Twitterは「国家当局関係メディア」
2022年4月8日
ケイトリン・ジョンストン
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このプラットホームに何であれ投稿すると常に彼の名の下に現れるレッテル「ロシア国家当局関係メディア」と彼のアカウントを指定することに対し、Twitterを告訴するとイギリス政治家ジョージ・ギャロウェイが脅して、イギリスで主要ニュースになった。
「@TwitterSupport様、私は「ロシア国家当局関係メディア」ではない」とギャロウェイが広まったTweetに書いている。「私はロシア・メディアのために働いていない。私には400,000人のフォロワーがいる。私はイギリス政党の指導者で、イギリス議会で、ほぼ30年過ごした。もしあなたがこのレッテルを削除しなければ私は告訴する。」
ギャロウェイは彼の番組が以前ロシア国営メディアのRTとスプートニクで放送されたが、それらメディアはイギリス情報通信庁と欧州連合の制裁により、イギリスでは閉鎖されているので、たとえ彼が出演したいと望んでも、彼はもはや出演できないうと主張している。もし皆様がこの主張を受け入れるなら、Twitterは本質的に「国家当局関係メディア」という指定を、彼が実際にしていることの標識というより、ギャロウェイが人間としてどういう人物かという標識として使用しているように見える。
Dear @TwitterSupport I am not “Russian State Affiliated media”. I work for NO #Russian media. I have 400,000 followers. I’m the leader of a British political party and spent nearly 30 years in the British parliament. If you do not remove this designation I will take legal action.
— George Galloway (@georgegalloway) April 6, 2022
皆様がギャロウェイの議論に同意するか否かにかかわらず、この全ては、他の人々に「国家当局関係メディア」というレッテルを貼るTwitterのように政府とつながるソーシャルメディア企業の本質的なばかばかしさを見逃している。Twitterは国家当局関係メディアだ。2016年選挙の後、アメリカ帝国が、既存支配体制権力構造を支持し、コンテンツを規制するようシリコンバレー・プラットホーム各社に圧力をかけ始めた時以来、アメリカ政府と着実に親密さを増して機能している。
2020年、Twitterは、大統領選挙を「守る」ため、どんなコンテンツを検閲すべきか決定すべく、アメリカ政府機関と直接協調する多くのシリコンバレー企業の一社だった。2021年、Twitterは、アメリカ国務省を含め多くの官庁から資金を受けるオーストラリア戦略政策研究所(ASPI)の助言で、外国アカウント大量粛正を調整していると発表した。
今年早々「ASPIはCIAとアメリカ政府のプロパガンダ機関だ」とベテランのオーストラリア外交官ブルース・ハイがミントプレス・ニュースに言った。「それはアメリカの代弁人だ。アメリカ政府とアメリカ兵器製造企業に資金供給されている。それほど多くの外国資金を得ているのに、なぜオーストラリア政府の中心に位置するのを許されているのか私は知らない。もし他の誰かから資金供給されていれば、今の立場にいないはずだ。」
2019年、このスプートニク記事でジャーナリストのモーガン・アルチューヒナが「CIAのベンチャー・キャピタル部門In-Q-Tel資金で2004年に設立された」と説明するFireEyeと呼ばれるサイバー警備会社と調整し、Twitterはアカウント大量粛正をした。
[Thread] Twitter is partnering with a crazy, hawkish, US-govt & arms industry funded think tank to regulate false info online.
