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2022年3月 9日 (水)

主流メディアがあえて語らないウクライナにおける戦争の呪われた言葉

ティム・カービー
2022年3月2日
Strategic Culture Foundation

 どこにも現れない一つの話題があり、非常に禁じられていて、批判したり「誤りを暴いたり」するため会話の話題にすることさえできない。

 今ウクライナで起きている戦争に対し、主流メディアが絶対的に一方的姿勢をとっているのは誰にとっても驚くべきことではない。我々が得る「ニュース」の大部分が、APかロイターニュース通信を、キュービクル内か高嶺の花のニューヨークアパートで誰か学士が書き直したものなのを忘れることはできない。ニュースは誰か哲学者によって作られず、幹部が「飛び上がれ」と言えば「どの高さまで!」と言う組織内の人々に作られる。これが人生の現実で、巨大メディアは、教養ある公衆を作らないよう、大衆の認識を支配するための現実翻訳を提示すべく資金供給されている。おそらく、これを読んでいる全員その事実は嫌いだが、今のところ、それは変えることができない現実で、絶対に誰もFoxやCNNやBBCや他の誰も、継続中のロシア軍事介入の背後にある動機を分析し、理解しようとすると期待すべきではない。

 だが全ての大手メディアは、それでも、状況を分析し、洞察を提供している外見を装わなければならず、それで注意を払って、彼らが何らかの方法で、ロシアがしていることの背後の、本当の動機を読者に提示しているよう見せかけなければならない。時々彼らは少なくとも、ロシアの公式論理を繰り返し、続いて敵対的ナチ政権が最近隣人への脅威として核兵器入手を検討したことが分かったと独りよがりの非難をしている。どこにも現れない一つの話題がある、それは非常に禁じられているため、批判したり「誤りを暴いたり」するため会話に持ち出すことさえできない。

 そこで主流メディアのためにNecronomiconを一緒に開き、今これらの暗い言葉を暴露しよう。

 世界のどの地域でも、大国内には、我々が最有力文化を細分できる多くの方法がある。中国内には、たくさんの方言と地域料理の相違があり、ドイツとイタリアは、多くの多様な地域から、本当に1800年代に、より大きな国になったのだし、全員がナイジェリア人だと言うが、自分がどの種族出身か言うのを決して忘れない多数の種族がいるナイジェリアのような場所がある。現在主流メディアの本拠地であるアメリカは、地域の傾向によって、いくつかに細分できる。南北戦争全体が、アメリカ社会に、異なるアクセント、態度、料理の「北部人」と「南部人」がいて、今日に至るまで、このアメリカ全体がどのように見えるかについて異なる意見を持っているという考えを本当に強化した。もしアメリカ人の三番目のタイプがあるとすれば、それはおそらく西海岸の人々だ。シアトル、ポートランド、サンフランシスコとロサンゼルスの人々のアクセント、物の見方や一般的な文化は北でも、南でもない。

 人々はオンラインでものを過度に分類するのが好きで、我々は、ジョー・ウォルシュが言ったように、「ロッキーマウンテン風」は西海岸と十分異なっていて、それ自身、アメリカ人のサブタイプであるとか、北部人が十分に貧しければ、彼らは魔法のように中西部人に変われるというような議論ができる。我々が、彼らのアクセント、地方文化、政治的意見、地理などで、アメリカ人を一体いくつに細分できるかは重要ではないが、これら様々なタイプのアメリカ人は現実で、多少のオンラインひきこもりを除いて、アメリカ人の99%が彼らを同国人と見て、全体的に彼らの社会の固有部分として認めている。たとえカリフォルニア人が、その「道徳的優越感」とともに「ボタン」という単語を発音する能力のなさが腹立たしいにせよ、これらは彼らがもはやアメリカ人ではないと言う理由にはならない。

