アサンジ裁判がアメリカのロシア批判を無効にする:言説のマトリックスの端からのメモ
2022年4月14日
ケイトリン・ジョンストン
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もしあなたがウクライナに関するニュースに関心を持ちながら、それが人類史上唯一最も激しく言論管理された徹底的心理作戦だと理解していなければ、そこで起きていることに関し、ウソを信じている可能性が100パーセントだ。
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イムラン・カーン排除で、アメリカが役割を演じたかどうかではなく、どのように、どの程度まで、が問題だ。
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ウクライナの自由と民主主義を救うことに関し、同じ帝国が未曾有の戦争プロパガンダ攻勢を我々全員にしかける中、その帝国の戦争犯罪をあばいたかどで、アメリカへのジュリアン・アサンジ引き渡しを裁判官が承諾するのを我々は見ようとしている。
「ロシアは戦争犯罪の責任を問われなければならない」と、自分たちの戦争犯罪の責任を問おうとしたかどでジャーナリストを投獄している帝国が言うのだ。
戦争犯罪人大統領の戦争犯罪をあばいたかどで、アメリカとイギリスが、ジャーナリストを投獄しているという事実、その事実一つだけで、ワシントンと同盟諸国によるロシアに対する全ての批判は完全に無効だ。
興味深いちょっとした情報:正当化するため使われている全ての言説を取り去れば、アサンジ裁判は、世界最強力な政府が、まさに真実を語ったかどで、ジャーナリストを投獄しているものだと分かる。
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Again: if this is not a proxy war, then there has never been a proxy war. https://t.co/1eodev8r5x
— Caitlin Johnstone ⏳ (@caitoz) April 11, 2022
繰り返す。もし、これが代理戦争でなければ、代理戦争なるものは決して存在しえない。
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主流メディアの「意見」記事は、人々に、どんな意見があるかを知らしめるためではなく、どんな意見が許されるか定義するため存在している。一面は人々に何を考えるべきか教え、意見欄は人々に、どのように考えるべきか教えるのだ。
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大企業は政府の一部だと分かった瞬間、商業メディア・プロパガンダとインターネット検閲が実際は何なのか明らかになる。
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ロシアゲート心理作戦は、大義のため、インターネット検閲や、冷戦瀬戸際外交や、毎日マスメディアがウソをついてかまわないと「リベラル派」納得させた。今アメリカ帝国は、ロシアに対する狙いを推進するため、この三つ全てを強化している。
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シリコンバレー検閲に対する大衆の同意が、益々広い範囲での言論抑圧を正当化するために使われ、唯一の犯罪が、世界最強力な政府の最も危険な狙いを批判しているだけの人々に今ハンマーが振り落とされるのを我々は見るに至った。
アレックス・ジョーンズのような人物を沈黙させる手続きが、反帝国主義者のような人々を含め、政治的発言のため一斉追放されるよう拡張されると、我々の多くは、当初から警告されていた。これに疑いをさしはさんだ唯一の連中は、今彼らの立場を後悔し、ずっと反体制意見を鎮圧したいと望んだばか者だ。
おばかさん聞いているか?あなたは、これに対する我々の反対が「アレックス・ジョーンズ支持」だったと思うか、あるいは、政府とつながる独占大企業がアメリカ帝国のために世界中の言説を検閲する権限を与えられるのに抵抗することだと思うか?
In order to avoid a Twitter ban I would like to once again affirm that Russia is 1000% guilty of any and all possible war crimes real or imagined and pledge my eternal loyalty to the Immaculate Heart of President Zelensky.
— Caitlin Johnstone ⏳ (@caitoz) April 13, 2022
Slava Ukraini! Slava Biden! Slava Pentagon! Slava CIA! pic.twitter.com/bYYTuzBEw7
Twitter追放を避けるため、私は再度、本当なり想像上のあらゆる戦争犯罪でロシアが1000%悪いことを認め、ゼレンスキー大統領の汚れない心への永遠の忠誠を誓う。
ウクライナに栄光あれ! バイデンに栄光あれ! 国防総省に栄光あれ! CIAに栄光あれ!
言論の自由が重要なのは、言いたいことを言えるのが素敵だからではなく、権力者連中の抑制になるからだ。考え方や情報を自由に共有する能力が、問題への注目をもたらし、考え方を変え、時代精神をかき立て、大衆抵抗運動を組織するのを可能にするのだ。
この理由から、児童ポルノのような違法行為以外の考え方や情報を共有するため、人々が集まるプラットホーム上で発言制限があってはならない。話せないとプラウド・ボーイズが悲しがるためではなく、権力者連中を抑止するためだ。
巨大プラットホーム上言論の検閲が言論の自由の法律に違反するかどうかにかかわらず、それが争点となる理由だ。そもそも、そうした法的な言論保護が作り出された理由の背後の精神、つまり権力を政府から人々に移すことに違反するのだ。この精神を維持するためには、一部のものだけでなく、あらゆる考え方と情報の自由共有が可能な必要がある。権力のアンバランスを作らずには、どんな考え方と情報が正しいかで公式調停者として信頼できる組織はありえないのだから。
権力者連中の何であれ、あらゆる言説を綿密に精査するのを人々は許されるべきだ。彼らは公式に認められない考え方や情報を共有することを認められるべきだ。さもなければウソをつくことを許される唯一の連中は権力者連中しかなくなるから、彼らはウソをつくことさえ許されるべきだ。情報共有の民主化は権力の民主化だ。
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9/11事件後、共和党がテロを防ぐため、常に人々を拷問にかける必要があると決め、次にFoxで、テロリストを止めるため、主人公が常に人々を拷問にかけるテレビシリーズが始まった時を覚えておられるだろうか?プロパガンダは、当時ずっと不器用だった。
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おおそう、ロシア帝国についてはどうだろう?? 中国帝国主義はどうか?イラン一極世界覇権はどうか? なぜあなたはキューバが何百という基地で地球を包囲しているのを批判しないのか?? 核を使ったベネズエラの瀬戸際外交はどうか、偽善者さん?
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私を嫌う連中は、アメリカが世界を支配しようとしていると言うことに対し、私が頭がおかしいと思う無知な帝国主義者と、アメリカが世界を支配しようとすべきではないと言うことに対し、私が世間知らずだと思う情報に通じた帝国主義者の面白い混合だ。
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世界最強力な破壊的政府に批判を集中することに対し、誰にもあなたを侮辱させてはならない。あなたがそうするのは奇妙で怪しいことではなく、より多くの人々がそうしないことこそ奇妙で怪しいことだ。
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人類は自ら招いた大変動で自身を絶滅させるか、妄想に基づく条件付けから目覚め、意識ある種になるかだ。どちらが起きるにせよ、そうなった時、振り返って見れば、我々の全党派の口ぎたない言い争いや分派の口論は、かなりばかばかしく見えるだろう。
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Unz Review記事
ハリコフから報じていたGonzalo Lira氏、もし行方不明になるようなことかあればDaily Beastのせいだと言っておられた。
Gonzalo Lira: Murdered by the Daily Beast?
The Beast must have known that it was a "hit piece" in more ways than one
筆名Tony Cartalucci 本名Brian Berletic氏
宗主国が操る、あちこちでのカラー革命解説記事は様々翻訳しているが、ご本人の話を聞くのは始めて。
CGTNインタビュー
Ex-Marine exposes U.S. govt's secret political interference in Asia
「ウクライナの国際義勇兵管理『責任者』は米退役軍人! 取材した仏ジャーナリストが『この戦争はロシアと米国の戦争』と指摘!!」
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