるのは帝国にとって悲惨なはずだ。

 だが外国が誰と一緒になるかを決めるのを、アメリカが自分の仕事と見ている事実は、世界舞台での本当の動的関係を明らかにし、ウクライナに関する言説支配で、この帝国が、国家主権に敬意を払う重要性に払っていたリップサービスを台無しにする。アメリカは、世界全体を永続的に支配下におく取り組みで必要な、いかなる暴力や強要やいじめも使う、地球上唯一最も暴君的体制だ。

 この帝国は自分は世界を支配する権利を持っていて、どの国もそれを拒絶する権利を持っていないと本気で信じている。本当の多極世界の出現は、どんな犠牲を払っても単極支配を堅く維持することを強いる帝国の教義と、真っ向から衝突しており、それは非常に急速に、非常に醜くなりつつある。

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記事原文のurl:https://caitlinjohnstone.com/2022/04/12/us-suddenly-pretends-to-care-about-rights-abuses-in-india/

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 昨日の東京新聞朝刊二面、びっくり、うんざり、ブルータス!

 アゾフ連隊提灯記事

 RTにGonzalo Lira氏についての記事が載った。

An American journalist goes missing in Ukraine. The silence is deafening

 遅ればせながら『ドンバス 2016』を見た。

 長周新聞

ドキュメンタリー『ドンバス 2016』  監督 アンヌ=ロール・ボネル
https://www.chosyu-journal.jp/review/23294

 今朝の孫崎享氏のメルマガ題名

G20財務相・中央銀行総裁会議、ワシントンにて。ロシアの財務相ビデオ参加。発言時、米英加等退席。日本の鈴木財務相は席に留まる。対ロシアへの姿勢がまとまらず、共同声明も発出されず異例の事態。議長国はインドネシア。米国の号令一下で決着の時代去る。

 日刊IWJガイド

「ロシアへの抗議で半数の国々が退席との情報も、退席は米、英、加、EUのみで、日、独も残り米英に追随せず!! G20は4対16に分裂!」

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