人はアメリカ・戦争機構を過大評価し、アメリカ・プロパガンダ機関を過小評価する
2022年3月20日
ケイトリン・ジョンストン
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もし皆様がTwitterをお使いで、ウクライナでの戦争の話題で議論しておられるなら、あなたのフィードをスクロールする際、ゼレンスキー政権と、それを支持する欧米政権に賛成の大いに偏ったコンテンツを掲載するThe Kyiv Independentと呼ばれる正式承認されたアカウントのポップアップ画面にお気付きのはずだ。
もしデスクトップ・ブラウザをお使いなら、通常このように見えるだろう。
上記画像で「War in Ukraine ウクライナでの戦争」と言う上左隅の灰色の文章がおわかりだろうか?それはページのアルゴリズムが、私が購読していないのに私に勧めるTwitterの「話題」で、The Kyiv Independentの投稿が掲載されている。彼らが環境設定で、それを削除するよう調整するまで、この話題はしつこく繰り返し何度もフィードで現れ、世界中のTwitterユーザーに押しつけられている。
ペドロ・ゴンザレスがHuman Eventsで最近書いたように、Kyiv "Independent"は、ジャーナリスト保護委員会CPJが「European Endowment for Democracy(EED)ヨーロッパ民主主義基金の緊急許諾」と呼ぶものによって、急遽作られたものだ。
ヨーロッパ民主主義基金は、アメリカ政府が運営する「非政府組織」全米民主主義基金NEDの新部門で、共同創設者によれば、CIAが密かに行っていたこと、すなわちクーデターを計画し、アメリカの権益を推進すべき言説支配を公然と行うため設立された。NEDウェブサイトの、あるページには「全てのEU加盟国は、欧州議会議員や民間団体専門家とともに、EED理事会のメンバーだ」とある。
だから、これは、世界に関する情報を手に入れる上で、人々が依存するようになった主要シリコンバレー企業によって、何百万もの欧米ユーザーに、政府が運営する「NGO」に資金供給されたメディアが、強力に推進されているのだ。シリコンバレーが代理で政府検閲を推進するのと同様、それは代理で政府プロパガンダを推進しているのだ。
Kyiv Independentへの資金として、カナダ政府も、200,000ドル支払ったとグローブ・アンド・メールが報じている。このメディアは、Twitterに喧しく宣伝されて、11月の開設以来、Twitterアカウントが、ほぼ200万人のフォロワーを確保しただけでなく、(ネオ・ナチ・アゾフ大隊を彼の「戦友」と呼ぶ)記者の一人が、ロシア侵略開始以来、百万人のフォロワーを得ている。
Knew there was something off about this guy. Here's "Kyiv Independent" reporter @IAPonomarenko, who has gained almost a million followers in less than two weeks, declaring himself "brothers in arms" with the notorious, openly neo-Nazi Azov Battalion pic.twitter.com/8BuC3hsSaj
— Michael Tracey (@mtracey) March 7, 2022
この男には胡散臭いところがあると知った。「Kyiv Independent」記者@IAPonomarenkoは、2週間以下で、ほぼ百万人の追従者を増したが、自らを悪名高いネオナチ・アゾフ大隊の「戦友」だと宣言している pic.Twitter.com/8BuC3hsSaj
- マイケル・トレーシー (@mtracey) 2022年3月7日
アメリカに中央集権化した帝国のプロパガンダ攻勢のごく小さい一要素でさえ、どれぐらい精巧かお分かりだろうか?一体いくつ見かけが異なる無関係な要素を持っているのだろう?複数の国々、NGO、表向き独立したソーシャル・メディア・プラットホーム、表向き独立した報道機関。どこで調べるべきかを知らなければ、どれが、どうつながっているか理解するのは非常に困難だ。しかも、ほとんど誰もどこで調べるべきか知らない。
この実に高度な認識管理工作は、帝国が既得権を持つ、どんな問題に関しても世界中で起きている。反帝国主義著者でPodcast配信者ジャスティン・ポジュルが最近表現した通り「アメリカ帝国はウソをつく巧みさに基づいている。プロパガンダで現実を作る。」
実際、地球上最も過小評価されていて、圧倒的に強力な勢力の一つはアメリカ帝国のプロパガンダ機関だ。大衆の考えを操作する能力は、アメリカ内のみならず、世界の広大な区域で、国連のような公式国際機関の共同的権力さえしのぐ手口で、推進したいと望むどんな思惑のためであれ、国際的合意をでっち上げることを可能にした。
不穏状態を醸成して、モスクワを倒す目的で、ロシア経済を攻撃する未曾有の経済戦争行為が使われているのを今日我々は目にしている。関与すると決めた全ての国々の対応を招いたロシアのウクライナ侵略に、内在的なものは何もなかったが、燃料や食料雑貨の経費が天井知らずに上がっているのに、帝国プロパガンダ機関の力のせいで、大衆はそれに賛成している。
戦争に勝つというと、むしろ重要な仕事に失敗する傾向があるにもかかわらず、アメリカ戦争機構の力は大騒ぎされる。これは一部には、帝国がしばしば速く終わる戦争から利益を得ないという理由と、一部には、戦争に勝つことが難しいという理由で、巨大軍事機構が、可能な限りの最大利益巡って、形成されていることがある。
本当に大騒ぎされるべきなのは、アメリカ・プロパガンダ機関の実に驚異的な力だ。比較的知的な、情報に通じた人々さえ、彼らの心を操っている糸を見損ねるほど狡猾で洗練されており、世界を形づくるほど強力なのだ。
The propaganda campaign on Syria taught me that Western media isn’t simply biased, but knowingly & systematically creates an alternative reality in support of the US narrative to an extent that I had hugely underestimated. Many of the same tactics are being used now with Ukraine.