 今もしアメリカがひどい戦争で負けて、邪悪な海外勢力がアメリカ社会を永久に分裂させようと入ってきたとしたらどうだろう?彼らはこれらアメリカの亜類型をとりあげて、彼らを異なる民族に変えようとするだろう。新しい大君主は、何らかの言わば南部修正主義を推し進め、彼らに南部が「再び立ち上がる」時期だと言って「北部侵略」世代を罰するだろう。邪悪な占拠者は、もちろん西海岸の俗物根性に付け込んで、ワシントン、オレゴンと特にカリフォルニアに、トランプに投票した中央部各州のキャセロールを食べ、トラックを運転し、迷彩服を着ている穴居人から分かれたほうが彼らは最終的に本当にもっと幸せになれると説得しようとするだろう。手短に言えば、どんな社会でも、内部の小部門は、敵が分裂と内輪もめを引き起こすために使うことができるのだ。

 もちろんアメリカの敵は、独立カリフォルニアに憎悪を注ぎ込むだけではなく、彼らにあらゆるおいしい話を与え、破壊行為をマスコミし、最も重要なこととして、残ったどんなアメリカ文化との文化的絆も確実に切断させるようにするだろう。

 今もし我々の想像上のシナリオで時間が経ち、分裂したアメリカが再び自立したとしたらどうだろう。未来のワシントンの主な活動は、外国占領者がでっちあげた、あらゆる偽の分裂を排除することだろう。特にもしそれらの地域が外国勢力の利益にのみ奉仕する敵対政権に支配されていれば、彼らは南と西海岸を再統合する必要があるだろう。

 それで私はこれを読んでいるアメリカ人の圧倒的多数に下記に同意していただけると期待したい。

  1. アメリカには地域差がある。
  2. これらの相違は、彼らがある種のアメリカ人ではなく別の民族だと説得しようとする外国勢力よって利用されるかねない。
  3. もし外国勢力がアメリカ分裂に成功すれば、アメリカの残りの部分が可能な限り速く小片を拾って、時間が否定的影響を与えて、実際に別個の文化が発達し始める前に、できるだけ早く国を再結集せることが極めて重要だ。
     1. もしアメリカ合衆国本土48州から分離した部分の一つが敵対的になり、反米がワシントン権益に対する武器として使用されたら、これは本当だ。

 これは長い序文だったが、ロシアが、なぜ今していることをしているか理解するのに必要なのだ。プーチンは、なぜ軍隊が入り、ドンバスを救おうとしているのかに関する有名な一時間にわたる説明で、レーニンと共産主義者が国際主義の熱意から、見かけ上些細で無意味な相違に基づいてロシア地域を不合理に別個の国に細分したことを説明した。同様に、我々も座って、アメリカ人の異なるサブタイプで、アメリカ地図をマーカーで乱暴に分けることができるが、ボリシェビキは更に一歩進めて、彼らの国を多くの偽小国に分割したのだ。

 ウクライナは1920年、共産主義者の国際主義の狙いに合わせて作られた、今やロシアを可能な限り小さく弱くしておくという世界支配主義者/ネオコンの思惑に役立つエセ国家だ。キエフはロシア文明発祥の地で、シカゴ、アトランタとラスベガスが地域差や、アクセントなどにもかかわらず本来アメリカであるのと同様、ウクライナの南部と東部の地域は本来ロシアなのだ。

 これは主流メディアが、この問題に関するあらゆる議論から隠し続けている重要な論理だ。これは決してテレビカメラに写されるとは思われない、誰もが認識しているが、話題にしたくない重要な事実で、それがロシアが極超音速ミサイルで空軍基地は攻撃するが、キエフのインターネットや電気を切断しない奇妙な侵略の説明だ。ロシアが進撃する町々の市長の半数が、公務事務作業で偽りのウクライナという用語を使うことが不要になり、進んで庁舎屋上に赤白青の旗を掲げたかの理由だ。これは同じくロシアが、なぜキエフ徴集兵の降伏は受け入れるが、民兵大隊に対して、決して容赦しなかを説明する。現代ウクライナ、特に南部と東部の人々の大多数はロシア人だというのが真実だ。ウクライナの3分の2はそうだったし、そうであり、常にロシアで、ロシア人だろう。