— Alan MacLeod (@AlanRMacLeod) January 20, 2022
This should be alarming to anyone who cares about truth, free speech or peace, as my new @MintPressNews investigation explains:https://t.co/8Wi11qfpf3
外国政府のための不正な行動だと同社が推測するアカウントを何千も削除したとTwitterが報告する時は常に長年確立したパターンで、それがイギリスやイスラエルやオーストラリアのようなアメリカ同盟国のアカウントではなく、終始ロシア、中国、ベネズエラあるいはイランのようなアメリカに標的を定められた国々のものなのを皆知っている。アメリカは、決して非倫理的なオンライン行動を夢見ない、聖人のような政府としか同盟しないからだと信じると決めることが可能だが、それは全ての周知の証拠を拒絶する子供のような態度だ。
ウクライナで戦争が始まって以来、ユーザーに、購読していない、発端がCIAとつながる、いかがわしいKyiv Independentを含め帝国情報操作専門家で一杯のあらゆるTwitter記事を見せて、Twitterは、この戦争に関するアメリカ言説を積極的に推進している。
Twitterは、デスクトップ・ユーザーに対し「ウクライナでの戦争」コーナーを常時画面右側に維持して、アメリカ/NATO/ウクライナ連合に極端に偏向した戦争に関するアメリカ言説を推進している。先月、私がラップトップでTwitterをチェックしたどんな時も「ロシアがキーウやウクライナ中で民間標的を攻撃し続ける」と一日中知らされる日があった。ロシアがその期間、一般人に「標的を定めて」いたという主張は、その後まもなくニューズウィークに話したアメリカ人軍事専門家にナンセンスと切り捨てられた。
This is the message desktop Twitter users are receiving at the top right of their screen. We talk a lot about Silicon Valley's role in facilitating US government censorship, but we should probably talk a lot more about its role in facilitating US government propaganda as well. pic.twitter.com/PL9ms8gVU7
— Caitlin Johnstone ⏳ (@caitoz) March 21, 2022
侵略が始まった時、Twitterはロシア・メディアのコンテンツを見る人々の数を積極的に最小にし、「コンテンツの認知度を減らして」いると言い「Twitterで、このコンテンツの流通を減らす措置をとり」始めた。それは同じく、ロシアに支援されるあらゆるメディアに警告ラベルを付け、人が、このプラットホームで、このようなメディアにリンクする投稿をシェアしたり、「いいね」したりすると、誤った考えの責任を負うと知らせるポップアップメッセージを送り始めた。
Twitterは、ロシア・メディア・プラットホーム従業員の個人アカウントで作られた全てのTweetに「ロシア国家当局関係メディア」というレッテルをつけ始め、根拠なしに、それらアカウントでTwitter投稿された意見は、彼ら自身の妥当な意見ではなく、反体制的意見はクレムリンが金を払ったコンテンツだという印象を与えている。プロパガンダで撹乱された、だまされやすい連中が、メディアが吹き込んだ憎悪を行動に表し、あらゆるロシアのものを標的にし始め、このレッテル貼りはオンライン・ハラスメントに対する苦情を招いた。
益々多くの人々が自分が「ロシア国家当局関係メディア」レッテル烙印を押されるのに気がつくと同時に、Twitterは、このプラットホームは「アクセスを自由な情報に限定し、国家間武力紛争に携わる国に帰属する政府のアカウントを拡大したり、推薦したりしない」と火曜日に発表し、そう指定された、どんなアカウントも見えなくすると発表した。アメリカが、その両方をしている事実を考えると、いささか立派過ぎる。
「Home Timeline、Explore、Searchを含め、Twitterでは、これらアカウントが、人々に拡められたり、推薦されたりしないことを意味する。我々はこのポリシーを最初にロシアに帰属する政府アカウントに適用する」とTwitterは言う。
この可視性の低下は「ロシア国家当局関係メディア」というレッテルで叩かれた人々が確認した。反体制意見を鎮圧するのが仕事である帝国言説管理者が、なぜ、できる限り多くのアメリカ帝国批判者にそのレッテルが適用されるのを望んでいるか理解できる。
So grateful to live in the liberal, democratic west, where I’m free to oppose the actions of my government… from behind a secret shadow ban that prevents anyone new from finding or hearing me pic.twitter.com/4GsrMBzVxY
— Wyatt Reed (@wyattreed13) April 5, 2022
「国家当局関係メディア」レッテルが、なぜNPRやBBCのようなアメリカや同盟国政府に資金供給されるメディアに関連するTwitterアカウントに適用されないのか知りたければ、それは、Twitterが、それらメディアを、そのような指定から除外する逃げ道を明示的に作ったせいだ。
「国家が資金を提供しているものの、編集の独立性を確保しているメディア組織(英国のBBCや米国のNPRなど)については、このポリシーにおいて国家当局関係メディアとは定義されません。」とTwitter規則は言う。
それはもちろん、ばかばかしい恣意的な区別だ。皆様がジョージ・ギャロウェイを好きか否かにかかわらず、もし誰かが、彼に、言って良いことと、言ってはいけないことを示して、彼の編集の独立を奪おうとすれば、ギャロウェイのはき物を肉体から切除するために外科医チームまるごと必要ななことに、彼の性格に精通している人なら誰でも同意するだろう。ロシア・メディアで働いた多くの人々が、何を書くべきか一度も言われたことがないと言っているが、ギャロウェイは確実にその一人だ。
人々が「国家当局関係メディア」だと烙印を押してまわるために、地球上最強力な政府と、ぐるで動いているソーシャル・メディア企業の厚かましさは恐ろしい。Twitterは国家当局関係メディアだ。それは巨大な影響力の他のあらゆる億万長者シリコンバレー巨大企業同様、帝国の言説支配手段だ。プーチンは、国営メディアをそれほど効果的にするのを夢見ることがでるだけだ。
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Jimmy Dore Show まさに、スコット・リッター氏をTwitterが一時禁止した話題。
耕助のブログ 最新翻訳記事はマイケル・ハドソン氏記事。
デモクラシータイムス
「すべてのマスコミが報じない、ウクライナ国内で起きているもう一つの大弾圧! ウクライナ国家警察がロシア語話者約600名を逮捕!」
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