— Louis Allday (@Louis_Allday) March 18, 2022
シリアに対するプロパガンダ攻勢で、欧米メディアは、偏っているだけでなく、私が非常に見過ごしていた酷さで、故意に、組織的に、アメリカの言説を支持する代替現実を作ることを私は学んだ。同じ戦術の多くが、今ウクライナでも使われている。
- ルイ・オールディ (@Louis_Allday) 2022年3月18日
1986年の昔に出版された著書、Inventing Realityで、マイケル・パレンティはこう述べている。
多くの人々にとって、ニュース・メディアに現れるまで、問題は存在しない。我々が問題を視る方法、本当に、我々が問題あるいは事件と定義さえされること、我々が見聞きすること、我々が見聞きしないことは、大いに通信世界を支配する人々に決められる。組合、平和デモ参加者、ソ連、ラテンアメリカでの反乱、選挙、犯罪、貧困、あるいは防衛費支出、それらがニュースで描写される以外、我々はわずかしか知らないのだ。
メディアが言っていることを我々が信じていない時でさえ、我々は何か他のものでなく、依然彼らの観点を聞いたり読んだりしている。彼らは依然、話題を設定し、我々が何を信じ、何を疑い、何を受け入れるか、何を拒絶しなければならないかを定義している。メディアは、個々の政治的談話範囲定義に、微妙で、しつこい影響力を及ぼし、衆目を、本質的に既存政治経済体制に役立つ方向に向けるのだ。
これは、Twitterのずっと前、グーグルの前、マーク・ザッカーバーグの前、ビル・クリントンが極少数の寡頭政治大企業に、ニュース・メディアが買い占められ、強化されるのを可能にする電気通信法に署名するずっと前からだ。そして、それにも拘わらず、我々が今日目にしているのと、まさに同じ動的関係は既に、作動していたのだ。一層遙かに複雑になっただけだ。
「ロシア・プロパガンダ」との戦いという名目で言論を検閲する、この狂った活動で、おかしいのは、それを推進している連中が、人々が考え、行動し、投票する方法を操作するために、メディアを大規模に使うことが可能だという、通常余り多く注意を引きつけないようにしている非常に重要な事実を、間接的に認めていることだ。彼らが認めないのは、彼ら自身が、その分野で、最悪の違反者であることだ。
現状維持世界観は、二つの全く矛盾する立場を同時に維持することを必要としている。ロシアのプロパガンダは、大衆の考えを腐敗させる影響を与えるが、桁違いに裕福で、強力な寡頭政治メディア機関は、そうではないのだ。
これは持続可能ではない。既に日々受けている心理的虐待の絶え間ない白色雑音のどしゃ降りに、溺れないよう人々は苦闘している。我々は最初に、精神的な言説と我々の集団的関係を変える何らかの方法を見いださなければ、人間の脳が切れる前、どれだけ大規模心理操作に耐えることができるかを見つけだす途上にある。
誰にわかるだろう。おそらく精神的言説との健康な関係は、切れることの反対側にある。
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露骨な与党。始めから全く信じていない。
原発のあり方「参院選のテーマに」電力逼迫で「節電もいいが発電の議論すべき」
耕助のブログ Unz ReviewのMike Whitney記事を訳しておられる。
『耕助のブログ』3月24日の最新記事、何と先日訳した「ウクライナと、より深遠な世界的自殺計画」。こちらは頻繁に、あちらのブログを拝読しているが、逆、必ずしも真ならず。
寺島メソッド翻訳NEWSの「ウクライナを売った男」翻訳についても言えるが、お互い昔のようにトラックバックなどで内容を直接共有できていれば、重複は少なくなるだろう。検索エンジンという名前の隠蔽エンジンは、決して宗主国の狙いに邪魔な話題を排除するため、同じ記事があるのに気がつかず、翻訳されるのだろう。いわば、「平和なデモの呼びかけ」の書き込みを排除して、デモの実現を阻止するようなものだ。
確かに「人は戦争機構を過大評価し、プロパガンダ機関を過小評価する」よう操られている。
寺島メソッド翻訳NEWS 読みたかったマイケル・ハドソン記事の翻訳!
The American Empire Self-Destructs, But Nobody Thought That It Would Happen This Fast
ポール・クレイグ・ロバーツ(Paul Craig Roberts)の記事翻訳も!
そして 拝聴したいインタビュー
本日は午後7時から、岩上安身による国際政治学者・六辻彰二(むつじ しょうじ)氏へのインタビュー「米国主導で大量の武器が送られる ウクライナで育つ外国人戦闘員が戦後『白人テロ』拡大の危険を招く!」をお送りします! マスメディアでは語られることのないウクライナ危機のもう一つの側面についておうかがいします。ぜひ御覧ください。
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コメント
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投稿したものはどこに掲載されるのかね。
投稿: 瑠東東治 | 2022年3月26日 (土) 08時11分