 キエフとオリガルヒのネオ・ナチ民兵大隊に爆弾を投下され、自国民が殺害されるのを8年間見つめてきたロシアは、うんざりしたのだ。これまで交渉とミンスク協定の尊重を期待して、侵略を開始するより、少数の人々が殺害されるのを放置する方が良い選択肢と思われた。今ロシアは全員を救うため、一部を犠牲にする以外選択肢はないと感じているのだ。レーニンが決めたエセ分割や、1991年以来、勝ち誇ったワシントンが実施した、これらのエセ政治分裂は、ロシア文明の不自然な分裂をもたらし、ドンバスでの大量虐殺さえ引き起こしたのだ。

 大昔リンカーンが選択に直面した。南が異なる文化だと認めて、彼らを好きにさせるか、マスケット銃と銃剣で彼らがアメリカ人であることを思い出させるか?
 これは、まさに今クレムリンが直面しているものによく似た手強い難問で、この話題は理解が非常に容易で、アメリカ人に非常に関係し、関連づけられるので、決してどんな主流メディアでも、ほのめかされることはない。これらは主流メディアがあえて語らない言葉だ。ウクライナはホットな物語に適している共産党の革命家の空想によって作られた偽物の国だ。それの大部分がロシアの固有の部分で、Russians.#UkraineIsRussianで満たされていて、常にそうであって、常にそうだろう。もしあなたが意見が合わないなら、あなたが白いリンネルスーツを買って、連合を識別する時間だ。

 ティム・カービーは独立ジャーナリスト、TVとラジオ司会者。

 個々の寄稿者の意見は必ずしもStrategic Culture Foundationのものを意味しない。

記事原文のurl:https://www.strategic-culture.org/news/2022/03/02/the-cursed-words-of-war-ukraine-that-mainstream-media-dare-not-speak/

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 『ロシア貿易・軍事同盟のユーラシア基軸』という翻訳記事の末尾で、ジェームズ・ビリントンの『聖像画と手斧―ロシア文化史試論』に触れたのは2014年12月。素晴らしい本だが15000円。一体どれほどの方々が読まれただろう。ロシアとウクライナについて考える場合、基本図書と思う。

 今朝の孫崎享氏メルマガ題名

ウクライナ問題。何故「糾弾」「制裁」の姿勢に疑問か。ロシア軍がUに侵略し力で現状変更を計る。金融制裁等も金融という力で変更計る。双方屈服を求める行為だ。何故「合意」を求めないか。NATO東方拡大をしない、東部住民に自決権付与とすれば事態収拾へ、

 ビル・トッテン氏の『耕助のブログ』にドミトリー・オルロフ氏の記事翻訳が掲載されている。

No. 1404 ウクライナ情勢 予測vs現実

 最近益々大本営広報部の電気洗脳パネル見る頻度が減った。露骨な宗主国大本営。拝見していた「まとも」に思えたサイトやyoutubeも耐えがたい変化を感じている。

 「水晶の夜」の魚拓をご教示くださった方から、下記サイトをご教示いただいた。

99.999%の日本人が知らないロシア・ウクライナ情勢【閲覧注意】

 ウクライナと核兵器 に、Film photography様から、コメントをいただいたので、ブログを拝見した。下記が最新記事。

ロシア側から見たウクライナ・ゼレンスキー政権

 日刊IWJガイド 見出しと一部をコピーさせていただこう。

「制裁措置に対抗、ロシアが日本を『非友好国』に指定! ドル建て債務もルーブルで支払い方針!!」2022.3.9号~No.3464号

下山伴子氏が、2022年3月1日、午後4:01に以下のようにツイートしています。

 「#新帝国主義巨悪 と #NATO とCIAはイスラエル(シオニスト)は2014年のウクライナのクーデターから、ロシア崩壊(通称ロシアの春)の計画を進め、CIAはウクライナにおけるネオナチとイルミナティの同盟の立役者となっています。ネオナチの拠点はアメリカです。Los Angels Times」

※下山伴子氏のツイート(2022年3月1日)
https://twitter.com/TomokoShimoyama/status/1498553925414408194

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